2019年10月30日水曜日

ハッピー・ハロウィーン♪

台風のあと、一気に寒くなりましたね。
これで紅葉も進みそうですが、インフルエンザももう出てきている様子。 

また、台風の被害が復旧しない中の大雨。
次から次へと心配なことがありますが、どうぞみなさんご無事で、お大事になさってください<(_ _)> 

今日10月31日は西洋のお祭り「ハロウィン」。
街中で仮装して、お酒を飲んで大騒ぎする様子を毎年テレビで見るたび、ハロウィンのおもしろいところだけ、都合のいいところだけ切り取っているなあ、と思います。
ま、それが日本人といえますが(;^ω^) 





 
上記写真は、先日訪ねた、清里の「萌木の村」のディスプレイ。
初めて行ったのですが、あいにく天気は悪かった…( ;∀;) 

でも、霧けぶる雰囲気もなかなか味わい深いものでした。
広い園内、あちこちがハロウィン仕様になっていて、歩き回るのが楽しかったです。 

清里旅行については追って日記にアップしますね。 

タータン(チェック)と同じく、ハロウィンもケルト民族に端を発するものです。 
ケルト民族は文字を持たなかったといわれ、文字での記録がないですが、歴史の中で大きな影響力を持ち、現在にまで片鱗が残っているというのはすごいことですね。 

さて、久留米市美術館で開催中の『タータン 伝統と革新のデザイン』展は、2019年11月4日(月・祝)に終了します! 
迷っている方!見逃したら損ですよ!
ぜひぜひ、お出かけください(^^)/


★★浜松&掛川で、お茶会を開催中★★

***浜松での開催***

基本的に毎月第4水曜日の午前、午後2回開催しています。
場所はヘッドスパ&グラスルーエシャルール(浜松市中区曳馬)
駐車場あります。遠州鉄道「曳馬駅」から歩けます。

***掛川市での開催***

基本的に第2土曜日の午後に開催しています。
場所はサロン&カフェSerendipity(静岡県掛川市大多郎39)
駐車場あります。電車で来られる方はご相談ください。

すぐに満席になってしまうので、お早目の情報が欲しい方はご連絡くださいね♪
私の著書の購入希望もお気軽に。
こちらからどうぞ(goole form)。


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熊本~宮崎旅行⑥(最終回)

熊本~宮崎旅行日記もこれで最後です。





午後は、興梠さんとも親しいお茶農家の宮崎茶房さんへ。
宮崎さんは、全国地紅茶サミットや、東京でのシングルオリジンティーフェスなどに出店されていて、お名刺交換をさせていただいており、お茶もいくつか購入していました。 



 
宮崎さんの茶畑の一部。
お茶栽培をやめてしまった方から引き継いだ小さい茶畑があちこちに点在しているそうです。 

全国からお茶好きの方がしぜんに集まってくると言うお話を聞いていましたが、そのままここで働くことになった方も多いそう。
この日も若手の方がお茶刈り、お茶作りに汗を流していらっしゃいました。

静岡出身の女性が私をもてなしてくださって、お話いろいろして楽しかったです!
やはりお茶が好きで、五ヶ瀬に来て手伝っているうちにこちらに住むことになったそうです。 


こちらの希望を言って、何種類か試飲させていただきました。
やっぱり、宮崎さんといえば「みなみさやか」という品種。
お客さんに人気があるそうで、私もみなみさやかの紅茶が好きです。香りがとってもいいの。 

この日は、今までにない規模の台風19号が日本に上陸するということで、飛行機や新幹線などが早くから欠航・運休を決めていました。
私は翌日、久留米市美術館でのタータン展の講演会があり、それが終わったら、夜の便で静岡へ帰る予定でした。 

しかし、早くもその便の欠航が決まったと、美術館の方からメールが入っており、もう一泊が決定。
ホテルは美術館の方が手配してくださるというので、ありがたくお願いしました。 

問題は飛行機です。振替の問い合わせに航空会社に電話するものの、まったくつながらず…( ;∀;) 
だんだん焦る私。

五ヶ瀬はと~ってもいいお天気で、台風の影さえないのに、日本は広いんだな、と、変なところで実感。 

夕方にはレンタカーを福岡空港に返却することになっていたので、フライトの振替は空港のカウンターでやってもらうことにして、名残惜しいですが、宮崎茶房さんをあとにしました。

お茶もいろいろ購入させてもらったので、興梠さんのお茶とともに、五ヶ瀬を思いながら、五ヶ瀬のお話をお茶好きさんとしながら飲みたいです! 

福岡空港までの帰り道、ナビ通りに山道を走っていたところ、ナビにない高速道路の標識が目に入りました。
早く空港に着きたかったので、どこに通じる道路かわからないけど乗ってしまいました(^^; 福岡空港なら、必ず標識に出てくるはずで、山道を走るよりは絶対に時間短縮になるはず!(でも、福岡空港の文字が標識に出てくるまでは実はドキドキだった(;^_^A)。

あとから地図を見て確認したら、去年開通した「高千穂日之影道路」のようでした。 
九州自動車道に合流した時は、ほっと胸をなでおろしました。

予想通り、かなり時間が短縮できたので、トイレ休憩にサービスエリアに寄ることもできました。そこでお土産も購入できました。 




くまもん大好きなので、くまもんのもの。

名物の「いきなりだんご」は冷凍しかなかったんですが、レジの人に聞いたら、外の出店でバラで売っているとのこと。やった!一度食べてみたかったんです、いきなりだんご。 


 
なぜかというと。息子が昔、アニメの「ケロロ軍曹」が好きで観ていたんですが(実は私も好きで一緒に観てた♪)、ケロロ軍曹とその仲間の好物として出てきたからです。
私はてっきり、架空のものだと思っていましたが、実在するんですね~。

ケロロ軍曹の原作漫画の作者・吉崎観音氏が熊本出身なので、登場したようです。 

簡単に言うと、だんごの中にでっかいさつまいもが入っています。
さつまいもが好きな私としては、これは気に入りました♪

ガソリンを満タンにし、無事にレンタカーを返却。
夕方の帰宅ラッシュで道路が混んでいて、すっかり暗くなってしまっていたので運転も緊張しました。 
福岡空港でのFDAの振替は、翌日(日曜日)の午前の便が飛ぶというので、それに変更してもらいました。心配事がなくなって、やっとほっとできました。 

地下鉄で、予約していた福岡のホテルへ移動。
福岡に住んでいる姪と、夕食を一緒に食べる約束をしていたので、姪が予約してくれたお店まで、歩いていきました。 



 
鯛茶づけで有名なお店です。
お刺身やてんぷらや、食べたいものをいろいろ注文して、久しぶりに姪とゆっくりおしゃべりして、おなかいっぱいになって、無事に今日の予定を終えました。 

翌日は西鉄で久留米市美術館へ。

この日のことはすでに日記にアップしているので、こちらを読んでくださいね。 

これで、九州旅行の日記はおしまいです。

実は11月にまた九州に行くんですが、今度は有田、伊万里、波佐見です。
今からとても楽しみです。
どうぞ天気が悪くないように…。

2019年10月28日月曜日

熊本~宮崎旅行⑤

熊本~宮崎旅行日記。




最初にお訪ねしたお茶農家さんは「五ヶ瀬緑製茶」の興梠洋一さん。 
15世紀前半に中国から九州に伝わったとされる「釜炒り茶」を作り続けていらっしゃいます。

こちらのサイトに詳しくご紹介されているのでご覧くださいね。 

興梠さんは釜炒り茶を作って30年、名人として知られています。
釜炒り茶というのは、摘んだお茶の葉を釜で炒って作るお茶。
現在の緑茶は茶葉を蒸して作るのがほとんど。釜炒り茶は日本全体のお茶の数パーセントとか。 

その数パーセントの“幻”とも言ってよい釜炒り茶が生産されている地域が、九州の佐賀、熊本、宮崎です。 
炒ることで茶葉本来の風味が引き出され、「釜香(かまこう)」と呼ばれるすっきりとした芳ばしい香りのお茶が出来あがるんですが、私は和紅茶を取材するようになって初めて、釜炒り茶を飲んでびっくりしたんです。

香りがすばらしい!
そして、その味も、実に私好みでした。

小さい頃から飲んでいた煎茶より、私、釜炒り茶のほうが断然好きだ!!!(≧▽≦)
と目覚めます(笑) 

そんなわけで、九州に来るなら、釜炒り茶の生産者さんをお訪ねしたいと思っていたのです。 

釜炒りのお茶の製法は、中国から九州に伝わってきました。
蒸し製茶が主流になっても、その歴史を大事にし、絶やさないようにと、釜炒り茶を作ってこられた九州北部の茶農家さんたち。

その心意気、あっぱれじゃないですか。 
興梠さんは、でも、ちゃんと煎茶も作って品評会に出すそうです。

釜炒り茶を大事にしつつ、煎茶の腕も磨いているというところも、職人気質、すごいな、って思います。 
釜炒り茶は、昔ながらの炭火で炊いて作るそうです。
そんなに手をかけたら量を作れないのに、そこはやはり釜炒り茶職人として譲れないプライドなんでしょう。
しかも農薬は使わない。 釜は水平釜を使っているとのことで、熊本や宮崎では水平釜を使うんですって。

ちなみに、嬉野のほうでは、傾斜がついた釜を使うとのこと。
傾斜がついているほうが、作業がしやすい(といっても煎茶に比べると釜入りは作るのが難しいそうですが)けれど、伝統的な水平釜にこだわっているそうです。 



 
品種ごとの釜炒り茶、烏龍茶、ダージリン風紅茶、紅茶……いろいろ試行錯誤で作られた、少量のお茶をたくさん試飲させていただきました。
興梠さんのお茶への思いをうかがいながら、珍しいお茶をたくさん出してくださって…なんという至福の時! 
2019年のアワード入賞の萎凋したふくみどりの釜炒り茶、やぶきたの釜炒り烏龍茶には特に感動♪♪ 
ほかにもいろいろ、買わせていただいたので、一人で独占せず、お茶好きさんとわかちあえたらと思っています(#^.^#) 


興梠さんのお店からの眺め。標高が高いのがわかります。
向こうに見えるのが阿蘇連山とのこと。 



こちらが、お店の前に広がる興梠さんの茶畑の一部。
右手の丘の上に見えるのが「五ヶ瀬ワイナリー」。2005年にできたようです。

なんとオシャレな! 
お昼はここでいただきました(ブッフェ式)。
地元の食材を使ったお料理がたくさんで、おなかいっぱい食べちゃいました。 


ぶどう紅茶があったけれど、着香しているのがわかる、残念な感じでした。
お茶にももう少し、地元のお茶農家さんとタッグを組んでいいものを作るといいのになあ、と思いました。 

 (つづく)

2019年10月27日日曜日

熊本~宮崎旅行④

熊本~宮崎旅行日記。



泊まったペンションの朝食が8時からだったので、その前に、白川水源を訪ねました。
白川水源のすぐそばには駐車場がないので、遠くの駐車場から歩きです。
途中見つけたマンホール。 


 「水の生まれる里」。いいですね(*'ω'*) 


白川水源は、阿蘇の全湧水のなかで最大規模の水源。その水質の良さから、環境省の名水百選に選ばれました。
白川水源の守り神である吉見神社の境内に水源があります。
毎分60トンもの湧水が地底の砂とともに湧き上がり、とうとうと流れていきます。
古くから枯渇しない水源として尊ばれたとのこと。 




 
朝早かったからか、誰もおらず、静かに、存分に、湧水の美しさを味わってきました。
写真ではとてもこの美しさは出ません。 

もちろん、味わってもきましたよ。
昨日訪れた池山水源と同じように清らかでくせがまったくなく、おいしいです。
汲んでいくこともできるそうですが、水は重いのでやめておきました。 

ペンションへの帰り道、白川水源の最寄り駅、南阿蘇鉄道の「阿蘇白川駅」に行ってみました。
映画のロケでも使えそうなオープンな駅で、こんな景色がすぐに広がっています。
こういうところ、大好きです。 


 
朝食後は、早速に、宮崎県の五ヶ瀬村へ向かいました。
お茶農家さん訪問は今回の旅の主目的。事前にアポを取って行きました。

佐賀の国産紅茶専門店「紅葉(くれは)」の岡本店主が間を取り持ってくださいました。
岡本さん、ありがとうございます<(_ _)> 

山を上っていくこと約一時間。
南阿蘇から宮崎は、実はそんなに遠くないんですよね。
高千穂を回っていくルートもありましたが、回り道になるので265号線を上っていきました。

五ヶ瀬村は標高620mほどで、冬は雪も降るそうです。 
高千穂峡と天岩戸神社にはだいぶ前に訪れたことがあります。
真夏の超暑い日で、涼しいと言われる高千穂峡谷も、もや~っとして熱い空気がこもっていて、とてもボートに乗る気が出なかったことを思い出します(笑) 

いい季節にまた行きたいですね。 

 (つづく)

2019年10月26日土曜日

熊本~宮崎旅行③

熊本~宮崎旅行記。


いよいよ、今日の最後の目的地・草千里ケ浜へ。
阿蘇市内から車で30分足らず。阿蘇くじゅう国立公園の中を、どんどん上っていきます。
今日は山を上ったり、下ったりが激しい一日で、耳にきます(^^; 




 
途中、素敵な風景があると、ついつい、停まって写真を撮ってしまいます(≧▽≦) 

広大な草原で馬が草をはむ草千里ケ浜の光景は、小学校の時の国語の教科書で見て、なぜか、ずっと心に焼き付いていました。
三好達治の「大阿蘇」という詩についていた写真でした。

「大阿蘇」 

雨の中に 馬がたつてゐる 
一頭二頭仔馬をまじへた馬の群れが 雨の中にたつてゐる 
雨は蕭蕭(しょうしょう)と降つてゐる 
馬は草を食べてゐる 
尻尾も背中も鬣(たてがみ)も ぐつしよりと濡れそぼつて 
彼らは草を食べてゐる 
草を食べてゐる 
あるものはまた草もたべずに きよとんとしてうなじを垂れてたつてゐる 
雨は降つてゐる 
蕭蕭と降つてゐる 
山は煙をあげてゐる 
中岳の頂きから うすら黄ろい 重つ苦しい噴煙が濛濛とあがつてゐる
空いちめんの雨雲と 
やがてそれはけぢめもなしにつづいてゐる 
馬は草をたべてゐる 
艸千里浜(くさせんりはま)のとある丘の 
雨に洗はれた青草を 彼らはいつしんにたべてゐる 
たべてゐる 
彼らはそこにみんな静かにたつてゐる 
ぐつしよりと雨に濡れて いつまでもひとつところに 彼らは静かに集つてゐる 
もしも百年が この一瞬の間にたつたとしても 何の不思議もないだらう 
雨が降つてゐる 雨が降つてゐる 
雨は蕭蕭と降つてゐる 

教科書に載っていたのは雨が降っていない写真だった気がします。
この詩の「もしも百年が この一瞬の間にたつたとしても 何の不思議もないだらう」が強烈に響きました。

とにかくいつか行きたいと思っていて、今日叶いました。
日本国内は、いつでも行けると思うからか、なかなか腰があがりませんね。 
阿蘇は今、ユネスコジオパークに認定されているんですね。 


 
これが、標高1,100メートルの展望所から撮影したもの。
草千里ケ浜は、阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の北麓に広がる火口跡にある78万5000平方メートルの大草原。
約3万年前に形成された直径約1kmの火口の中に、約400mの火口が生じた二重の火口なんだそうです。 
火口に雨水が溜まってできたといわれる池は自然の神秘を感じさせてくれる美しさ。 



左へ目をやると、煙をあげている中岳。眼下に見える駐車場まで下っていき、車を止めて、草千里ケ浜を歩きました。
まさか、歩けるなんて思っていませんでした(柵で囲ってあって外から見るだけだと勝手に想像していた)。

また、馬がいるのは、乗馬クラブの馬を放牧しているからなんですね。 



 
馬の近くまで歩いていって、記念撮影している人も。
さすがにそんなに奥までは歩いていく時間がなかったですが、ずっと夢に見ていた草千里ケ浜を歩けたのは感動でした。 

 

丘をのぼると、中岳からのぼる噴煙がより近くで見れました。
ロープウェイで中岳展望所まで上がることもできるようです。 
でも時間がないので(こればっかり(笑))、山を下り、今日泊まるペンションがある南阿蘇へと向かいます。

ギリギリ、真っ暗になる前にペンションに着くことができました。
とにかくほっとしました。
ペンションに向かう道は、車一台通るのがやっとの細い田舎道。
ナビがあっても、暗い中、一人でこういう道を通るのは心細いです。 


 
天文台を持っているペンションで、宿泊すると星空ツアーに参加できるのが魅力で選びました。
平日でしたが満室でした! 

月が明るい晩だったので、あいにく星は観測できませんでしたが、土星と月がきれいに見えました。
星空観測は大好きなんですが、道具も持っていないし、息子も大きくなったこともあり、10年以上、星空観測はご無沙汰でした。

時々、こうして星空を見る気持ちの余裕は大事だなと、しみじみと思いました。 

(つづく)

2019年10月25日金曜日

熊本~宮崎旅行②

熊本~宮崎旅行日記。
その1

お昼をいただいた「うぶやま山野草園」から車で10分足らずで、産山村の有名な観光地「池山水源」に到着。
環境省の名水百選に選ばれています。
駐車場から歩いてすぐというのもありがたかった(笑) 



 
恒温13.5℃、毎分30トンという豊富な湧水。底がはっきりと見通せる透明な水。
ポコポコと水が湧いているのもわかります。
これが川となって海へと注いでいく。水の原点。
森の中で、静かに湧き出る水のいとなみを見ているだけで心が落ち着きます。 

水を飲んでみました。これがしぜんの湧水なんですね。
何の嫌みもない、さわやかな水が体にすうっと溶け込んでいきました。 

このあと、目的の一つである「大観峰」へ向かいます。車で20分くらい。
展望台へ行くまでの道の両側の景色も圧巻ですが、やはり山頂の展望台からの眺めがすばらしい!(標高935.9mの、阿蘇北外輪山の最高峰)。

もともと遠見ヶ鼻と呼ばれていたのを、大正時代に、文豪・徳富蘇峰が大観峰と名づけたんだそうです(さすが)。 


通ってきた道路を振り返ると、大分県の九重連山。 


一方、南側は眼下に阿蘇の町並み、向こうに臨むのは阿蘇五岳
ここからの阿蘇五岳はお釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれているそうです。 

阿蘇谷と呼ばれるこの見事なくぼ地は、火山活動によってできた「カルデラ」(昔、社会科で習った!!)。
約27万年前~9万年前に起こった四度の巨大噴火によって、大地が陥没してカルデラができました。こうして上から見るとよくわかりますね。 

平日でしたが、たくさんの人で賑わっていました。
散策路をぐるっと回ってみたかったけれど、まだ草千里ケ浜観光が残っているので、名残惜しいけれどそちらへ向かいます。

草千里へは、山を下って、今見下ろした阿蘇市内をつっきって、遠く臨んだ山をまた上っていきます。 
途中、阿蘇市内で、ちょこっと寄り道しました。「湧水かんざらしの店 結」さんです。 




この一帯は、明治時代に洋裁女学校があったところで、廃校になった古い建物を再利用した、アンティークショップ、雑貨&カフェ、骨董&オープンカフェ(これが結)などがあります。
しかし、私が行った木曜日は、ほとんどのお店が定休日の日でした…(-_-;) 


ああ、このアンティークショップ、見たかった…!!(;O;) 

 

夕暮れの木造校舎は雰囲気がありますね。 


結さんだけ、開いていました、うれしい! 
店内はこんな感じで、本当にオープンな空間(笑) 冬は寒そうですが、行った日はまだ半袖でもよいくらいの陽気でしたので、水の流れが涼しく感じました。 


まだ飲食できるというので早速、かんざらしを注文。
かんざらしとは、湧水に晒して冷やした白玉団子のことだそうです。
黒みつをセレクトしました。きなこと黒みつをかけていただきます♪ 


湧水は3つもあるようで、お店の中にはその湧水が引き込まれていて、お水はここからコップで受けて飲みます。
このあたりは、湧水が豊富なんですね。うらやましい環境です。 
その湧水を使って作られたかんざらし。とてもおいしかったです。
湧水で育てたクレソンも名物みたいです。 


湧水を受けた鉢にはくまもんサイダーがつけてありました。
お土産に持って帰りたかったけれど、瓶は重い…( ;∀;) 

きれいな湧水が、涼やかな空間をつくっているこのスポット、気持ちがよく、おススメです♪ 

(つづく)

2019年10月22日火曜日

熊本~宮崎旅行①

久留米市美術館で、2019年11月4日まで開催中の『タータン展』で講演会をさせていただくために九州へ行ったことは先日のブログに書きました。 

九州までは、富士山静岡空港からFDA(フジドリームエアラインズ)を利用して福岡空港入り。
静岡空港は以前、台湾旅行をした際に利用しましたが、国内線は今回初めて。
小さい空港なので、荷物検査場を出たら、すぐに搭乗口だったのにはびっくり(^^; 

搭乗口は2つしかありませんでした。
迷うこともなく、荷物検査したらすぐに搭乗口とは、こんなにうれしいことはありません!!

静岡空港は駐車場も無料だし、これは国内線も便利ですね!! 
問題は航空運賃が高いこと。予算に見合えば、これからも利用したいですね。 


せっかく九州まで行くので、滞在を増やして観光もしてきました。
今回は久留米へ行く前の二日間。
行先は熊本県の阿蘇と、宮崎県の五ヶ瀬村です。

静岡空港を朝の9時出発、福岡空港には10:40到着。
FDAは、飲み物とおやつも出してくれましたよ。 
福岡空港からレンタカーを借りて、出発! 

阿蘇を選んだのは、大観峰と草千里を見たかったからです。
九州自動車道→大分自動車道を通り、山の中を抜けていくルートで行きました。
途中、池山水源も見たかったのです。 



 
池山水源へ向かう途中の景色。国道212号線。
邪馬日田英彦山国定公園の範囲に入っているのかな、このへん。 

こういう景色、大好きなんですよね~。スコットランドの風景に少し似ているような。

ここからどんどん山道を上っていきます。 
お昼は、池山水源の近くの、山野草園でいただきました。
このお店に行くまでの道は車一台が通れる細い道で、看板がなければ、不安になって引き返したくなってしまうでしょう(笑) 
軽自動車を借りたからよかったものの、普通車だったら、泣いてしまっていたかも…。
でも、景色はとんでもなくすばらしかった! 


 
この産山村は阿蘇・九重・祖母の3つの山を一望できる高原だとネットに書いてあったように、向こうに3つの山が確かに見えます! 
2時間以上かかってやっと、うぶやま山野草園に到着。
お店が道路から見えないので(-_-;) あやうく通り過ぎそうになった…(◎_◎;) 
すでにおなかペコペコ。 


 
このあたりで採れるマイタケや山芋、アケビ、ヒゴナス、イチジク、アカバナボロギクなどの天ぷらは、揚げたてです♪ 美味しい!! 

お店の壁には、このあたりに生息する山野草の写真がいっぱい飾ってありました。
苗も販売されています。山野草大好きな私ですが、時間がないのでゆっくり見れませんでした(;O;) 

日暮れが早くなってきているので、暗くなる前に予定をこなして、宿へたどり着かないといけませんし…。 
熊本県産山村の「村の花」に認定されている瑠璃色の丸い球状の花“ヒゴタイ”(キク科の多年草)の写真もありました。
日本でもほかの地域ではほとんど見られない、阿蘇の象徴的な花だそうです。実際にこの目で見てみたいものです。 


これがヒゴタイ。産山村観光協会のHPより。

もともと自生していたけれど、今では種を撒いて咲かせているとか。絶滅危惧種。

動物だけでなく植物の絶滅危惧種にももっと関心を寄せないといけないですよね。 

もう少し奥まで進めば、ヒゴタイ公園があり、四季折々に咲く山野草が見れるんだそうです。

今度は黒川温泉(知らぬ間に通り過ぎてきた(^^;)と山野草観察をテーマに訪ねてこようと思いました。 

(つづく)