実は西尾市は、知る人ぞ知る”抹茶の里”なんです。
抹茶の生産は、西尾市を中心に、安城市、幡豆郡吉良町でもされており、県別生産量では全国第2位。
「西尾の抹茶」は地域団体商標として登録されています。
昨年から、西尾に行きたくて、豊田市にお住いのお茶友Nさん(日本茶インストラクターとしてご活躍)にご案内いただけるようお願いしていたのですが、いろいろあって、一年後の先日になりました。
初、西尾。
浜松からは、JRと名鉄線で1時間半~2時間で行けます。
もちろん、安く済ませたいので新幹線は使いません(新幹線を使ってもあまり時間の差はなし)。行きは「蒲郡」乗換で、名鉄で海岸沿いをのんびり行きました。(帰りは「新安城」経由。こちらのほうが30分早かったです)
西尾駅で、Nさんがマイカーで出迎えてくださいました(*'ω'*)
まず向かったのは西尾市歴史公園。
西尾は歴史のある城下町で、小京都ともいわれています。
歴史公園は、西尾城の二の丸跡に西尾城を復元し、資料館や茶室、日本庭園などを整備したところ。
取り壊されることを知り、抹茶つながりで縁があった西尾が引き取ったのだとか。
建物は、江戸時代後期に島津斉彬の姫が近衛忠房に嫁いだことが縁で島津家によって建てられたもので、書院と茶室からなっています。
希望すれば金の天目茶碗でいただけるとネットで知っていたので、金の天目茶碗をお願いしました。
黄金の茶碗は、書院棚に飾られているものを含めて3つしかないそうで、京都在住で清水焼伝統工芸師の加藤如水氏が制作したものを寄贈いただいたのだとか。
見た感じはどしっと重そうですが、普通の抹茶茶碗と同じくらいの軽さ。
廊下の赤い毛氈の上で写真を撮らせていただいていますが、通常は風に飛ばされないために中での呈茶になるそうです。
きちんと手入れされた日本庭園、その向こうに西尾城を見ながら、抹茶をいただく…。
平日だったのでほぼ空間を独占している状態で、とても贅沢な時間をいただくことができました。
また、書院と、奥の茶室の説明も係の方がしてくださいました。
公家の邸宅としては地味目に作られていますが、高価な材木を大胆に使っています。
点前座の奥に床の間を構えた「亭主床」(ていしゅどこ)はちょっと珍しくて、そこに公家のプライドが感じられるとか。
障子は中央の横桟で上下に分かれていて、この横桟は取り外しが可能。
髪を結って烏帽子をかぶった頭がぶつからないようにするためだとか。
茶室の型にはまらず、公家らしさが取り入れられたお茶室、おもしろいですね。
こちらの茶室は借りることもできるそうですよ。
西尾城の城郭への入り口であった門や内堀の一部など(東の丸の遺構)を生かしてつくられており、枯山水の庭や、書院、茶室「不言庵」、待合い、東屋など、うっそとした緑に囲まれた、喧騒のないまさに別世界が広がっていました。
抹茶のドリンクやスイーツが味わえるカフェです。
座敷にあがって、ゆっくり過ごすことができます!
でももうすでに抹茶を飲んできてるし、このあとランチも予約しているので、中を見せてもらって、お土産コーナーで抹茶のパンケーキミックスを購入。
抹茶の甘酒も欲しかったけれど、重くて持って帰るのが大変なので断念。
とにかく西尾には抹茶を使ったお土産がい~っぱいあるので目移りしてしまいます(≧▽≦)
つづく