『2018 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』を開催していたので、これは!!観たい!!と、かけつけました。
最寄りの駅から歩いて約10分。重い荷物を持っていたことと、暑かったため、もう少し駅に近かったらなあ、と残念でしたが…(;'∀')
閑静な住宅街にあるこの美術館は、もとは故大谷竹次郎氏(元昭和電極社長・現社名SECカーボン(株))の邸宅だったそうです。
西宮市に土地建物、美術作品を寄贈したことで、美術館として一般に公開されるに至ったとのこと。
何より印象的なのは、ロビーの大きなガラス窓の向こうに、一幅の絵のようにひろがる日本庭園。
座って、ずっと眺めていたくなる落ち着きと安らぎがあります。
庭は散策が可能で、点在する石灯籠や五重塔、そして赤石や青石といった巨大な庭石は大谷竹次郎自身が集めたものだとか。
さて、私の目的の『ボローニャ国際絵本原画展』では、イタリアのボローニャで毎年開かれる児童書専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」で行われる、世界最大級の絵本原画コンクールの入選作品をすべて見ることができます。
「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」は1964年から続く、世界で唯一の児童書専門の国際見本市として名高く、出版に携わっていれば必ず耳に入る有名なイベントです(一度行ってみたいと思っているのですがチャンスがなく…)。
私の『すてきなタータンチェック』を出版してくださった福音館書店さんは、毎年行かれていて、今年2018年は、日本の出版社では初めてとなる「最優秀児童書出版社賞(Best Children's Publishers of the Year)」をアジア部門で受賞されました!!!
本賞は、前年の出版活動において創造性などが優れているとされた出版社に授与され、アフリカ、中南米、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの6つの地域からそれぞれ1社が選ばれ、福音館書店さんはアジア部門での受賞でした。
ボローニャでの絵本原画コンクールで入選することは、世界各地のイラストレーターの夢でもあり、勲章でもあります。
すでに絵本として発表された作品も未発表のものも、すべて平等に審査されるからです。
今年は約70カ国3053作品の応募があり、日本人10名を含む25カ国77作家(うちユニット3組)が入選しました。
どれも個性的で、力のあるすてきな作品でした。
なんだか、私も絵を描いてみたくなります(絵を描くことは実は大好きなんです(^^; 特にパステル)。
絵もそうですが、お話も、絵を見ていて沸いて出てきそうでした。
想像力(および創造力)を掻き立てられるというのは、こういうことだな~と、実感しました。
入選作すべての展示は本当にありがたく、見ごたえも十分、満足感でいっぱいです。