午後は、静岡県立美術館へ向かいました。
実は、県立美術館に行くのは今回が初めて(^^;
いい企画展をたくさんやっているのは知っていましたが、なんだかんだと行けずにいました。
今回は、『熊谷守一 いのちを見つめて』という企画展で、心が引き寄せられました。
というのも、映画『モリのいる場所』を観て、熊谷守一に興味を持っていたからでした。
1880年に生まれ、1977年に97歳で亡くなった長命な画家です。
赤の色鉛筆でくっきり輪郭線を描き、シンプルな色彩で色づける「モリカズ様式」と呼ばれる独特の画風を生み出しましたが、それは60歳前後で確立したものだとか。
映画では、文化勲章を辞退し、一日中自宅の庭の草花や虫を眺めて観察する姿が描かれています。
数分で周れてしまう小さな庭でしたが、彼の宇宙がそこにありました。
晩年はほとんど敷地から出なかったことやその風貌などから、”画壇の仙人”ともいわれたようです。
展覧会では画風を確立する以前の守一の作品も展示されているので、晩年の「モリカズ様式」の絵だけを見ていると、その単純さから、自分でも描けてしまうのでは、と思ってしまいがちですが、実は描けないのだということは私自身の経験からもわかっています。
昔からの作品を見れば、並外れたデッサンのすごさがよくわかり、やはり基礎が出来ていてこその独自の画風の確立なのだな、と実感しました。
東京都豊島区には熊谷守一美術館があると知ったので、今度東京へ行く時は訪ねてみたいと思います。
静岡県立美術館は、ロダンの彫刻を多数所蔵していることでも有名です。
ロダン館も見てきました。
彫刻の知識はまったくありませんし、自分でも彫刻的なことはしたことがないので(美術の時間の木彫りくらい(;^_^A)、作品としての彫刻はただただ、すごいな~~の一言しかありません。
ここには有名な「考える人」「カレーの市民」「地獄の門」などの作品があります。
写真撮影もオーケーでした。
次のバスの時刻まで時間があったので、美術館のカフェでお茶をしました。
大きな窓からハスの池が眺められて、落ち着きがある空間です。
ここに和紅茶があるという情報は得ていて…ありました!
静岡市清水区のグリーンエイトさんの和紅茶です。茶葉も売っていましたよ。
マイルドとビターの二種あり、私はマイルドをチョイス。
マイルドは”静7132”でつくった紅茶で、マイルドとあるように渋みが少なく、個性的な香りが特徴です。
ロダンの「考える人」のミニチュアの置物は、底にテーブル番号が貼ってあって、帰る時にこれを持ってレジに行きます。これはなかなかおもしろいアイデアですね。
静岡駅の北口に、さくらももこさんの横断幕がかかっていました。亡くなってしまわれたのですよね…(;_:)
静岡駅の観光案内所でこんなお茶関連のリーフレットを発見してもらってきました↓
お茶処なので、お茶関連の取り組みがいろいろあります。