2015年7月18日土曜日

プリンス・エドワード島ツアー2015旅日記その8(お土産)








旅日記は昨日で書き終わりましたが……お土産に買ってきたものを記録として残しておこうと思います。

私は以前住んでいたので、すでにたくさんのアン・グッズを持っていることや、「断捨離」実施中ということもあって、数としてはそれほど多くありません……。
これだけ!?って言われると思いますが、これでも私的には買ったほうなんですよー(どんだけ締まり屋なんですか!)。  

島で商品を買うと、14%の税金が加算されるということもあって、自分の中での消費度が低かったということもあります(^_^;) 

1カナダドル=100円くらいですから、私が住んでいた時よりもだいぶ景気もよくなっている感じで、安い!と思うことはなかったかな。  


「Anne of Green Gables Chocolate」のお店のチョコや、紅茶、メイプルシロップ類。

小さくて値段も手ごろ、アンの絵もかわいいし、お土産にはいつもこれをたくさん買います。  

なるべくメイド・イン・カナダか、メイド・イン・プリンスエドワード島の商品をと心がけていますが、なかなか難しいのです。


写真のランチョンマットはインド製でしたが、「グリーン・ゲイブルズ・ファーム」という文字がちゃんと入っていたのが気に入って購入。

あとはニューグラスゴーのジャム屋さんのジャムと紅茶。これもお土産の定番ですね。 

そして、手描きの灯台の絵が素朴でいいなと思った、cheese topper(チーズに乗せるどろっとした甘いジャムみたいなもの)。
私は帰国後、これをパンに塗って消費しました。 

それから、アンのペーパーナプキン、えんぴつ。  


旅日記の中でも紹介した、アンティーク屋さんで衝動買いしたティーカップ。買ったお土産の中で、一番のお気に入り♪  

ポストカード類。
PEIでも突出した成功企業である、アイスクリームで有名なCow's。
牛をモチーフにしたパロディ柄をたくさん作りだしては、Tシャツやらポストカードやら、いろんなグッズ化をしています。
私は、「ダウントンアビー」「シャーロック・ホームズ」「スヌーピー」をパロディ化したものを購入。  





タータンの本は、持っていなかった古いものをアンティーク屋さんで見つけて即決。ここでタータンの本に出会うとは! 
そして島の古い建物を解説した本も。本は重いのであまり買わないようにしていましたが、どうしても欲しいものは仕方ありません。

 

最後は、トロントの空港で待ち時間がたくさんあったので、そこでお菓子を買いました。

ふくろうの柄のはカナダのお菓子、パンダのお菓子はスウェーデンのお菓子でした。
あま~い味は想像できたけれど、それがカナダのお菓子ですから、それもいいかと。
パッケージがかわいらしかったので、食べたあとは切り取って手帳に思い出として貼りましたよ。

あとはオーガニックのヒマワリの種。ドライフルーツやナッツ類が大好きなのと、日本で買うと高価なのでここで手に入れました。  

ロブスターの缶詰もおみやげにいいですよ。
私は以前、存分に食べていて、かなりの数を以前お土産に買って帰っているので、今回はやめましたが(^_^;)  

あ、そうそう、ロブスターの缶詰(ロブスターに限らず缶詰類)、それからジャムも、機内持ち込みで引っかかりますのでスーツケースに入れてくださいね。  

さて、ツアーが終わって、もうすぐ2カ月がたとうとしています。
行ったことが夢のよう。今、島は初秋。9月から新学年での新学期が始まっています。  

また行くことができたらいいなあ、と思っていますが、来年(2016年)は、参加者さんからのご要望にお応えすべく、湖水地方&スコットランド・タータンと紅茶をめぐる旅、を企画しましょうかという話になっています。話がまとまったらご案内させていただきますね。  

池袋コミュニティ・カレッジでは、プリンス・エドワード島ツアーの様子をお話しながら、アンの魅力を共有する一日講座を開催させていただきます。

2015年 10月10日(土) 10:30~12:00 島からのお土産付きです。 


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2015年7月17日金曜日

プリンス・エドワード島ツアー2015旅日記その7







2015年7月3日(金)、楽しい時間はあっという間に過ぎていきます、早いものでもう、島観光の最終日です。

まずは、キャヴェンディッシュ・ビーチへ。
北海岸は赤土の断崖絶壁があるかと思うと、美しい砂浜もあり、海岸へと続く砂丘ありと、風光明媚で知られ、国立公園に指定されたこともうなづけます。



砂浜は、暑い日には海水浴客で賑わいます。
とはいえ、海水の温度は夏でもかなり低く、私たち日本人にとっては冷たすぎて泳げる温度ではありません(^_^;)  

モンゴメリは海岸を散歩するのが好きで、よくぶらっとこのあたりに来ていたそうです。カメラが趣味で、このあたりの風景も撮影しています。
モンゴメリは、日記だけでなく、写真、そして手紙やカード類などをスクラップするなど、たくさんの資料を残しているので研究しがいのある作家ともいえます。  


6号線を走って、ニューロンドン、そしてパークコーナーへと向かいます。
ニューロンドンにはモンゴメリの生家、パークコーナーにはモンゴメリの祖父の家と、いとこの家があり、このあたりもアンファンは必ず訪れる場所です。  




生家は午後に見るということで通過し、フレンチリバーの絶景ポイントで停車。
この風景は、誰もが停まって撮影してしまうほどの絶景ポイントになっています。

当初はただの野原でしたが、地主のホッターさんが、撮影する人が安全なようにと、広い駐車場を作って誰でも入れるよう整備してくれて、大型バスも停まれるようになりました。
ホッターさんは島の人ではなく、年の数回くらいしか、この場所に来ないとはいえ、観光客のことを思っての配慮がうれしいですね。
「ホッターズ・ビュー」という看板が立てられていますよ。

 

ホッターさんの別荘がある丘にも、ルーピンが咲き乱れていました。  

ここからすぐのところにあるニューロンドン灯台も訪れました。
本当は、ケープ・トライオン灯台(ここも絶景で有名)に行きたかったのですが、灯台へ入っていく道が車一台しか通れない細い私道で、あまりに人が行き来するのは迷惑になるということで、ツアーでは入るのは控えているようです。



ニューロンドン灯台は、『アンの夢の家』の、ジム船長が住む灯台を彷彿とさせる素朴な灯台です。  

映画「アンを探して」でもロケされたところ。
このそばにカウズのアイスクリームの屋台がある設定になっていましたが、実際はもちろん、屋台はありません。  

この灯台からパークコーナーはすぐ。
モンゴメリの父方の祖父の家は、博物館となっていたのが閉鎖され、中の調度品がオークションにかけられてしまいました(;O;) 

でも建物はモンゴメリ家の子孫が所有し、いずれはB&Bにするとのことなので、それを楽しみに、外観だけ車から拝見。  

祖父の家の斜め向かいにあるのが、モンゴメリのいとこにあたるキャンベル家の農場。
赤毛のアン・ミュージアム」という名前で公開されていますが、私たちファンの間では”シルバーブッシュ(銀の森屋敷)”と呼ばれています。

モンゴメリの別の小説『銀の森のパット』『パットお嬢さん』の舞台になった銀の森屋敷のモデルがこの家だからです。
この家にはモンゴメリと同じくらいの年齢のいとこがたくさんいたので、モンゴメリはこの家に遊びに来るのが大好きだったそうです。  

モンゴメリは自分を育ててくれた祖母が亡くなるまで結婚をせず(長い婚約期間があった)、祖母が亡くなったあと、この家で結婚式を挙げました。
当時は教会ではなく自宅に牧師さんを呼んで結婚式を挙げるのが普通だったのです。
モンゴメリが式を挙げた客間や、ウエディングマーチを弾いたオルガンなどがそのまま残っています。

私が島に住んでいた時からここのオーナーのジョージさんには大変お世話になり、ちょうどジョージさんがいらっしゃって、何十年ぶりかの再会になりました。
私のことを覚えていると言ってくださいましたよ。  


ここでは馬車に乗ることができます(有料)。突然の訪問でしたが、馬車の予約までにちょっとだけ時間があるから5分くらいでよかったら乗せてあげる、とのお申し出に、みなさん大喜びで、馬車体験。アンがマシュウの馬車に乗っている光景を思い浮かべて……。

 

こちらの農場の目の前には池(正確に言うと海につながる入江)が広がっており、これが物語に登場する「輝く湖水」のモデルの一つになった池なのです。  

お天気もよくなってきて”輝く”湖面が撮影できましたよ。  

ここから車はケンジントンへ。
昔の鉄道の駅舎が残っていて、アンの時代の雰囲気を思わせるということで、多くの人が立ち寄ります。  


私が住んでいた時は駅舎の中がこじんまりとしたカフェになっており、静かな雰囲気でしたが、今回行ってみたら、テラスのあるカフェになっていてまあ、なんてしゃれた雰囲気になったんでしょう!! 

アンの時代に敷かれていた鉄道は現在はすべて閉鎖、残された線路はしばらくはそのままになっていましたが、遊歩道にするべく撤去工事が進められ、やっと全部が終了。
「コンフェデレーション・トレイル」として、自転車か徒歩でしか行けない遊歩道がきれいに整備されました。
自転車旅行が好きな方は、このトレイルを制覇する旅もいいかもしれません。
とはいえ、けっこう長い距離があるので、一日二日では無理ですよー。

私は以前、一部分だけ、自転車を借りて走ったことがあります。
車が入れないことと、自然豊かな所を走るので気持ちがいいです。  

線路は全部撤去、と書きましたが、このケンジントン駅舎のところだけは、当時の面影を残すために線路がそのままになっています。  


お昼は、比較的新しくオープンした、農家レストラン「shipwright cafe」へ。
野菜や卵など、自分達で育てたオーガニックのものを使っているので、人気があります。パンやケーキ類も持ち帰れるのでそれだけ買いに来る人も。

 

マッスルに、クラムチャウダー。それからキッシュ。どれもおいしかったです!!! 
特にクラムチャウダー。寒い国はスープ類が絶品ですよね。  

私がどうしても行きたいとお願いして立ち寄ってもらったアンティーク屋さん「Gallery 18」を見たあとは、いよいよ、モンゴメリの生家へ。 

 

モンゴメリのスクラップブックや、結婚式のドレス(私が住んでいた時は実物が飾ってありましたが現在は痛みがはげしいためレプリカ)など、貴重なものの展示もあります。
『アンの愛情』で、アンが自分が生まれた家を訪ねる場面がありますが、その描写のもとになったのはこの家です。  

こうして、アンやモンゴメリゆかりの観光場所はほぼすべて制覇。
今日は観光する場所が宿泊施設から近いため、ゆっくりと見学しましたが、宿に着いたのは15時と、まだまだ時間に余裕がありました。

ガイドさんとはここでお別れし、あとは自由時間。  

私は海岸のほうをぐるっと歩いて、グリーン・ゲイブルズに戻ってくる散歩をしようと思っており、みなさんも行きたいとおっしゃるので、一緒に歩いてめぐることになりました。

島に住んでいた時も、ほとんど車での移動で、時間をかけて歩くということをあまりしていなかったので、今回の海岸沿いのウォーキングルートは私も初めて行くのです。
車が入れないこんな森の中の道をずんずんと歩いていきますよ。  


さきほど、パークコーナーの池が”輝く湖水”のモデルになったと書きましたが、モンゴメリはもうひとつ、キャヴェンディッシュにある池も、モデルの一つにしていました。
それが、このルートの途中で見えてくるこの池です。
池というにはこちらも大きい入江です。  


ゴルフコースの一部に入っているので、ゴルフカートが通っていくのがちょっと興ざめでしたが……。この池の周りにもカナダガンが群れていましたよ。  

そして砂丘が見えてきました! 砂丘の向こうは海です。  

風が気持ちよく吹き、小鳥のさえずり。他には何も聞こえず、本当に自然に抱かれたひととき。ぐるりと一周してキャヴェンディッシュの交差点へと向かいます。

レイチェル・リンド夫人の家のモデルとなったという、レイチェルという名の女性が住んでいた家が現在はB&Bになっておりまして、その家を外から拝見。
このB&Bは私は泊まったことがあります。とてもかわいらしいので、今回泊まったキンドレッドと並んでお勧めのお宿です。  

モンゴメリの眠る墓地から、おばけの森を抜けてグリーン・ゲイブルズへふたたび。
もう開館時間は終わっていたので静かな雰囲気を満喫して、宿へと帰ります。

途中、お土産屋さんにも立ち寄ったので、2時間近く歩いていたことになりますが、いつもおなかいっぱい食事を食べていたので、いい運動になりましたよ。  

夜は特別の宿の方が用意してくれたバーベキュー。たっぷりのステーキ。島のじゃがいも。マッスル……。あんなに歩いたけれどやはりおなかはいっぱいで、残してしまうことになったのが申し訳なかったです。  

こうしてあっという間の4日間が終わりました。

名残惜しい気持ちで眠りにつき、翌日の朝は4時(!)に宿を出発。
嫌な顔ひとつせず、爽やかに見送ってくださった宿の方、ガイドさんたちに、心からありがとうございましたm(__)m  

モントリオール、トロントを経由して、7月5日、羽田空港へと戻ってきました。
参加者のみなさんは気分も悪くならず、ご病気にもならず、お元気で過ごされたことが何よりでした。(私自身も) 

よい参加者さんに恵まれ、私もストレスなくご案内をすることができました。
感謝、感謝です。

番外編でおみやげ編へつづきます。

ツアーはまた企画したいと思います。


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2015年7月16日木曜日

プリンス・エドワード島ツアー2015旅日記その6






モンゴメリのお墓にお参りしたあとは、物語のアヴォンリー村を再現した歴史村「アヴォンリー・ビレッジ」へ。
昨年までは、入場料を払って入るようになっていて、アンやダイアナ、ギルバート、マシュウやマリラ等の恰好をした人々が出迎えてくれ、コンサートや劇などを演じてくれていました。
馬や豚などの家畜も飼われていて、ふれあえるコーナーもありましたし、イベントなどもにぎやかに行なわれていました。  

再現した歴史村、と言いましたが、19世紀後半の建物はすべて、島の中の使われなくなった古い建物を移築したものなので、新しい施設ではないという点においては(入場料はかなりの高額でしたが)評価していました。
アヴォンリー・ビレッジとはいいながら、アンの家「グリーン・ゲイブルズ」(に似た建物)は入っていません(なぜなら、もうすでに存在しているので)が、それも納得がいくことですし、評価できる点でした。  

が、今年からそのスタイルが一変。
入場料は無料になりましたが、アンたちも、動物たちも、もういません。
建物はそのまま残っていますが、以前入っていたお店で撤退したところもけっこうあります。
もちろん、新しく入ったお店もありますので、ショッピングエリアとしては、アンファンなら、一度は訪れてみていただきたいところに変わりはありません。  




とはいえ、以前の活気を知っているだけに、今回はほとんど人がいなくて、閑散とした状況に、びっくりしてしまい、少しがっかりしてしまったのも事実です。  

このまま、このアヴォンリー・ビレッジの景気がよくならなければ、ビレッジ自体が荒廃し、ひいては壊滅の危機に陥るかもしれません。
このビレッジ自体が新しいアトラクションなので、できた当初は、アンファンといえど、微妙な気持ちがありましたが、せっかく存続してきたものがなくなってしまうのは、せつないものがあります。(モンゴメリ家の家財がオークションにかけられた話題は何回もブログに書いたのでみなさま記憶に新しいと思います。あそこも最初は博物館として経営していたのですが、うまくいかずに、とうとう家財を売るところまでいってしまいました……) 

ですので、これから島を訪れるみなさま、ぜひアヴォンリー・ビレッジをお訪ねくださいm(__)m 

夕方になり、今日から二泊する、「キンドレッド・スピリッツ・カントリーイン」へ。
こちらは、グリーン・ゲイブルズから歩いて5分という立地のよさに加え、アンファンなら声をあげて「かわいい~~~」と言ってしまう、かわいらしいお宿です。

ここキャヴェンディッシュは、シャーロットタウンから片道、車で50分くらいかかるので、アンやモンゴメリ関連の場所を集中して観光したい時は、時間短縮のためにも、キャヴェンディッシュに宿泊するのが得策。
そしてこのキンドレッドは、トップに入るほど人気があります。  

私自身は、島に住んでいた時は、オーナーとは面識があり、訪れたことがありましたが、宿泊したことはなく、今回、宿泊を楽しみにしていました! 

すでに当時のオーナーは引退され、その息子さんが中心になって経営をされていました。  


 
外観からしてカントリーでかわいいでしょ。期待を裏切らないお宿です。

お部屋で休憩後、ディナーへ出発。

今日は私のリクエストで、映画『アンの青春』や、NHKで放映されたこともあるドラマ『アボンリーへの道』(原作はモンゴメリのアンではない違う小説)でもロケに使われ、ウィリアム王子夫妻も訪れた有名なホテル「ダルベイ・バイ・ザ・シー」でのシーフード・ディナーです。


このホテルは、アンの物語に出てくる「ホワイトサンズ・ホテル」のモデルではないかと言われています。アメリカのお金持ちが建てた夏の別荘でした。  

ホテルに行く途中、ガイドさんがルーピンの群生地に立ち寄ってくださいました。すごい群生地、みなさん感動しながら写真をばんばん撮っておられました。



緑の草原、青い海、紫のルーピン。彩りも豊かでフォトジェニックです。
ルーピンは最盛期にドンピシャで当たりました。幸運です。  

とはいえ、以前よりも、年を追うごとにルーピンが幅をきかせてきているように思います。このままでは、他の植物がルーピンに駆逐されてしまう感じがして、ちょっと不安も持ちました。大丈夫なんでしょうか。
もともと、この島の自生植物ではないんです。
ですから、赤毛のアンの物語にも、ルーピンは登場しませんでしょう。
モンゴメリが住んでいた頃、この花は島には咲いていなかったのです。  

ダルベイへ行くまでの北海岸の海はそれは碧く、夏らしい色になっていました。
今日も天気がよく、島に私たちが着いてから、雨がザーザー降ったことはなく、恵まれていました。野生のキツネの姿も見ることができましたよ。
ダルベイホテルの前には、野生のガン(カナダガン)が群れていました。
映画『グース』に出てくるガンですね。この映画、実話をもとにした心温まるお話ですので、家族で観るにもお勧めですよ~。  

案内された広いレストランには見覚えがなく、すごく新しい感じがして……あれ??? 私が住んでいた頃はなかったと聞き、納得。増築した部分でした。

増築してないもともとのホテル内のレストランは、バーになっているのかな? お客さんはみな、新しいスペースに案内されていました。残念~。  

そして22:00。
海岸に沈む夕日鑑賞です。ホテルから海岸は歩いてすぐの、絶好のロケーション。
天気もよく、雲は若干あったものの、きれいな夕日を見ることができましたよ。

  

キンドレッドに戻ったのが23時近く。
ガイドさんにとっても長い一日だったと思いますが、充実した一日になりました。ありがとうございました。

 (その7へつづく) 


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2015年7月15日水曜日

プリンス・エドワード島ツアー2015旅日記その5





カナダ・デー(建国記念日)の翌日、7月2日(木)。
いよいよ、今日、明日の二日間、赤毛のアンファンの聖地ともいうべき、キャヴェンディッシュ村方面を観光します。

キャヴェンディッシュは、作者モンゴメリが育った場所で、赤毛のアンのアヴォンリー村のモデルとされています。
アンや、モンゴメリ関連の観光施設が集中しているところです。  

今日は、夜10時頃まで観光が続くので、出発は11時と遅めです。
それまで、みなさん、シャーロットタウンでのお買い物や散策などを楽しまれたようです。私も、コンフェデレーション・コートモールからピークス・ワーフまで、ゆっくりと懐かしみながら歩いてまわりました。  

ホテルへ戻る途中、新しくできていたアンティークショップを見つけ、ちょっとだけ、と、入ってみましたところ、ああ、発見してしまいました。
探していたPEIタータンのティーカップと、大好きなメイフラワー(赤毛のアンの物語にも出てくる花)が描かれているティーカップを……。
1つ買ったらもう一つは無料!と書いてあるではありませんか。
これはもうお買い上げしないわけにはいきません。
ぷちぷちで頑丈にラッピングしてもらって、喜びいさんでホテルへ戻りました♪  

11時、ホテルを出発。
アップダウンがはげしく、風光明媚な224号線を通って、キャヴェンディッシュへ向かいます。
この道路ぞいは絵になる風景が多いので、写真を撮りたくてたまらなくなりますが、後ろからぴったりと車がついてきてしまい、また、大型バスが停まれるほどの路肩もないため、残念無念。バスの窓からの撮影です。  






途中、ニューグラスゴー村で、早めのランチ。
PEIプリザーブ・カンパニー」のティールームで。

プリザーブというのは、赤毛のアンにも出てくる、果物の形が残っている砂糖漬け(いわゆるジャムですね)のこと。
オープン以来人気が上昇し、ツアーバスは必ず立ち寄るスポットになりました。
ジャムは日本人の口には甘めですが、いろいろな種類があり、試食ができるので、気に入ったものを買うことができます。私たちも存分に味見してショッピングも。  

この会社の社長さんは、スコットランド系カナダ人なので、スコットランドの国花アザミの旗がかかげられており、バグパイプ奏者の置物があったり、運がよければ社長さんのキルト姿も見ることができます。私にはそこが一番のツボなんですけれど(^^ゞ  

ティーショップの窓からは、ハンター・リバー川が眺められ、食事もおいしいのでいつも賑わっています。


私たちのランチはポテトパイ。
じゃがいものスライスが何層にもなっている食事系パイです。

大きいうえに、サラダもついて、なおかつ、このあとラズベリーパイまで出ました。
もう、おなかははちきれそうです。  

食後は、いよいよ、赤毛のアンの家「グリーン・ゲイブルズ」へ。
この家は、観光のために新しく建てたものではありません。
作者のモンゴメリの親戚筋にあたる家族が営む農家でした。

アンは実在の人物ではありませんが、この家の人が引き取って育てていた孤児がいました。モンゴメリはその子と仲良しでした。
そんなことで、村の人々はグリーン・ゲイブルズのモデルはこの家だと信じて疑わず、多くのファンがこの家を訪ねていきました。


あまりに観光客が多くなったので、国立公園として管理することになります。
モンゴメリは国立公園になって多くの観光客で自分が愛したいとしい場所が荒らされると心配しましたが、管理することできれいに保たれることも理解し、国立公園にすることを了承したそうです。  

はじめの頃はこの家の家族が管理人として住んでいましたが、今はだれも住んでおらず、純粋な観光施設としてきちんと保存管理がされています。

いつ行ってもごみ一つなく、ほこりもなくきれいに整っているのは、やはり国立公園の管理のおかげでしょう。  

ずっと憧れていたアンの家に、やっと来れた!!と、みなさんの感動もひとしおです。
天気もまた最高にいい!(暑いくらいでした) 

さらにラッキーなことに、アンに扮した女の子が出迎えてくれたんですよ。  



みなさん、興奮して一緒に写真タイム~。
こうした、アンの物語の登場人物に扮した人たちが現れ、ワークショップなどの無料のイベントをやってくれるのは、夏休み中だけのサービスです。
会えたらラッキー、ワークショップに当たったら、さらにラッキーです! 

私たちは、ドンピシャ、そのワークショップに当たったのでした。
ステイシー先生役の女性が「これから野外授業をするから参加しない?」と誘ってくれたのです。
ガイドさんに参加している時間があるか聞いてみると、大丈夫とのこと。早速、みんなでステイシー先生の授業を受けます(^-^)

 

森の中の木や、その葉や、庭の植物の説明をしてくれ、歩きながらそれらを探します。15分くらいでしょうか。とてもためになるお話が聞けましたよ。


そのあと、森の中の遊歩道を散策。
ぬかるまないよう、木の散策路がきちんとできていて、植物の説明看板などもしっかりたてられていました。
数年前にビーバーが巣を作って川の流れをせき止めてしまったため、散策路のコースがだいぶ変わったのだとか。
そういうこともあってか、以前のような、野生の森の雰囲気はもうなくなってしまいましたが、毎年増え続ける観光客に対応するには仕方がないのだと思います。  

おばけの森のほうも散策したいところですが、こちらは夜でも朝でも、好きな時に散策ができるので、営業時間が決まっている施設を優先見学しましょう、ということで、次に向かったのが、キャヴェンディッシュ郵便局。

ここから手紙を出すと、帽子をかぶったアンの後ろ姿が描かれた消印が押してもらえます。下の写真がそれです。




ここで投函して、我が家に届くまで10日くらいかかりました(^_^;)  

以前は「GREEN GABLES」という文字だけの消印でしたが、こんなかわいい絵の消印になっていました。
普通の切手ではなく、記念切手がきれいなので、それを頼んだら、やけに大きな切手で、文字を書くスペースがほとんどなくなってしまいました……。  

この建物の一角は、当時の郵便局の様子がわかる資料館のようになっています。当時の郵便局は、独立した建物ではなく、キャヴェンディッシュのように田舎の小さな村では、村人が自分の家で郵便業務を担当していました。
モンゴメリは、2歳になる前に母親を病気で亡くし、母方の祖父母の手で育てられたのですが、その祖父母が、村の郵便業務を担当していたのです。
家の台所の一角が郵便業務のスペース(郵便局)だったそうです。

その様子が資料館に再現されているのでよくわかりますし、日本語の解説ビデオもありましたよ。  

この郵便局から、モンゴメリの祖父母の農場があった場所までは、歩いてすぐ。モンゴメリが近道に使っていた小道を通って、祖父母の農場跡へ向かいました。


現在、母屋も納屋なども一切残っておらず、地下室の痕跡しか見ることができませんが、形がないからこそ、想像力がふくらむ場所です。


木々や草原のそよぎが気持ちよく、当時の写真を見ると、周りの田園風景はモンゴメリが住んでいた当時とほとんど変わっていません。  

モンゴメリはこんな風景を見ながら、執筆をしていたのでしょう。
『赤毛のアン』はこの場所で生まれています。今では世界中で翻訳されている名作になっていますが、アンの原稿は何社もの拒否にあったそうですよ。  

ここから、小学校(今は残っていない)に通うためにモンゴメリが使っていた小道を歩いていくと、あれ、以前はなかったモンゴメリの記念碑が……。
うーん、ここは何もないからこその「想像の余地」があるのがいいところなのに、こんな記念碑がたったら興ざめしてしまいますよねえ。  




そして見えてくるのが、キャヴェンディッシュ墓地。
モンゴメリは結婚を機に、プリンス・エドワード島を離れてオンタリオ州で亡くなるまで暮らすことになりますが、この島を愛する思いは消えず、自分が死んだらこの墓地に埋葬してほしいと願ったのだそうです。
その願い通り、モンゴメリは生まれ育ち、心から愛してやまなかった土地に戻り、眠りについています。 

その6へつづく)

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