西尾探訪
こちら、お茶問屋「松鶴園(しょうかくえん)」さん直営のカフェです。
お茶を使ったメニューは全て自社のお茶を使用。
抹茶そばは、温・冷が選べます。
うなぎは、浜松が有名ですが、こちら愛知県の一色産も有名です(先日のTV「噂のケンミンショー」でも紹介されていましたね)。
碾茶ごはんの上にうなぎが乗り、そこに抹茶をかけていただきます。贅沢ですよね!!
そして、お茶はまたまた抹茶です。とにかく抹茶づくしで、カフェインで頭がくらくらしてきました(笑)
西尾は抹茶の里なので、抹茶色の緑のポストがあるとNさんから聞いていましたが、ここにありました!!ゾウのトピアリーもかわいいですね。
とても人気があって、なかなか予約が取れないという「抹茶ミュージアム 西条園 和く和く」さん。
Nさんに、予約開始日にすぐに予約を入れていただいたおかげで今日体験することができるんです、Nさんありがとう。
明治21年創業の抹茶メーカー「西条園あいや」さんが運営するミュージアム。
撮影NGでしたが、入ってすぐの待合室には、世界中の、抹茶を使った商品(化粧品、ドリンク、スイーツ等)のパッケージがずら~っと並んでいて、それはそれは見ごたえがありました。
私たちは1~6名コースに申し込んだので、参加者は6名で、とてもゆったりしています。
スタッフの方がわかりやすく説明をしてくれ、質問にも答えてくれます。
新しい施設のようで、とてもきれい。効率よく回れるように考えられて作られているのもさすが。
「知る」 抹茶の歴史と製造工程
「見る」 抹茶になるまで
一秒に一回転するようにセットされ、機械で挽かれる抹茶。
見やすいようにこの時は電気をつけてありますが、通常は退色を防ぐため部屋は真っ暗だそうです。
用途に合わせて碾茶を分けているだけで、それぞれのクオリティはかなりのものだと、スタッフの方。
一番右がそのまま飲む茶道用で、左にいくにつれ加工度が高くなるので、加工しても負けないパンチのある碾茶で抽出液も濃くなります。
茶葉自体も、左にいくほど硬くなってました。
茶臼は考え抜かれて設計され、2か月ごとに職人さんが手入れをするそうです。
「触れる」 ブレンド体験
次に、ブレンド体験をさせていただきました。
抹茶用品種の「さみどり」「あさひ」「うじひかり」の3種の碾茶を、5さじになるように、好みで配合を決めてブレンド。
そのあと、自分で碾茶を茶臼で挽きます。重いので、かなりの重労働です!
先ほど、1秒1回転、ってうかがいましたが、それをやろうとしても力が追い付かない…(^-^;
がんばって挽き終わったら、それを持って茶室へ移動。
「たしなむ」 茶室で抹茶をいただく
何から何まで、完璧ですね。
お菓子は自社の抹茶スイーツ。あとでショップで買うことができます。
西条園あいやさんは、西尾の中でも大手の会社なので、抹茶関連商品も迷うほどた~くさんあります。
75分間という長い間、詳しく説明してくれ、これだけの体験をさせていただいて入館料500円(*当時の料金)は安すぎる!!感動です!!!
これは予約が取れない人気というのは納得。
ショップの隣にはカフェもあり、他の店にはなかなかない”ソイ抹茶ラテ”を発見。
ヴィーガンにもやさしいお店ですね。抹茶かき氷もおいしそう!!
いただきたかったけれど、もうこれ以上おなかに入らない!!
お土産を買って(ミュージアム体験したので割引ありました♪)、もう、満足感最高潮(#^.^#)
帰りの電車の時間まで少しあったので、Nさんが茶祖之寺「紅樹院」に連れていってくれました!
明治5年、時の住職が荒廃した紅樹院を再興するため、京都に出掛け、宇治の茶種と栽培技術を西尾に持ち帰り、自ら開墾して境内に茶畑を作りました。
その後も宇治から製茶技術を導入し、周辺の農家に茶の栽培を勧めたことで、西尾の茶栽培は大きくなっていたとのことです。
西尾での茶の始まりは、1271年、開山聖一国師が宋から持ち帰った茶の種を実相寺境内に撒いたこと。
聖一国師は静岡茶の始祖でもありますね。お茶自体のもとは聖一国師。
紅樹院は、宇治茶の祖、ということですかね。
茶の実がたくさんついていましたよ。
最後に、紅樹院のすぐそばにある「賓水園(ひんすいえん)製茶」さんへ。趣のある建物です♪
収量が望め、芽が揃って栽培しやすい品種茶に植え替えてしまう人がほとんどだったのに、よくぞ残してくれました(;_:)
この在来種の茶園を大事に守っておられる賓水園の稲垣さんにもお目にかかることができました。