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2019年12月9日月曜日

清里旅行⑤(最終回)

清里旅行、いよいよ最終回です。




ペンション「プリンス・エドワード」の朝食は洋風でした。

夜は、写真奥に見える薪ストーブがついていて、部屋が暖かかった(#^^#) 
薪ストーブ、いいですね。漫画や絵本は本棚にたくさん並んでいましたが、アン関係の本はほとんどなかったのが残念(私の本も…見当たらず(;O;)) 




ターシャのミュージアムは10時オープンなので、
その前に、清泉寮に立ち寄り、お土産を購入。
寒いのでソフトクリームはパスです(^▽^;) 


 
お土産に買ったヤマネのぬいぐるみ。
このぬいぐるみがすっぽり入る穴があいた白樺の木も売ってました♪
セットで買うとさらにかわいいですよね。
いつか、本物のヤマネを見てみたいです。 

10時のオープンと同時に、この旅行の目的「ターシャ・テューダー・ミュージアム ジャパン」へ!! 


 
このミュージアムは出原速夫さんと、食野(めしの)雅子さん(ターシャの本の邦訳を手がけている方)が、ターシャのライフスタイルや考え方を伝えるために、ボランティアで開設し、運営しています。 

ターシャと、協力してくれた家族への感謝の気持ちから、アメリカの家族を応援すると同時に、私達が体験してきたことや収集してきた資料を日本のターシャ・ファンと分かち合うために、2013年に開設されたのが「ターシャ・テューダー ミニミュージアム」だと、HPに書いてありました。

「ミニミュージアム」の名で開館した後、貸していただけるスペースも広がり、大勢の皆様のお力添えを得て展示内容も充実させることができ、日本中から来館していただけるようになり、来館された皆様には「ターシャに会っているよう」「一日中いたい」といった感想もいただけるようになりました。ターシャの家族からの示唆もあり、2019年より「ターシャ・テューダー ミュージアム ジャパン」と改称しました。(HPより) 


 
一部のターシャの写真以外は、撮影が可能というのもうれしいところ。
一階だけの展示ではありますが、ターシャゆかりの品も思った以上にあり充実していると思いました。

上の写真のベンチで、記念写真も撮れますよ♪(コーギーのぬいぐるみがかわいい~) 

私たちは6月に、実際にアメリカのターシャの家と庭を訪れているので、それを思い出しながら、こうだったね、こうだったんだね、と、いろいろ確認しながら、たっぷりと時間をかけて見ました。
その時の日記はこちら。

ニューイングランドツアー日記 その7ターシャ・テューダーの庭

ニューイングランドツアー日記 その8 ターシャ・テューダーの庭


ターシャのファミリーツリーも興味深く、ターシャの曾祖父母が『若草物語』のオルコット一家とつながっていたり(ターシャ自身も『若草物語』の挿画を描いています)と、そうそうたる親族の関連図から、歴史も学ばせていただきました。 

ターシャの曾祖父フレデリック・テューダーが住んでいたボストンの家が今も残っていて、テューダーの碑があるということがわかり……え、いったいどこ!?とみんなで探しました(笑) 

私たち、ボストンの町も歩いて回ったので、もしかしてその建物の前を通った可能性があり…。 

家に帰ってからじっくり調べたところ、ビーコン・ストリートとジョイ・ストリートの角の建物だったことがわかりました。
これには感動しました!!!  

残念ながら、私はこの建物の前は通っていたものの、写真を撮っていなかったのが悔やまれます(;O;) 
ともあれ、好きな人物の家系図をたどりながら、いろいろな発見をしていくのは、世界が広がり、楽しいものですね。 

お昼は、森の中のお蕎麦屋さんへ。 


 
食事のあとの1時間半は、「萌木の村」を自由に散策しました。 
この村の誕生は1977年。
なんと、アメリカの作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『森の生活』に影響を受け、八ヶ岳の大自然との共生をテーマにつくった村なんだそうです!! 

ソローは、オルコット一家とも親交があり、『若草物語』を書いたルイーザの憧れの人だったんですよね。
ソローが”超越主義”に傾倒し、ウォールデン湖のほとりで自然の中で暮らした体験をつづったのが『森の生活』。
私が同行解説する今年6月のニューイングランドツアーでは、そのウォールデン湖も立ち寄ったのでした。その時の日記がこちら

萌木の村にも、ツアーとのつながりがありました♪ 
単なるカントリー村ではなく、しっかりとした思想のもとにつくられた村だということが、うれしいですね。 






 
森の中の広大な敷地にナチュラルガーデンを囲むようにしてレストランやカフェ、ホテル、クラフトショップなどが点在。
森の自然がすばらしいので、遊歩道を散策しながらお店をのぞいて回りました。

萌木の村のガーデンは、ランドスケープデザイナーのポール・スミザーさんが手がけていて、植物は無農薬・無肥料で育てられています。
奇をてらわず、さりげなく、植物自らの持つ魅力を引き出すガーデンは、素朴で、控えめだけれど力強さが感じられます。 



 
ハロウィン前だったので、村内はハロウィンの楽し気なディスプレイであふれていました。萌木の村のハロウィンの写真はこちらの日記でも紹介しています。

あいにくの雨でしたが、しっとりとした雰囲気が味わえましたよ。 


 
森の霧の中に浮かび上がるメリーゴーランド。
幻想的です。まるでファンタジー♪♪ 

夕方の甲府発の身延線に乗って帰宅するため、後ろ髪を引かれる思いで清里をあとにしました。

甲府駅には少し余裕を持って到着したので、駅前にある、国指定重要文化財の「藤村記念館(旧睦沢学校校舎)」に立ち寄りました。 


 
明治前期の甲府市中心部には、県令だった藤村(ふじむら)紫朗が奨励した擬洋風建築の建物(藤村式建築と呼ばれたそうです)がたくさん存在していたそうですが、現存しているのは数えるほど。
この建物は1875年に建てられた学校の校舎で、老朽化により取り壊されるところを、保存委員会の手でこの場所に移築復元され、甲府市に寄贈されました。

駅の真ん前にあり、存在感はんぱないです!そして美しい!

無料で見学できるのもありがたいです。 
建物の中に、赤毛のアンのパネルなどが展示してあったのに驚きましたが、甲府は朝ドラ「花子とアン」の舞台のひとつでしたね、その関係での展示だということがわかり、納得しました。 

レンタカーを返却し、最後に駅で買ったお土産は「信玄餅」。
プレミアム信玄餅です!
砂糖少なめ、丹波種の黒大豆、山梨県産のアカシアはちみつを使ったプレミアム感、家に帰って堪能しました♪ 


 

一泊二日という、短い旅行ではありましたが、ニューイングランドツアーをご一緒したみなさん、”好き”が一緒のみなさんとの旅行はとても楽しく、日本の清里という土地で、ターシャやオルコット、ソローといった、ツアーで訪れた人々と場所とのつながりを見出し、さらに深く味わえたことは何よりの喜びでした。

ご一緒くださったみなさま、ありがとうございました。 
清里を見る視点が変わりましたし、また訪れてみたいと思います。
★★浜松&掛川で、お茶会を開催中★★

***浜松での開催***

基本的に毎月第4水曜日の午前、午後2回開催しています。
場所はヘッドスパ&グラスルーエシャルール(浜松市中区曳馬)
駐車場あります。遠州鉄道「曳馬駅」から歩けます。


***掛川市での開催***

基本的に第2土曜日の午後に開催しています。
場所はサロン&カフェSerendipity(静岡県掛川市大多郎39)
駐車場あります。電車で来られる方はご相談ください。

すぐに満席になってしまうので、お早目の情報が欲しい方はご連絡くださいね♪
私の著書の購入希望もお気軽に。
こちらからどうぞ(goole form)。


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2019年12月8日日曜日

清里旅行④

清里旅行のつづきです。



念願の「八ヶ岳倶楽部」でお茶をしたあとは、今日の宿にチェックイン。
私が同行解説する「赤毛のアンの島 プリンス・エドワード島ツアー2017」にも以前ご参加くださったみなさんですので、お宿も赤毛のアンにまつわるところを選びました♪
プリンス・エドワード島ツアー日記はこちらから

その名も「ペンション プリンスエドワード」。 

日がとっぷりと暮れて、真っ暗な中、森の細い小道を入ったところにあるペンションを探すのは大変でした(^^; 
道が下り坂になっていて、先が見えなくて怖かった(;^_^A 
写真は翌朝撮ったものです。 


1983年にオープンされたんですね。今年で営業36年。すごいです。 




名前だけでなく、宿の中も、あちこちに赤毛のアン(≧▽≦) 
アン風ドレスを着て撮影もできるようです。 


アンの部屋を思わせる、緑の切り妻が、どのお部屋にもついています。
私はトイレとお風呂は共同利用のお部屋(ペンションではこれが普通のスタイル)を選びましたが、バス付きのお部屋もありましたよ。 

夜ごはんは「萌木の村」にある「ROCK」というお店へ行きました。 


行ったのが10月中旬だったので、萌木の村はハロウィン一色。
ここへ行くまでの道中はまっくらで怖かったですが、村はライトアップされて明るかった(笑) 


時間によっては行列ができるということでしたが、幸いなことにすぐに入れました! 

現在のお店は三代目で、2017年に完成。
清里開拓時代の歴史を感じさせる聖アンデレ教会の石積みの聖堂からインスピレーションを得たとのこと。
石や無垢材といった素材にもこだわり、地元のクラフトマンの協力をいただきながら完成しました、と、HPにあります。

ROCKがオープンしたのは1971年で、現社長のお父さんは1935年に清里に入植した開拓民の一人だったそうです。
その開拓者精神は、ポール・ラッシュさんから受け継がれたもの、ということで、ラッシュの写真も飾ってありましたよ。 


 
ROCKは、ソーセージやベーコン、クラフトビール、プレッツェルが定番ですが、看板はカレーだそうです。年間15万食出るとか…(;゚Д゚) 

写真左が、レギュラーサイズ(この上にビッグサイズもある!)。
右上は、地元のはくれいだけのバター醤油(みんなでシェアしました♪おいしかった♪)。 私は右のハーフサイズのカレーを注文しました。
なぜハーフにしたかというと…これが食べたくなってしまったから↓ 厚切りトースト!! 


 
甘いものはめったに食べません…が、甘いものというより、この厚切り”トースト”のほうを食べたくなってしまったのでした。
他の方にも食べていただいて…クリームやジャムはのけて、トーストを半分、がんばって食べました!おいしかったです!

もちろん、カレーもおいしかった!!大満足♪♪ 

 (その5へつづく)


 ★★浜松&掛川で、お茶会を開催中★★

***浜松での開催***

基本的に毎月第4水曜日の午前、午後2回開催しています。
場所はヘッドスパ&グラスルーエシャルール(浜松市中区曳馬)
駐車場あります。遠州鉄道「曳馬駅」から歩けます。

***掛川市での開催***

基本的に第2土曜日の午後に開催しています。
場所はサロン&カフェSerendipity(静岡県掛川市大多郎39)
駐車場あります。電車で来られる方はご相談ください。

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2019年12月7日土曜日

清里旅行③

清里旅行のつづきです。


「えほんミュージアム清里」のあとは、県立まきば公園を訪れました。
標高1100~1200メートル、約10万㎡の広大な牧草地の中で、動物とのふれあいができる無料の公園です。 

清里は、別荘地やゴルフ場といった、リゾート地のイメージがありますが、そもそもは牧場として開拓されたのが始まり。
大正15年(1924)に馬の放牧が始まった場所の一部が、現在の県立まきば公園だとのこと。開場以来90年以上の歴史を持ちます。
(別荘地としての開発が始まったのは第二次世界大戦後なので実は新しいということですね) 

清里というと「清泉寮」が有名ですが、清泉寮がポール・ラッシュによって建設されたのは昭和13年(1938)。
ラッシュは寒冷地の清里に酪農と西洋野菜の栽培をすすめて開拓支援を行ったり、あるいはアメリカン・フットボールを広めた父としても知られています。

もともとは牧師さんとして来日したんですよね。
本の発展のために尽力された方として、今も清里の人々に親しまれています。 

雨にけぶるまきば公園。ありがたいことに雨がやんでくれたので、散策できました。
寒いし、時間もあまりないので、手前の、動物とのふれあいの場所だけしか行けませんでしたが…(;O;) 



こちらはサフォークという品種の羊。イギリスのサフォーク州が原産の肉用種。
おんなじ方向を向いて、おんなじ体制で一心不乱に草をはんでいる姿が笑えます。  


ね? 申し合わせたみたいに…(笑)  


「アルプスの少女ハイジ」の”ゆきちゃん”を思わせるヤギさん。カメラ目線くれました。 


そして、こちらがコリデールという品種の羊さん。
ニュージーランドが原産で、英国長毛種を交配して作られた毛肉兼用種。
毛がふさふさで、見るからにあたたかそうですね。おとなしいので、近いて、毛もなでてきました。 

この日は、どうしてももう一軒、行きたいお店があったので、急いで向かいました。
八ヶ岳倶楽部」です。
俳優の柳生博さんのお店で、別荘でもあります。
HPを見ると、八ヶ岳倶楽部のオープンは1989年だそうです。
柳生さんご夫妻が”雑木林のすばらしさ”を知ってもらうために始めたのだそうです。 




柳生さんの奥様が喫茶の専門学校に通ってつくりだした、オリジナルのフルーツティーはマストです!とてもおいしかったです♪♪
もったいないので、フルーツまで食べちゃいました(^^; 

希少な二ホンミツバチのはちみつとパンも一緒にいただきました。 
ラッキーなことに、柳生さんご自身がいらっしゃて、お写真一緒にお願いできますか?とお願いしたら、快く応じてくださいました。
テレビで観る通りの、やさしい笑顔のすてきな方でした!ありがとうございました。

 


柳生さんが、もともと八ヶ岳南麓に自生していた広葉樹をたくさん植えて、枕木を敷いて創り上げた雑木林。
おしゃれをしてでも散策できる散歩道。
きれいに手入れされているからこそ美しく維持できている雑木林なんですね。 

山の日暮れは早く、5時の閉店時にはもうすっかり暮れていました。
明かりがともって、夜は夜でとても雰囲気がいいです。 

 

こちらはいろいろな雑貨や、作家さんの商品を扱うショップです。
奥様が、有名になっていないけれども才能のある作家さんたちの作品を紹介するためにお店やギャラリーをもうけたそうで、今ではバリバリ第一線で活躍するようになった作家さんもたくさんいらっしゃるそうです。 

もう閉店時間を過ぎているのに、笑顔で中を見せてくださって、対応してくださったスタッフさんや、作家さんたちに感謝、感謝。
こういう温かいおもてなしの気持ちを持った方々が営まれている場所は、居心地がよく、また来たくなりますね。 


 
柳生さんのご長男・柳生真吾さんが撮影された写真のポストカードをお土産に購入。
47歳という若さでお亡くなりになったのですよね。

自分の子どもが、自分よりも先に亡くなってしまうというのは、本当に、胸が張り裂けてしまうほどの辛いことだったでしょう。 
雑木林の維持も、動物に荒らされるなど、決して順調で簡単なことではなかったようですが、柳生さんはたくさんのことを乗り越えてがんばってこられたんですね。
真吾さんの撮影されたお写真は毎年のカレンダーにも使われています。 


ギャラリーで展示をされていた、九谷焼作家・棒田和義さんの作品。
私のツボモチーフである”おうち”。あまりのかわいらしさに一目ぼれして、購入させていただきました(≧▽≦) 


 
お菓子を乗せるとさらにかわいらしくなる!!
本当はもっといろいろ種類を揃えたかったけれど…自制しました(;^_^A 

 (その4へつづく)

2019年12月5日木曜日

清里旅行②

清里旅行その1のつづきです。

午後は、すぐにでもターシャ・ミュージアムに行きたいところでしたが、行った日は木曜日で休館日。
事前に調べてわかっていたので、ターシャ・ミュージアムには翌金曜日の朝一で行くことにしていました。 

清里には他にもミュージアムがいろいろあるので、「黒井健絵本ハウス」と「えほんミュージアム清里」を訪ねました。

「ポーセリン・ミュージアム」を希望した方がいらっしゃったので車でそこまで行ってはみたものの、なぜか閉まっていました。ネットでは休館日にはなっていなかったのですが、電話してみても誰も出ず…。ちょっと不親切ですよね。

行ってみようか、と話していた「清里牧場通りアンティーク」というお店も、もしかして、という不安にかられ、ネットで調べてみましたら、「今年度の営業は終了しました」とブログに書いてあったので、無駄足にならずにすみました。
観光シーズンを外れて行く時は(清里は9月までが観光シーズンのようです)、よくよく調べて、時には電話で確認してから行ったほうがいいねと、みんなで話しました。 


 
こちらが「黒井健 絵本ハウス」です。 
絵本作家であり、イラストレーターでもある黒井健さんによる私設美術館。
黒井さんが手がけた絵本の絵はきっとだれもが、一度は目にした、読んだことがあるに違いありません。
特に知られているのは新見南吉の『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』の絵ですね。 


 
美術館入った入り口には、ごんぎつねを描いたオブジェが飾ってありました!
ごんぎつねモチーフは他にもありましたよ♪♪ 

絵本を見てもわかる繊細なタッチと、あたたかな色使いは、やはり原画で見るのと印刷とでは、まったく違います。

絵本だけでなく、風景画など、さまざまなジャンルの絵を見ることができました。
何を描くにしろ、描く対象に対する黒井さんのやさしさや思いが伝わってきて、心がほのぼのしてきます。 


こちらは撮影オーケーの、二階の読書室。椅子に座って、ゆっくり絵本を読む時間を持てます。 


ポストカードと、手ぶくろを買いに、のイラストが描かれた一筆箋を買ってきました。 


 
次に行った(道を横切って数分で到着)「えほんミュージアム清里」は、黒井健 絵本ハウスとのお得な共通券があり、もちろん、それを利用しましたよ。
天気はだんだん悪くなり、このミュージアムを出る頃には雨となってしまいました( ;∀;) 




 
雨になったのは残念ですが、秋の花がきれいに咲いていて、紅葉も始まって、しっとりした雰囲気を味わえました。高原なのでかなり寒かったですが…(^▽^;) 

えほんミュージアム清里は、国内外の絵本の原画を展示する絵本美術館で、常設展はイギリスの絵本作家エロール・ル・カインの作品。
絵本原画、スケッチ、アニメーション画、初版本など、200点を超える世界でも屈指のカインのコレクションだそうです。
常設展は二階で、一階は企画展をやっていました。 


 
私たちが行った時の企画展は「絵本と詩画集から 米倉健史キルティングアート アンソロジー」(上写真の右がそのチラシ)でした。
布で描くイラストレーション「キルティングアート」作家、米倉健史さんの、キルティングアート作品の展示でした。

これは布の作品なので写真撮影されて印刷本に使われます。
印刷された写真では、実物の壮大さや繊細さが伝わらないなあ、と、つくづく残念に思いました。
布で作った作品であるがゆえに、実物をまじかで見た時の、その卓越した細かな技術や迫力は、言葉にできません。 

布で絵を描く――それもアップリケではなく、キルティング。
しかも、細かい!
しかも、絵具ではないので、色のグラデーションをつけるのも布でやらなくてはならず、微妙なグラデーションの布を何百枚と集めて番号をつけて……と、気の遠くなるような下準備が必要です。

下絵だけでもすばらしいのに、それを布を縫って、キルティングして作っていくわけですから、それはそれは果てしない時間を要する(大きな作品になればなるほど時間が必要)のです。
見ているのは楽しいけれど、これを”作る”という、自分が作ることを想像しながら見ると、ひゃあ~~~((+_+))と、作品を見るたびに、みんなで驚愕の声をあげていました。 

画材を使って描く、のではだめだったのでしょうか…。
なぜに布で…そしてなぜキルティングにこだわったのか。しかも、男性の方です。
いろいろな意味で興味を持ちました。 

そして、常設展のエロール・ル・カインの作品。これもすばらしかった!
上写真の左が、カインの絵本『魔術師キャッツ』。

カインはさまざまな画風の絵を巧みに描き分けました。 
 ――“イメージの魔術師”と称されたエロール・ル・カインの描くイラストレーションは、東洋美術と西洋美術、幻想性と写実性、繊細さと大胆さ、ともすると相反するかのような特徴をあわせもつ。
また細密に描かれたそれは装飾性が強く華麗、絢爛そのものである。と、説明されています。 

生まれは1941年、シンガポール。
11歳の時には8ミリカメラでアニメーションをつくるほど映画に夢中になり、15歳の時の作品が映画社の目にとまり単身イギリスへ渡ります。
以来、アニメーションの制作に携わりますが、1968年に映画用に描いたラフスケッチが元となり『アーサー王の剣』を出版。
絵本作家としての第一歩を踏み出し、その後、『いばらひめ』『おどる12人のおひめさま』『美女と野獣など48冊の絵本を出版。

1985年には『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、イギリスを代表する絵本作家となりましたが、1989年、ガンのため47歳の若さで亡くなりました。 

エロール・ル・カインは、さくらももこさんが憧れた絵本作家だとも、説明にありました。新潮社の『憧れのまほうつかい』(1998年)は、さくらももこさんがカインのことを伝えたいと書いた本です。 

ももこさんは、高2の時、本屋さんの絵本コーナーでカインの『おどる12人のおひめさま』を見て、恋してしまったのだそうです。
あまりのすごさに、イラストレーターになるという自分の夢を諦めたと書いてありました。カインの弟子になりたいけど英語ができないのでそれも諦め、せめて会いたいと思っていたのですが、亡くなったと知ってショックだったそうです。 

日本ではそれほど知られていないカインのすばらしさを伝えたいと新潮社の人に話すと、カインの作品コレクターの渋谷氏を紹介してもらい、イギリスに行く渋谷氏についていくことになります。
カインに関わる人を紹介してもらって、ももこさんは通訳と一緒に会いに行き、そして『憧れのまほうつかい』を出版しました。  


 
この本に書かれている渋谷氏というのが、このえほんミュージアム清里を設立した方なのです。
カインへの思いを込めたカラーのイラストもたくさん掲載してあって、ももこさんらしいカインへの追悼本となっていますね。

この本のことは、この美術館で知って、清里から帰ってきて図書館から借りて読みました。本の出版から20年後、ももこさんもガンで亡くなったのだなあ……と思うと、とても切なくなります。
ももこさんは天国で、カインにきっと会えたでしょう。 

そういえば、新静岡駅そばに、ももこさんが寄贈した、ちびまる子ちゃんのマンホールがあるのです。
まだそれを見ていなかったことを思い出し、先日、静岡に行った時に、ももこさんを偲んできました。↓ 


私と一歳しか違わないももこさんの死はとてもショックです。
ご冥福を祈ります。 旅行記から話がだいぶそれてしまいました。

旅行記は、まだつづきます~。

2019年12月2日月曜日

清里旅行①

さかのぼること10月。一泊二日で、清里を行してきました。 


今年2019年の6月11~17日まで、私が同行解説する『ターシャ・テューダーの庭と、古き良きニューイングランドを訪ねるツアー』が催行され、ターシャ・テューダーさんのおうちとお庭を見てきたので、感動が冷めない今、日本にあるというミュージアムにも行ってみようと思ったのです。 
(ニューイングランドツアー日記、よかったら読んでくださいね。(1~17まで、長いですが(^^;)

ニューイングランドツアー日記 その1 ボストン

ニューイングランドツアー日記 その2 オーチャードハウス

ニューイングランドツアー日記 その3オーチャードハウス

ニューイングランドツアー日記 その4コンコード

ニューイングランドツアー日記 その5 フルートランド

ニューイングランドツアー日記 その6 ネイティック・モール

ニューイングランドツアー日記 その7ターシャ・テューダーの庭

ニューイングランドツアー日記 その8 ターシャ・テューダーの庭

ニューイングランドツアー日記 その9 オールド・スターブリッジ・ビレッ

ニューイングランドツアー日記 その10 オールド・スターブリッジ・ビレッジ

ニューイングランドツアー日記 その11 ボストン美術館

ニューイングランドツアー日記 その12 ボストン観光

ニューイングランドツアー日記その13 ビーコンヒル

ニューイングランドツアー日記 その14 パブリックガーデン

ニューイングランドツアー日記 その15 クインシーマーケット

ニューイングランドツアー日記 その16 ティーパーティミュージアム

ニューイングランドツアー日記 その17 カフェ&ディナー



せっかくなので、ツアーの参加者さんにお声をかけさせていただきましたら、一緒に行きたいと言ってくださる方がいらっしゃったので、甲府駅に集合してレンタカーで行くことになりました。 

ターシャ・ミュージアムは冬の間は閉館になります。今年は11月4日が最終日ということで、10月の中旬に行ってきました。 

浜松に住んでいる私は、静岡駅から身延線で甲府へ向かいました。
身延線は富士宮までは利用したことがありますが、その先は今回が初めて。
特急利用でも、静岡駅から2時間もかかるという、かなりの長旅ですが、ローカル線を楽しむのも時にはいいですよね。 

ちょうど、大規模台風の被害で中央本線が不通になってしまい、関東方面から来られる予定だった方は途方にくれてしまいました。でもターシャ・ミュージアムに行きたいと、キャンセルしないで、遠回りになってしまう静岡駅→身延線ルートに変更して来てくださいました。本当にありがとうございました。 

この身延線、驚くことに(?)行きはほぼ満席、そしてもっと驚いたことに、帰りは立っている方でぎゅうぎゅうでした!
おそらく、同じように中央本線が使えない方が、このローカル線を利用せざるを得なかったのだと思います。

現在も、中央本線は完全復旧にはなっていないですし、台風の被害にあわれた方でまだいつもの生活に戻れない方も多いです。心より、お見舞いを申し上げます。 

 甲府駅には10:30に到着。 



駅前にある武田信玄公像。
甲府に最後に来たのはかれこれ…20年くらいも前でしょうか!? 
記憶もあやふやですが、この信玄公像ははっきり覚えています。 

レンタカーを借りて、いざ、清里へ! 高速を利用して、一時間かかるかかからないかくらいです。 

ちょうどお昼にかかりましたので、甲府といえば「ほうとう」!です。
ネットで検索して、「甲州ほうとう小作」というお店が有名だというので、その清里高原店を選びました。 

古民家のような、囲炉裏や古い調度品で整えられた店内は、とってもいい雰囲気。
思った以上に広くて、それだけのお客さんが来るんだろうな~、さすがに人気店だな~と、感じました。 

「ほうとう」の語源は、禅僧の手により中国から日本にもたらされた「饂飩(はくたく・はうたう)」で、武田信玄が野戦食として用いたことから甲州地方に広く根付いたというのが定説です。 


 ネットで「かぼちゃほうとう」推しだったので、かぼちゃほうとうを注文。
鉄鍋に入った、熱々が運ばれてきます♪♪ 

もちもちとした麺、よく煮込んであるけどくたっとしていない根菜類中心の野菜もおいしく、何より汁が感動のおいしさでした!!
小作のHPによると、野菜をベースにした秘伝のダシに、ほうとうのために特別に作った小作味噌を合わせているとのこと。
40年間変わらぬ自慢のほうとう汁だそうです。
ボリュームたっぷりで、温かくて、寒い季節にはぴったりです。 

その2へつづく)


お問合せは奥田あてに!

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