2025年7月20日日曜日

ロンドンツアー日記その6 ヴィクトリア&アルバートミュージアム

 ロンドンツアー日記







ツアー2日目(5/22)

今日はオイスターカードを使って地下鉄で移動です。
午前は「ヴィクトリア&アルバートミュージアム」へ。

とんでもない所蔵数なので一日では見れません。
1時間40分くらいの自由時間がありましたがとても見切れません。
私は二度、ここに来ていますが、今だ、どこに何があるのか把握しきれず(◎_◎;)

私は二度とも駅から直結の地下入り口から入っていましたが、ガイドさんが裏側から入って、1階の主要なところをざっと案内してくださいました。




正面入り口の裏に中庭があります。この中庭は現代につくられたもの。




これがもともとのミュージアムの建物で、正面入り口がここでした。

そもそも・・・1851年に世界で初めて開催された「ロンドン万国博覧会」が始まり。
この万博開催には、ヴィクトリア女王の夫・アルバート公の熱意と尽力がありました。

アルバート公は会場で世界のパビリオンを見て、海外市場で勝ち抜くためにはレベルアップを図らねばならないと痛感。
万博の収益金をアートと科学に関するミュージアム設立に使おうと、翌年できたのが産業製品博物館。
それが1857年に「サウス・ケンジントン博物館」と名を改め、現在の場所に移転・開館。
つまりこのレンガの建物はサウス・ケンジントン博物館の建物だったということです。

ガス灯が初めて導入された博物館で、そのおかげで夜間開館が可能になったとのこと。





建物上部の三角形のところ。ロンドン万博の建物「クリスタル・パレス」の黒いシルエットの前で、手を広げて立つヴィクトリア女王のモザイク画です。
左側に描かれた蒸気機関車と印刷機は、科学と発明を象徴しているとか。




テラコッタ装飾、モザイク、タイルなど、これでもか、っていうくらい豪華な装飾。

ちなみに、現在の名前「ビクトリア&アルバートミュージアム」に改められたのは1899年だそうです。
その時、アルバート公は亡くなっていて(腸チフスで42歳の若さで他界)、女王は亡き夫の偉業を称えるため「アルバートミュージアム」という名前にしたいと言ったそうですが周囲に反対されたとのこと。

このレンガの建物の正面玄関を入ると、カフェが3つあります。
いきなりカフェ!
サウス・ケンジントン博物館の初代館長のヘンリー・コール(ロンドン万博にも大いに貢献した人)が、楽しんで文化体験するにはリフレッシュメントエリアが大事だと、展示室ではなく、飲食を楽しめるカフェ・レストランにしたんだそうです!これも世界初だとか。
コールがそう思ったのは万博で飲食を楽しむ人々を見たからとのこと。
万博から学んだことが大いに生かされているんですね。

3つとも、1868年に作られたとても美しいカフェ。
それぞれ、設計したデザイナーの名前がつけられています。




ギャンブル・ルーム




ポインター・ルーム
グリル料理を楽しむ部屋で、壁には耐熱用の陶器を使用しているそう。




モリス・ルーム
そう、ウィリアム・モリス(この頃はまだ駆け出し)がデザインしたカフェです。
緑色なのでグリーン・ルームとも呼ばれています。

モリス・ルームでお茶するのが夢~でも今回も時間はなし。
写真は午前中の早い時間だったのでお客さんが少ないですが、いつも混んでて入れないのですよね・・・。私が以前2回来た時は、席が空いてませんでした・・・(;O;)

食事やスイーツがずらっと並んでいましたが、ゆで卵をはさんだブリオッシュロール(オープンサンドみたいなもの)が16ポンド(3,200円)でしたよ(◎_◎;)

この奥にある美しい階段へ、ガイドさんが連れて行ってくれました。

ミントン社製作の陶器の階段!!!


うわわわ~~~これは言葉がないくらいの美しさです。




2階の柱(写真奥)もミントン製






この方が、サウス・ケンジントン博物館初代館長のヘンリー・コール。
ロンドン万博にも大いに貢献。
自分でティーセットもデザインしたんでしたよね、たしか。




これも絵じゃなくてタイルですよね、たしか。




名だたる画家の名前が。一番下、ターナー。


ガイドさんの案内のあと、自由観覧となりました。

ここは装飾デザインに特化したミュージアムとして、世界中の歴史的美術品の数々(彫刻、家具、タペストリー、鉄細工、ガラス工芸、食器、服飾、ジュエリーなど)300万点近くが展示されており、限られた時間しかない時、これだけは!と絞っていかないと、目が回ってしまいます(^^;

私はヴィクトリア女王と、モリスに絞りました。
ロンドン万博とからめてヴィクトリア女王とアルバート公関連の展示がありました。




万博開会式に出席したヴィクトリア女王とアルバート公、その子どもたち。



万博会場は鉄とガラス(当時としては最先端の技術、産業革命のたまもの)で構成され、クリスタル・パレスと呼ばれました。





ヴィクトリア女王の胸像




アルバート公の胸像



モリスのコーナーもやっと見つけた(^-^;







何冊も読んだモリスの本の中に出てくる作品をじかに見れて感激です。
ただ、数としては昨日行ったモリス・ギャラリーがやっぱり充実していました。




うろうろ迷っていて見つけたパゴダ(仏塔)の模型(写真右)。
この日の午後、キュー・ガーデンに行くことになっていて、そこにある18世紀に作られたパゴダの実物を見るのを楽しみにしていたので、思わず写真に撮りました。

キャプションより。
1800年代初頭、象牙や磁器で作られた中国のパゴダ模型が輸入された。プリンス・オブ・ウェールズ(ジョージ四世)は、ブライトンのロイヤル・パビリオン用に磁器のパゴダをいくつか購入した。それらはおそらく、この珍しい大型の作例と同じ工房で作られたものだろう。中国景徳鎮製。





その横に飾られていたブルー&ホワイトのお皿。
おお! 右側はアン・シリーズにも登場するウィロー・パターンじゃないですか!

キャプションより。
1800-1820。これはウィロー・パターンの最も一般的なバージョンで、英国製陶器のプリント・デザインの中で最も有名なものである。イギリスのメーカーによって考案されたが、中国の青と白の陶磁器に見られるデザインに触発された。
スタッフォードシャー・ストーク・オン・トレントのスポード社製

このフロアはジョージアンのフロアだったのでしょうね、ほんと、自分がどこにいるのかさっぱりわからなくて(^-^;


見たいものはいろいろあったのに、ちょっと抜け出して隣りの自然史博物館へも行きました(おいおい(^^;)。




ここもすんばらしい建物です。




内部を見る時間はないので、新しくできたという、このジュラシック・ガーデンを一目見たくて。




恐竜の時代から今日まで、地球上の生物が時間とともにどのように変化してきたかが、子供にもわかるように説明されています。






ジュラ紀後期に生息していた大型恐竜の一種ディプロドクスの模型。




進化をたどる壁。左から右へ、5億2000万年前から4億7000万年前までのカンブリア紀の石英岩、ペンリン・スレート、グランピアン花崗岩を現しているとのこと。


美術館は数時間じゃとても無理ですね。

(つづく)


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7月のお茶会は、星の王子さまがテーマ。
午前、午後とも、お席ございますよ(*^▽^*)

****星の王子さまのお茶会****

「星の王子さま」のお話を読んだことございますか?
作者はどんな人? どんなお話?
知っているようで知らない星の王子さまを掘り下げます。

2025年7月23日(水)
午前の部 10:00~11:30 残2
午後の部 13:30~15:00 残2

場所 浜松市中央区入野
参加費 2,800円(セミナー・紅茶・菓子すべて込み)駐車場あり


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