2019年7月6日土曜日

ニューイングランドツアー日記 その15(クインシーマーケット)

















教えられたとおり、しばらく歩くと駅らしきものが見えてきました。

 

ビルとビルの間に、レンガの古い建物が見えたので、引き寄せられるようにそちらへ(笑) 


これが「旧マサチューセッツ州議事堂(Old State House)」でした。
今ボストンに現存する公共建物の中で最古と言われているそうです。
1713年に建てられた当初はイギリス植民地政府が置かれていて、州議事堂として使われてきましたが、1776年、東側のバルコニーにおいて初めて「アメリカ独立宣言」が読み上げられました。 


上の写真の真ん中のバルコニーがそこです! 中が博物館として見学できるようになっているようですが、時間がないので泣く泣く見学を諦め、クインシー・マーケットのほうへ。 

クインシー・マーケットのある一帯は、「ファニュエル・ホール・マーケット・プレイス」といい、サウス・マーケット、クインシー・マーケット、ノース・マーケット、マーケット・プレイスの4つの建物があり、100軒以上の店が並んでいます。




写真のように、フェニアル・ホールは、修復工事がされていて見えませんでした…残念。1742年に、ボストンの裕福商人ピーター・ファニュエルが寄贈した建物。
独立運動がさかんな頃、政治家ジョン・ハンコック(マサチューセッツ州の初代知事。アメリカ独立宣言に最初に署名した人物でもある)や、アメリカ建国の父の一人である、政治家サミュエル・アダムスなどが集まり、集会を開いたそうです。 

写真の男性のように、当時の格好をして歩いている人がたくさんいました。
カメラに慣れているので何も言わなくともさっとポーズを取ってくれます。
このあたりのガイドさんなのか、さきほどの旧マサチューセッツ州議事堂のスタッフなのか…わかりません(^^; 


アメリカ独立運動の指導者、サミュエル・アダムスの像が堂々と立っています。 


目的のクインシー・マーケットは1824年から2年の歳月を費やして建設された二階建ての建物で、三角形のペディメントや柱など、ローマ式になっていますね。

外はニューイングランド伝統の御影石造り、内壁は赤煉瓦造り
当時の市長だったジョサイア・クインシー3世から名前がとられています。
クインシーは増税や市債の発行を一切行なわずに建設費用を調達したとか(すばらしい!)。

19世紀前半に建てられた、当時全米最大のショッピング施設の1つとして国定歴史建造物に認定されました。 


内部がレンガなのがよくわかりますね。ここは中央にあるドーム(ドーム部分は銅)で、ドームの下が1階、2階ともにイートインスペースとなっています。
そう、クインシー・マーケットはフードコートなんです。





とにかくいろいろな飲食店が軒を連ねています。
私はここで、どうしてもこれだけは!という「ボストン・クラムチャウダー」をいただきました。
バターで野菜をじっくり炒め、ミルクが入った濃厚な白いクラムチャウダーが”ボストン”で、血トマトピューレの酸味が爽やかなトマトベースの赤いクラムチャウダーが”マンハッタン”なんですって、知ってました?(私は知りませんでした(^-^;) 


 
写真のスプーンに入っているクラム、オレンジ色ですよね。
ボストンでいうところの”クラム”というのは、日本の小さなアサリではなくて、アメリカ近海に生息する「ホンビノスガイ」。ハード・クラム、チャウダー・クラムともいわれています。ものすごくデカい!です。
(私が住んでいたプリンス・エドワード島でもこのクラムが採れました、私も潮干狩りでいっぱい採って食べた思い出があります) 

日本には生息していない外来種ですが、北米からの貨物船のバラスト水に混じって来て、日本にも定着してしまいました。
外来種は強くて在来種を駆逐してしまう勢いなので、クラムに限らず日本でも問題視されていますよね…。
そんなことを考えながらも、おいしくいただいて(^^; 
周りのお店をちょこちょこ見て、お土産を購入し、次の目的地へ。 

旅行記はつづく