お盆休みは、大きな台風が上陸。
被害に遭われた方にはお見舞いをお申し上げます。
我が家の周辺は、時折激しい雨が降りましたが、おかげさまで被害はありませんでした。
湿気を含んだ異常な暑さは今も続き、日本が、世界がおかしくなっていることを感じずにはいられません。
個人レベルからできることをやっていかないと…と、つくづく思います。
さて、混雑するお盆は動かないようにしていますが、一週間のお休み、家でじっとしているのも体力が落ちそうで、ふと思い立って、静岡駅まで遠出してきました。
目的は、美術館めぐり。
まずは、駅近で、私好みの企画展をよくやっている「静岡市美術館」へ。
2019年10月20日まで、『印象派への旅 海運王の夢――バレル・コレクション』を開催中。
大好きなスコットランドのバレル・コレクションから作品がやってくる!と聞いては、行かずにはいられませんよね(^-^;
それも、73点すべてが日本初公開!
バレル・コレクションのことは、お恥ずかしながら知りませんでした。
19~20世紀、船舶の売買で成功したウィリアム・バレル(1861~1958)が買い集めたコレクションだそうで、グラスゴー郊外に専用の美術館があるのだそうです。
国外へ持ち出してはならない、という遺言があったので、今まで一度も海を渡ったことはなかったとか。
それが、なぜ、今回日本へ来たのか??!
2020年までバレル・コレクションが長いメンテナンスに入っているからだそうです。
維持費の確保のために外へ出したのでしょうか?
いずれにせよ、奇跡的に実現した今回の企画展なんだとか。
個人のコレクションには、その人物の好みが現れるのがおもしろいです。
今回の展覧会は”印象派への旅”というタイトルがついていますが、バレルは印象派を特に好んで集めたというわけではなく、膨大な数の中から印象派を中心に展示した、という感じです。
バレルは船舶の売買をしていたので、船の絵が好きだったとか。
また、日常の生活を描いた絵を好んだというのも、私的には共感ができます。
そして、自国スコットランドの画家の絵を多く集めたというのもポイント高し!
忙しいバレルが自分で買いつけにヨーロッパに行ったわけではなくて、そこには信頼できる画商という存在がありました。
ゴッホの弟テオと一緒に暮らしていたアレクサンダー・リードが、グラスゴーの美術愛好家たち(バレルを含む)に、良質な絵を紹介したんだそうです。
上野の美術館ほど大きいと、展示数が多いのはいいけれど途中で疲れてしまい、結局何を観たのかもわからなくなってしまうのですが(^^;、このくらいの規模の美術館がほどよいです。
余韻にも浸れてかえって満足感あります。
午後もまた美術展に行く時は、体力を温存しておかないといけませんしね(笑)
チラシの表にも使われている、このエドガー・ドガの『リハーサル』だけは、撮影オーケーでした。
最近はネットでの拡散のために、撮影コーナーを設ける企画展が多いですよね。
でも、こうした美術絵画では珍しいですね。
海外の美術館では撮影オーケーのところが多いので、たぶん、グラスゴーにあるバレル・コレクションに行けば撮影できちゃいます。
実際、行った方の記事では、気に入った作品の写真があがっています。
今度スコットランドに行く時は、バレル・コレクションをぜひとも訪ねてみたいと思います!!!
来年、私が同行解説するスコットランドツアーがあり、もし催行になったら一足早くスコットランド入りしたいと思っているのです。
が、来年はまだメンテナンス中だった(;^_^A
再来年の春にオープンだとのことなので、これは再来年以降、またスコットランドに行く目的ができましたよ(#^^#)
(つづく)