2025年8月6日水曜日

ロンドンツアー日記その11 コッツウォルズツアー①バイブリー

ロンドンツアー日記








 5/23(金) ツアー3日目

終日フリー。
こういう、一日自由という日が設けられるのはとてもありがたいです。
行きたいところに行けますから~(^^)/

行きたいところはいっぱいありすぎて、どうしようか、悩みに悩みました。
日帰りでスコットランドに行けるじゃないか!とも考えましたが(飛行機で片道約1時間ちょっと)、何かあったら(イギリスは何かある国)ツアーのみなさんにご迷惑をかけるので、ロンドン近郊で我慢します(;O;)


雨バージョンと、晴れバージョンの2パターンを考えました。
イギリスは雨の多い国ですし、これまでも雨だった日が何度もありましたので雨の場合を考えることは大事。

雨の場合は、美術館めぐり&アフタヌーンティー。
晴れの場合は、コッツウォルズ日帰りツアーに参加。

数日前から天気予報をチェックし、晴れだったので、予約していたコッツウォルズツアーを決行。
ロンドンからのコッツウォルズ日帰りツアーはたくさんあり、どれにしようか悩み、できるだけたくさんの村をめぐるツアーを選びました(今度はもうないかもしれませんし(^^;)。
日本語ガイド付きとなると高くなるので英語ツアーで我慢しました。

実は初めてイギリスを旅行した時(1993年)も、日帰りのコッツウォルズツアーに参加していました。

が、どの村を回ったのか、まったく記憶がありません(^-^;
ロンドンからの日帰りツアーに参加したと思い込んでいましたが、調べたら、ストラトフォード・アポン・エイボンからのコッツウォルズツアーに参加していました(^-^;
(ストラトフォードに二泊していました)。
ストラトフォードとコッツウォルズは近いのでたくさん回れるはずですが、私の記憶だと3つの村に行ったような・・・ただ、どの村を回ったのか覚えていません(+_+)

今回は6つ、回ってくれるツアーです。

どの村を回ったのか、記憶を辿るツアーにもなったのですが、結果としてはやっぱり覚えてない、だったんです( ̄▽ ̄;)
当時自分の写真もほとんど撮ってなくて(!)、まったく参考にならず。
実際に今回いくつも村を訪れましたが、記憶は蘇らず。そんな自分に嫌気がさしました( ̄▽ ̄;)


パディントン駅の近くの指定の場所に朝7:15までに集合。

朝は苦手なのですが(低血圧なので(^-^;)こういう時は起きられる私。
6時半前にはホテルを出て、バスに乗りました。

二階席が空いていたので二階へ。
高い位置から写真が撮れるので、座れる時は必ず二階へ行きます。




さすがに6時半だと、道路も空いています。


車がいない・・・こんな写真、早朝でなければ無理ですね。

集合場所はパディントン駅の近く。
降りたバス停から歩いて10分もかからず到着。あまりに早く着いたので、パディントン駅のパディントンに会いに行きました。



パディントン駅。ここも、早朝なので空いてる~~~!




以前来た時は、オックスフォードに泊まり、オックスフォード駅から電車でパディントン駅まで来ました。その時の日記はこちら

パディントンの銅像は、はじっこのホームにあった記憶に従っていくと、いました!(上の写真の左はじの真ん中くらい、見えますか?)




いた位置が、微妙にずれていました。後ろの背景も、以前はありませんでした。




しかも、隣りには絵画のパディントンが描かれたベンチが設置されていました。




ベンチの上に銘板が見えます。これも以前は違うところにありましたし、ショップの場所も変わってました。

私、スーパーでお土産の紅茶やお菓子を買おうと思っていたのに、その機会がなくて、パディントン駅構内に、M&Sと、セインズベリーというスーパーが並んで入っているのを確認。
ツアーから帰ってきたら、ここで買わなくちゃ!下見をし(スーパーは開くのが早くて助かります)、買うもののめぼしをつけておきました。

コッツウォルズツアーの会社からは、前日にリマインドメールが送られて来ていましたが、当初知らされていた集合場所とは違う場所と時刻が書かれていてびっくり。
おかしいな~と思い、以前聞いていた場所と時刻を書いて、これに従って行きますのでよろしく!とメールを返しました。それに対する返信もなんだかちょっとおかしかったけれど、参加するツアーのHPを確認しても、最初のメールのものと一致していたので、最初のメールに従うことにしました。

私と友達が一番乗り。その後、誰も来ないので不安になる・・・。
遅れないでね、って書いてあるのに、ツアーバスも、姿を見せない。

そのうち、一人、二人と集まってきて、コッツウォルズツアーですよね?と聞くとそうだと言うので、安心して待つ(まだ、あのメールの集合場所が気になってはいました)。
とはいってもバスが来ないので、待ってるみんな、ざわつき始める(笑)

集合時刻から遅れて、ツアーバスがやっと来る。ここでよかったんだと、胸をなでおろす。

ドライバー(兼ガイド)、満面の笑顔、遅れてごめんね!的な軽いノリ。まあ、これがイギリスだわね・・・(^▽^;)

一番乗りしたので、ドライバーの後ろの席を確保できました。写真を撮るにはこの席が一番都合がいいの。

申し込み者が一人、来ないので、予定時刻をかなり過ぎても出発できず。
もしかして、前日メールに書いてあった、別の集合場所に行ったんじゃないの?と友達と話していたら、悲惨な表情で女性が一人、慌てふためいてバスの元に走ってきました。
早口で何を言っているのかわからなったけど、身振り手振りと、聞き取れる単語から察するに、やはりあのメールに書いてある場所に行ったらしい。やっぱり・・・。

英語が達者だったら「あのメールおかしかったよね!」って言えるのに、何も言えないもどかしさ。
その女性は、遅れたお詫びを一人一人に、してくれました。あなたは悪くないよ!あのメールを送ったツアー会社が悪いのよ(;^_^A

何はともあれ全員揃い、やっと出発。

予定表では最初にストラトフォード・アポン・エイボンに行く予定でしたが、昨今のオーバーツーリズムでコッツウォルズもバスの制限などをしているらしく(聞き取れる英語の範囲から理解すると)、行ってみないとどういう感じかわからない、とドライバーさん。
で、ツアーの行き先を変更します、ということで、まずはバイブリーへ行くことになりました。

M道路という、日本でいうところの高速道路を通っていきますが、渋滞はほとんどなくスイスイ。反対側(ロンドンに入ってくる側)は大渋滞。

”オックスフォード”の案内文字を見て、オックスフォードを旅行した思い出がよみがえります。レンタカーのナビが壊れて悲惨だった事件(;^_^A

コッツウォルズとは、「Cots=羊の囲い」、「wolds=丘陵、高原」という意味の2つの言葉を組み合わせていて、ざっくりと”羊のいる丘陵地”です。

北はストラトフォード・アポン・エイボン、南はバース、東はオックスフォードまで広がる丘陵地帯で、これぞイギリスの田園風景!!!という美しくのどかな景色です。







プリンス・エドワード島に行ったことのある方なら、プリンス・エドワード島そっくり!と言うと思います。
ほんと、そっくりなんです。




違いを見つけるとすると、羊ですかね。プリンス・エドワード島でも羊は飼われていますが、コッツウォルズほどではありません。

”羊の囲い”という言葉からもわかるように、14世紀から17世紀にかけて、羊毛生産、羊毛産業の中心地でした。

イギリスは世界に先駆けて産業革命が起こった国。産業革命が起こった18世紀から羊毛生産が衰退していきます。




コッツウォルズ地方には小さな村がたくさんあって、一日ではすべての村は回れません。
鉄道の駅からは遠く、村と村の間をバスが走っていますが本数が少ない。
個人旅行をするには回る日数を余裕を持って確保するか、あるいはレンタカーを借りなければならない不便さがあるので、行きたくても行けない、それがコッツウォルズ(^-^;



田園地帯を走っていて、遠くに村が見えてくる・・・
この、絵本に出てくるような光景が魅力のひとつですね。

日帰りのコッツウォルズツアーでも、ツアーによって回る村が違うので、どうしても行きたい村が入っているツアーを選ぶのがよいです。

私は、バイブリーと、ボートン・オン・ザ・ウォーターの2つは外せませんでした。




最初に行ったのが、私が行きたかったバイブリー。
大きな村をイメージしていましたが、とってもこぶりな村でした。




中心的な建物、スワン・ホテル。



フットパスを利用して、の看板に沿って、フットパスへ。




村の中心を流れるコルン川。

19世紀に活躍したウィリアム・モリスが、バイブリーを「イギリスで最も美しい村」と称えたということで、どうしても来てみたかったのです。

この村の一番の見所は“アーリントン・ロウ(Arlington Row)”
イギリス文化財第1級建造物としてナショナル・トラストが管理していますが、入場料はいりません。




コルン川沿いを歩いていき・・・



アーリントン・ロウが見えてきました!
白鳥が絵になる・・・




うわわわ~~~(≧▽≦) 私が撮った写真の中のベストショットといえそう。




橋を渡って、アーリントン・ロウへ。




14世紀に羊毛を入れておく倉庫として造られ、17世紀には織子の住居兼作業場に改装された建物が約50mほど並んでいます。
現在も人が住んでいます!




早い時間だったので観光客もそれほどおらず、静かな雰囲気を味わうことができました。

次は、ボートン・オン・ザ・ウォーターへ向かいます。

(つづく)


************************


浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は夏の間、お休みいたします。
10月から再開します。
浜松での10月以降のお茶会の予定です。

10月29日(水) ロンドンのお茶会
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部は満席、午後の部は残席2席です。
参加費:2,800円

11月26日(水) ヴォーリズのお茶会
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
時間は13:30~を予定していますが、ご希望人数が多ければ午前の部も設定いたします。
参加費:2,800円


お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***


2025年8月1日金曜日

ロンドンツアー日記その10 チェルシー・イン・ブルーム

 ロンドンツアー日記







メイズ・オブ・オナーのお店でアフタヌーンティーをしたあと、一旦ホテルに戻り、また出かけました。
21時くらいまで明るいので、お店は閉まっていますが、町並み散策はできるのです。

向かったのはチェルシー・フラワーショーの最寄り駅「スローン・スクエア」。

チェルシー・フラワーショーの開催期間(5日間くらいしかない)、町が花で飾られるということを知っていたので、ショーは見れないけど、せっかくその期間にロンドンにいるので、町並みは見たいと思って行きました。
Chelsea in bloom  という、チェルシー・フラワーショーを盛り上げる取り組みみたいです。”花いっぱいのチェルシー地区”って意味でしょうかね。




駅を出たところの緑地帯(公園?)はこんなふうにお祭りみたいな装飾がされ、賑わっていました。






生花を使って飾り付けているので、手入れをしていないと日に日に植物に元気がなくなっていく(^-^; 
花が散ったり、踏まれたりして悲しい状態のところも実際ありました。
行くなら早いうちに行くのがいいみたい。







あとから知りましたが(^-^; チェルシー・イン・ブルームには毎年テーマがあるそうで、今年2025年のテーマは”Flowers in Fashion”
ファッションにおける花 



























こういうフォトスポットは人が並んで激込み。
人が並んでいようが気にせずずっと居座る人たちもいるので、そういう時はちゃんと一声かけるとどけてくれます。
日本人なら、空気を読んでさくっと立ち退きますが、ロンドンの人たちって、空気読めないんですよね。なので、ちゃんと言えば、あら、ごめんなさい、ってどけてくれる。なんなんだか・・・。

私が撮ったのはごく一部。
YouTubeでChelsea in bloomと検索すれば、網羅した映像をきれいに音楽付きでまとめたサイトがいっぱい出てくるので見てみてください。

さて、チェルシー・フラワーショー。

以前私がロンドンを訪れた時も、ちょうどチェルシー・フラワーショーの時期で、テレビをつければフラワーショーの様子を放映していました。

一度行ってみたいと思い、今回のツアーがちょうどフラワーショーの時期と重なったので、チケットを見てみたところ、3万円くらいしたので(!)見るのを諦めました(^-^;
3万円出す覚悟は出なかった・・・

チェルシー・フラワーショーは毎年5月の後半の数日間にわたって開催される、世界的に有名なガーデンデザインの祭典。
1913年から開催されています。100年以上の歴史があります。
王室の方々が来場されることでも知られています。
主催者は王立園芸協会(Royal Horticultural Society:略してRHS)。

チェルシー フラワー ショーでは毎年、日本人のガーデナーも活躍していて、有名な方では石原和幸氏がいますね。今年も彼の「茶の庭」が「ショーガーデン」部門で金メダル。同ショーでの石原さんの金メダルは13個目だそうです!すごいですね!


王立園芸協会の前身は、1804年に設立されたロンドン園芸協会(The Horticultural Society of London)。そこが行なったフラワーショーの最初は1827年と、かなり古いんですね。ここから換算すれば、200年近い歴史になりますね。

ロンドン園芸協会は、園芸の改良と実践を目的に、かなり活躍したようです。

協会の創設者の一人に、造園家、植物学者&収集家、建築家で政治家の(どんだけの才能があるのだ・・・)のジョセフ・パクストンがいます。
この人は、ロンドンで1851年に開催された世界初の万博(ロンドン万博)のガラス張りの建物「クリスタル・パレス」を建設した人。
なので王室の方々ともつながりがあり、協会は王室の後援を現在に至るまでずっともらっているんですね(それでロイヤル、と名乗れるのですね)。

RHSチェルシー・フラワー・ショーのHPを見ていたら、興味深い記事を見つけました。

フラワーショーは、新しい植物の発見や交配種の発表の場であり、長い間忘れられていた品種の復活の場でもあった、ということで過去に注目された植物を紹介している記事でした。


1938年に注目された植物に、Lupinus Russell Groupとありました。

私たちがルーピン(ルピナス)と呼んでいる植物です。

DeepLで内容を翻訳すると・・・

著名な植物コレクター、デビッド・ダグラスは1825年にカナダでルピナス・ポリフィルス(ルーピンの学術名)に出会った。彼は日記にこう記している: 「小川のほとりの広大な低地を覆うルピナス・ポリフィルスの壮大さを見過ごすことはできない」。ダグラスがアメリカから標本を持ち帰った85年後、園芸家のジョージ・ラッセルがこの品種の交配を始めた。

1911年、ラッセルはヨークの自分の畑でルーピンの交配を繰り返したが、その結果が展示に耐えうるものだと満足するまで20年を要した。ラッセルは、天然種よりもはるかに大きく、色鮮やかな花穂を持つルーピンを開発した。ラッセルのルーピンは1938年に初めてチェルシー・フラワーショーに出品され、シルバーギルト・フローラ・メダルを受賞した。残念なことに、ラッセルの品種の多くは、ウイルスによって失われたり、自家播種で元の淡い色に戻ってしまった。


なぜルーピンに私が注目したかというと、赤毛のアンの島プリンス・エドワード島の夏の花として、ルーピンが咲き乱れているからです。

しかし、アンの時代(19世紀後半)には咲いていなかった花で、20世紀初頭に導入された、と島の植物をまとめた事典に書いてありました。
その中に、ラッセルの名前もあったんです。

こう書いてあります。

黄色やバラ色の花を咲かせるラッセル・ハイブリッド・ルーピンも見られる。これは、農村部の住民が自分の土地の溝や路地を飾るために植えたものだ。ラッセル・ハイブリッドは、ヨークシャーのジョージ・ラッセルが何年もかけて育種したものだ。

おおーーー!!今までスルーしていたラッセルの名前が、ここでつながりました!!

ラッセルのハイブリッド・ルーピンを島の住民が自分の土地に植えたのが、現在、島中に広がっているということですね!!


もうひとつ、日本人の名前がHPにありました。同じくDLで翻訳。

Rhododendron yakushimanum(1947)

この植物は屋久島の斜面が原産地である。1934年、ライオネル・ド・ロスチャイルドが、日本で最も有名な近代植物育種家の一人である和田耕一郎氏の苗床から標本を入手し、英国に導入した。この植物は1946年にウィスレーに移され、その後のチェルシー・フラワーショーで展示され、1947年には一等賞、2003年にはガーデン功労賞を受賞した。

Rhododendronというのはツツジですね。

キューガーデンで咲き誇っていたシャクナゲととてもよく似ています。どちらもツツジ科なので違いがわかりづらい。でも、見た目や生育環境、開花時期などがよく見ると違うそうですよ。

(つづく)


************************


浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は夏の間、お休みいたします。
10月から再開します。
浜松での10月以降のお茶会の予定です。


10月29日(水) ロンドンのお茶会
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部は満席、午後の部は残席2席です。



11月26日(水) ヴォーリズのお茶会
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。

両日とも時間は13:30~を予定していますが、ご希望人数が多ければ午前の部も設定いたします。
参加費:2,800円


お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***

2025年7月29日火曜日

ロンドンツアー日記その9 メイズオブオナーのアフタヌーンティー



着きました。こちらが「ニューエンズ」という名前の有名なお店です。
でかでかとThe Original Maids of Honour と書いてあるので、それがお店の名前だと思っちゃいましたよ(;^_^A

いや、もう、これぞイギリス!って店構えじゃないですか~~~。
入る前からテンションあがります(≧▽≦)




「メイズ・オブ・オナー」というのは、女王や王妃に仕える若い侍女のことをさします。
しかし、これがお菓子の名前になっているんです。小さなタルトです。
なぜ、侍女の名前がお菓子になったのか?

お店のHPからまとめると。
 
1509年から1547年までイングランド王だったヘンリー8世が、アン・ブーリンとそのメイズ・オブ・オナーたちが銀の皿に盛られたタルトを食べているところに出くわした。それを食べた王は”口の中でとろける”感覚に大喜びし、レシピを没収してリッチモンド宮殿の鍵のかかった鉄の箱におさめ口外しないようにした。

さらにある記述によると、秘密のレシピを守るため、タルトを発明した不幸なメイドは宮殿の敷地内に幽閉され、ヘンリー王と王室の者だけのために美味しいタルトを作るよう命じられたという!

年月は流れ、18世紀初頭にはリッチモンドのパン屋にレシピが流れていたとのこと。この時、小さなタルト(メイズ・オブ・オナー)はリッチモンドの名物菓子の一つになっていた。

初代「メイズ・オブ・オナー」(パン屋)で働いていたロバート・ニューエンズという若者がのちに独立して自分の店を持った。
その息子アルフレッドが現在の場所に1850年にお店を開き(つまり、ここね)、すでに秘伝となっていたメイズ・オブ・オナーのレシピを受け継いだ。

アルフレッドの息子ジョンがお店を引き継いだが、第二次世界大戦中の爆撃で甚大な被害を受ける。しかし、ジョンの息子ピーターがお店を再建。

現在のお店は1940年代末の改装によるものなのですね。
家族がレシピを受け継いでくれたおかげで、今も食べることができているメイズ・オブ・オナー。
ヘンリー8世が食べたものと同じレシピかどうかは不明ですが、とにかく18世紀初頭に食べられていたのと同じタルトが食べられるというのは確かです。




天井が低いです。私も友達もちんまりしているので全然違和感ないですが(笑)
大ぶりの人には狭い感じがするかもしれません。

まあ、でも、ロンドンの地下鉄も狭くて小さいから、慣れてるのかな??





人気店なので、アフタヌーンティーは予約して行きました。
人のいない時に写真を撮っていますが、けっこう賑わっていましたよ。

どの席に座ってもいいですよ、と言われて迷う私たち(;^_^A
暖炉の前の席にしました。




アフタヌーンティーはお菓子と紅茶が選べます。!(^^)!
お菓子はもちろん、メイズ・オブ・オナーですよね!
しかし、しかし・・・メイズ・オブ・オナーは売り切れてしまったというんです!!( ;∀;)
まじですか・・・残しておいてと、予約の時に頼んでおかなくちゃいけなかったわけですか!!!

あまりに気落ちする私たちに、スタッフの方が「1個なら・・・」と。
もしかしてスタッフの方が自分用に取っておいたものを分けてくれたのかもしれません。

ありがたく、1個でいいので、メイズ・オブ・オナーをお願いします!と言いましたよ!(^^)!
それを食べずに日本に帰れませんって。ここで遠慮はしません(^-^;



↑ 右側がメイズ・オブ・オナー。
さくっとしてあっという間に溶けていきました。友達と分け合ったので半分。一口で消えました(笑)


もう一つのお菓子は、ショーケースに並ぶお菓子から悩みに悩んで、アップル・クランブルにしました。
こちらもおいしかったです。


 

スコーンはプレーンとレーズン。
私、スコーンはプレーンが好きなのでプレーン2つがよかったわ・・・。それも、言えば変えてくれたのかな??
レーズンってスコーンに合わないって思うのは私だけでしょうか・・・。



お昼(二階建てバスのアフタヌーンティー)をほとんど食べていなかった(酔い止め防止のため)のと、キューガーデンを1万歩以上歩き回ったおかげで(?)、私はスコーン1個だけ残してあとは食べれました。




茶器はスポート社のブルー・イタリアンでした。

18世紀、ブルー&ホワイトの食器は当時流行していたシノワズリ(中国趣味)の影響もあってとても人気がありましたが、イギリスには中国ほど質の高い陶器を作る技術がありませんでした。
しかしスポードは挑戦を続け、1784年ごろに銅板転写による下絵付けの技法を開発。これによりブルー&ホワイトの「ウィローパターン」の陶器が誕生するのです。
(先に訪れたヴィクトリア&アルバートミュージアムに展示してあったウィロー・パターンのお皿はスポードのものでした。こちらの日記に書いていますので読んでくださいね)

ブルー・イタリアンは、名前の通り、描かれているのはイタリアの風景ですが、縁のデザインはとてもオリエンタル。東洋と西洋の融合したデザインですよね。

私はブルー&ホワイトの茶器には興味はなかったのですが、翌日この茶器を購入することになるのです。

(つづく)


************************


浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は夏の間、お休みいたします。
10月から再開します。
浜松での10月以降のお茶会の予定です。

10月29日(水) ロンドンのお茶会
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部は満席、午後の部は残席2席です。

11月26日(水) ヴォーリズのお茶会
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。

両日とも時間は13:30~を予定していますが、ご希望人数が多ければ午前の部も設定いたします。
参加費:2,800円


お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***