「海を渡った菊川茶」と題した講演会で、以前から行きたいと思っていた赤レンガ倉庫の中での講演会だったので、とてもわくわくしましたよ。
このレンガ倉庫は、菊川市内で初の国の登録文化財として登録されたもの。
もともとは、明治33年に建てられた、富士製茶の工場です。
製茶と日本茶の輸出に大きく貢献した原崎源作さんが建てられました。
原崎さんは、日本茶を輸出するには外国人商人を介していてはだめだと、自らアメリカへ行き、サンフランシスコ支店をつくります。
外国商館によるお茶の再製工場で働いていた女工たちの過酷な労働を見て、再製機械の開発を手掛け、特許を取得しました。
そんな原崎さんの偉業も交えてのお話はとても興味深いものでした。
原崎さんのひ孫にあたる方が、原崎さんがずっとつけていた日記も現在、解読(大変な達筆だったそうで…)されているとのお話も。
それが読めるようになったら、郷土史や、茶業史がもっと解明されることでしょう!
それが読めるようになったら、郷土史や、茶業史がもっと解明されることでしょう!
さて、蘭字というのは、輸出茶ラベルのことをさします。
今回は、富士製茶ゆかりの蘭字が200枚ほど、あらたに発見され、それがこの倉庫内に展示されていることと、その蘭字の資料についての詳しい説明でした。
蘭字のお話は、浜松の平野美術館や、清水のフェルケール博物館などで、今までも何回も聞いていますが、その時によってテーマが変わり、何度聞いてもおもしろく、まだまだ解明されていないことがたくさんあり、研究されている井出先生や吉野亜湖さんの今後の成果を蔭ながら応援している私です。
吉野亜湖さんがこの時の講演会のことを書かれていますのでそちらも読んでみてください。
吉野亜湖さんがこの時の講演会のことを書かれていますのでそちらも読んでみてください。
公益社団法人日本茶業中央会のHPにも蘭字について書かれていますので見てみてくださいね。