2023年2月27日月曜日

新美南吉のお話を聴いてきました

先週、浜松市立図書館で開催された「愛とかなしみの作家 ~新美南吉の生涯と作品~」を聴いてきました。
講師は「新美南吉記念館」遠山館長。




新美南吉は大好きな作家のひとりです。今年は生誕110年、没後80年という節目の年にあたり、記念館のある愛知県半田市ではさまざまなイベントを企画しているそうです。

子どもが小学校の時に、新美南吉記念館に行きました。
2007年の5月の連休です。私が行きたくて行ったんですけどね(;^_^A

上の写真に写っている、ごんぎつねのストラップはその時に記念館で購入したもの。もったいなくて今も大事にしまってあります。今も売っているのかなぁ?






半田運河に、鯉のぼりがずら~っとなびいていました。配ってくださった半田市の観光案内にも、半田運河の鯉のぼりの写真がありました。






醸造業がさかんだったことは、酒や醤油蔵が今も残っているところからもうかがえます。

新美南吉は1913年、現在の半田市で誕生。本名は正八。
講座では南吉の人生をたどる形で進みます。小学校の時から文章が上手で、中学の時から創作を始めていたそうです。

新美南吉記念館は里山の風景をこわさないよう、半地下というかたちで建設されたとのこと。
不思議な感じです。遊園地のような雰囲気もあって楽しい。








南吉の作品は今も愛されています。「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」「おじいさんのランプ」「でんでんむしのかなしみ」などなど・・。

「木のまつり」「でんでんむしのかなしみ」は、館長が朗読してくださいました。読んでいたはずですが、すっかり忘れていた内容です。
読んでもらうと、物語がぐっと入ってきますね。

南吉のお話はかなしい内容が多いですが、どうしてそうなのか、といったことも彼の人生を知ることでわかってきます。
病気のため、30歳になるのを待たずに1943年に亡くなってしまった南吉。
さぞ無念だったことでしょう。たくさん本を読み、物語を書きたかったはずです。



こちらは南吉の実家、渡辺家。4歳で母を亡くし、新しいお母さんが来ますが、弟が生まれたため甘えられず、実母の実家・新美家の養子となります。
でも寂しくて、渡辺家に戻ってきます(姓は新美のまま)。






ごんぎつねの舞台となった、権現山のふもとに、矢勝川が流れ、土手にはポピーの花が咲き乱れていました。
ここ、秋には300万本の彼岸花で埋め尽くされるそうです。「ごんぎつね」のお話にも出てくる彼岸花を味わってもらうため、地元の方々が一生懸命植えて育てているそうです。
彼岸花の頃に来られるといいですよ、と館長さん。

他にも南吉ゆかりの場所はありますが、日帰り旅行だったので全部は見れませんでした。また来たいと思いながら10年以上たったので、今度はぜひゆっくり訪れたいと思います。記念館もリニューアルしたそうですし。



こちら、私がどうしても寄りたい!とお願いして行ってもらいました。
この地域を代表する旧家の中埜半六が1911年に別荘として建てたもの。
欧州留学中に見た住宅の美しさに心惹かれ、それらを模して建築したとか。
日本におけるハーフティンバースタイルを取り入れた住宅の遺例として優秀ということで、昭和51年に国の重要文化財に指定。

私が行った時は「紅茶専門館ティーズカフェ」となっていたので、お茶をすることができました。今はお店はやめて、年数回公開するのみみたいです。
私が行った時もだいぶガタガタしていたので、確かにカフェとして使い続けるのは無理があったのかもしれませんね。

記念館を訪れ、南吉の本も読んでいましたが、すっかり忘れており、今回の講座でまた南吉のよさを再発見しました。
この講演会は期間限定でアーカイブ配信(YouTube)されます。無料で見れますので(浜松市外の方も)ご興味のある方はぜひこちらからお申込みを!
配信期間は2023年3月15日(水)~30日(木)までです。
私は復習のためにアーカイブ配信も申し込んじゃいました(^^ゞ


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