2017年4月11日火曜日

ウィーンの紅茶・デンメア

昨日は「カフェアポロン」さんでの紅茶セミナー。

2月はドイツの紅茶「ロンネフェルト」で、今回は――ウィーンの紅茶デンメア(DEMMERS TEEHAUS)です。

講師は、お友達でティーインストラクターの和久みどりさんにお願いしました(*^_^*) 

ウィーンはバリバリのコーヒー文化。そんなウィーンで、1981年にアンドリュー・デンメアにより創設された比較的新しいお茶のブランドが、デンメアです。

直営店とフランチャイズ店を合わせてウィーン市内に7店舗、ポーランド、ハンガリーなどのヨーロッパ各国に28店舗が営業中。
日本では、東京の六本木に、アジア1号点がオープンしています。  




写真にあるような、ウィーンの観光土産用にデコレートされた缶入りのお茶が人気。
モーツァルトや、クリムトや、ハプスブルク家の皇后エリザベート……。  
ウィーンを語るにはハプスブルク家の歴史は必須。

ちょうど、NHKの『グレーテルのかまど』で、”女帝マリア・テレジアのミルクのシュトゥルーデル”と、”マリー・アントワネットのクグロフ”を、続けて放映していたので、歴史の話もすんなりと入ってきました。

マリー・アントワネットは、マリア・テレジアの娘です。  

そして、ウィーンのお菓子といえば、ザッハトルテ
ザッハトルテで有名なウィーンの最高級ホテル「ホテルザッハ」のカフェで供される紅茶は、このデンメアがブレンドした「ザッハ・ブレンド」なんだそうです。

今回もザッハ・ブレンド、出していただきましたよ~。  

デンメアは、ストレートティーよりも、フレーバーティーで有名。
今回は「イングリッシュ・ローズ」「キャラメロ」「アイリッシュドラム」「ハッピーデー」など6種類の紅茶を試飲させていただきました。

私のこのみは「キャラメロ」。みなさんそれぞれ、これがいい香り~おいしい~~など、感想をもらしておられました。 
 



色合いもすてきなフレーバーティー、大きなガラスのポットで、保温しておけば何度も淹れ直す必要がないので便利ですし、視覚的にも楽しめますね。  

和久さん、すてきなセミナーをありがとうございました!!   

さて、この紅茶セミナーは、2017年6月13日(火)14:00~ も開催します! 
今度はドイツの紅茶「ダルマイヤー」です。

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2017年4月9日日曜日

雑司ヶ谷の旧宣教師館(洋館)

前回、東京の目黒雅叙園の百段階段を訪れたことを書きました

今回は、その東京探訪の続きです。 
池袋コミュニティ・カレッジさんでの『英国ファンタジーの世界』の講座があったのですが、午前に時間があったので、以前から行きたいと思っていた、雑司ヶ谷の旧宣教師館へ行くことにしました。

私は洋館が好きなので、時間があれば洋館めぐりをしています♪ 




10年以上ぶりに都電荒川線に乗り、「雑司ヶ谷駅」下車。
有名人がたくさん埋葬されている「雑司ヶ谷霊園」の中を通って、旧宣教師館へ。  




池袋がすぐそばなのに、庶民的な、下町の風情があふれる静かな町ですね。




「宣教師通り」という、道路にこんなタイルがはめ込んであるので、すぐにわかりました。 管理は豊島区。入場料はうれしいことに無料です!! 

内部の写真を撮ってSNSに流すなら申請書を書くように、と書いてあったので事務所へ。「先日テレビで紹介されたので、訪れる方が増えたんですよ」と事務所の方がお話されていました。
テレビとは、私が好きで録画している番組『百年名家』でした。
でも私は訪れた日にはまだその番組を観ていなかったのです(帰宅してから観ました…(~_~;)観てから行けばよかった~)。  


建てられたのは明治40年。
アメリカ人宣教師のJ・M・マッケーレブが、居宅として建てた家。

マッケーレブは、昭和16年(1941)に戦争勃発のためやむなく帰国するまでの34年間、この家に住みました。
豊島区内に現存する最古の近代木造洋風建築であり、東京都内でも数少ない明治期の宣教師館として大変貴重なものだと、HPに書いてあります。 

建物は、カーペンターゴシック様式(19世紀後半のアメリカ郊外住宅の様式)の木造総2階建て。宣教師の家らしく、質素なものだと書いてありますが、当時のこのあたりは高い建物がなにもない田園地帯。
この洋館はかなりセンセーショナルで、目立ったことでしょう。







遠く離れた日本で故郷を思いながら建てた家。

人種差別もあったでしょうし、伝道活動も困難なこともあった中で、家ではほっとつく時間が持てたのではないでしょうか。

幼児教育に力を入れたり、畑で作物を育てたり……館内の真面目に生きていたマッケーレブ紹介ビデオは、とてもよくまとまっていて、何回も観ちゃいました(^_^;)  
都会の穴場というか、静かにゆっくりできるので、また訪ねたいです♪


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2017年4月2日日曜日

日本紅茶の父を偲ぶ…

四月になりました!! 今月も元気に過ごしていきたいものですね!

昨年に引き続き、今年も多田元吉翁を偲ぶ会が、多田元吉の命日にあわせて、4月2日(日)、静岡市丸子で行われました。  

日本の紅茶の父ともいわれ、近代茶業に大きく貢献した多田元吉。
その元吉ゆかりの場所・丸子で、「丸子紅茶」づくりに励む、村松二六茶師の、熱い希望により実現した貴重な会です。

二六さんは紅茶以外にも緑茶やウーロン茶も作っておられて、二六さんがつくられた、元吉ゆかりの品種の紅茶や烏龍茶、10種類以上を、お菓子とともにいただきました。  

二六さんもお話も、なかなかゆっくりうかがい機会がないので、今回は本当に充実した時間となりました。  

お茶は「静岡産紅茶・中国茶専門店 萬千吉茶坊」さんと、お手伝いのみなさんが淹れてくださいました。
プロが淹れてくださるお茶ですから、天候や水、温度などを考えて一番いい状態で提供してくださいます。  
お茶に併せた茶器や提供の仕方も楽しいんです。  




元吉のお墓、記念碑の前で、献花をしてからお茶会スタート。 











最後は二六さんの「2」「6」をかたどった紅茶クッキー♪   
あいにく、途中から雨になってしまいましたが、二六さん、スタッフのみなさんがすばやくテントを設営してくださり、最後まで気持ちよくお茶会ができました。
50名以上もの、大人数ぶんのお茶を次々と淹れていくのは大変なことだったと思います。
準備から何から、お世話になったみなさまに、心より感謝申し上げます。  

そしてもちろん、二六さんと奥様にも、ありがとうございました。
これからもおいしい紅茶を楽しみにしています(*^_^*)  

日本国内での紅茶生産に力を尽くした多田元吉の偉業は今も語り伝えられ、その意思を継いだ茶師の方々によって、質の高い国産紅茶が作られていることを、きっと元吉も、天国から笑顔で見守っているでしょう。 


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2017年4月1日土曜日

目黒雅叙園の百段階段雛まつり

先月、東京へ行った際、以前から興味があった百段階段に行ってきました。

有名な“百段雛まつり”の時期とちょうどぶつかったからで、百段雛まつりに行った友人から、とてもよかった、一度は行ったほうがいいよと聞いていたからです。  

百段階段というのは、目黒雅叙園(ホテル・レストラン・結婚式場などが合わさった複合施設)の、古い建物の中にある階段のこと。
本当の段数は99段なのですが、“百段階段”と呼ばれています(なぜそう呼ばれるかを知ると、当時の人々の思いがよくわかります)。  

古い建物は、昭和3年に料亭「雅叙園」として建てられたそう。
広大な敷地の中に7号館まであったとのことで、壁にかけられていた当時の様子(絵)を見ると、料亭という固定観念を超えた大きさと豪華さがあったことがわかります。

現在残っているのは旧3号館のみ。東京都指定有形文化財となっています。  

内部の写真撮影が禁止なので、お見せできる写真がないのですが、目黒雅叙園の百段階段のサイトを見ていただければ、その様子がわかりますよ。

同じ装飾の部屋はなく、本当にすばらしいです。  
このサイトからの説明文、抜粋。

「食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。 階段は厚さ約5cmのケヤキ板を使用。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。"昭和の竜宮城"と呼ばれた当時の目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の破格な豪華さにあります。 最近の研究によると、その豪華な装飾は桃山風、更には日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものとも言え、なかでも「百段階段」はその装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。」  

この歴史を誇る場所を借りてイベントが開かれていて、特に今年が8回目となる“雛まつり”企画が有名です。
偶然とはいえ、雛まつり展示期間中に行けてラッキーでした。

とはいえ、平日だというのに、長蛇の列。人、人、人……。
美術館並みの混雑です。 

それをのぞけば、建物自体もすばらしいうえ、各部屋に展示してあるお雛様もすばらしく、時間をかけてでも見る価値のある、感動ものの企画でした。  

今年の雛まつりのテーマは「九州ひな紀行」。
九州はひなの国ともいわれるくらい、お雛様は春の風物詩。お雛様を通じてその土地の歴史や文化を知ることができるので、観光のテーマとする方も多いですよね。  

有力な諸大名がいた九州には、名藩ゆかりの雛人形の名品が今も各地に伝えられています。今回はそんな九州7県から、総数1,000点を超える名品が一堂に会しました。
九州へ行かなくても、この百段階段に九州各地のお雛様が集結しているとは、なんとありがたいこと。見応えがあり、夢の国のようです。  

朝ドラ『花子とアン』で有名になった炭鉱王・伊藤伝衛門の屋敷からやってきた500体の人形は、「雛が見た日本のまつり」というテーマで座敷を埋め尽くすほどぎっしりと並んでいて、ひゃ~すごい~~の一言でした。 

伝衛門に嫁いだ柳原白蓮が愛した有職雛は通常は非公開、今回は特別に公開されていましたよ!! 

さらに、白蓮の友人だった村岡花子(『赤毛のアン』を日本で初めて翻訳した女性翻訳家)ゆかりの雛人形と雛道具も特別展示されていたんです! 
一目ぼれで手に入れたと書かれてあったその雛人形と雛道具、花子さんのお人柄が偲ばれるような、小ささと愛らしさ。しばらく見入ってしまいました。 

まさにアン好きな私のために(そんなことあるわけない!!けど(~_~;))用意してくれていたと思えるほどの、アンつながりの展示に興奮~(*^。^*) 
いつもは図録は買わないんですが、今回は買ってしまいましたよ。 

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