羊展の、4時からのギャラリートークまで時間があったので、無鄰菴を訪ねてみました。
私の好きなテレビ『百年名家』でも紹介されていたお庭ですが、かなり前に観たので記憶なし…(^^;
ここは政治家・山縣有朋(やまがた・ありとも)の別荘で、1894年~1896年に造られました。
先の日記に書いた「琵琶湖疏水」が大きく関わっている日本庭園です。
明治の大公共事業、琵琶湖疏水開通に政治家として関わった有朋は、この地で最初に別荘を築き、疏水の水を直接引き入れました。
無鄰菴とは、隣がない、という意味で、当時、周りには何もなかったとか。
敷地は950坪、別荘としてはこぶりなんだとか(^^;
敷地内には、母屋・洋館・茶室の3つの建物と、庭園があり、庭園は有朋好みに作庭されました。
・東山を借景にすること
・苔が好きじゃないから芝を植える
・通常使わないモミの木を植える
・流れる小川の水音が自然に聞こえるように流れをつくる
などなど。
ちょうど、無料のガイドサービスがあり、座敷にあがって、お庭を見ながら、有朋がどのように庭に思い入れたかをうかがうことができました。
苔が嫌いで芝を植えたけれど、自然に発生した苔には、それなりの美を認めて受け入れ、そのままにしておく。
芝の上にぼうぼうと、さまざまな雑草が生えてくるのも楽しいと、雑草の野原をおもしろがったり。
有朋は固定観念にとらわれない、高い美意識を持った人だったようですね。
↑一瞬だけお日様がさした時の写真。
この日、お日様がさしたのはこの一瞬だけでした…( ;∀;)
有朋のこだわりを聞くと、無鄰菴は四季折々にかなり違う表情を見せるようです。
機会があれば京都を訪れるたびに、その変化を見に来てみたいと思ったほど、私はかな~り気に入りました。
イベントもさまざま、企画されているようですよ。
ご興味のある方はぜひHPをご覧になってください。
ここでお茶をしたかったのですが、お庭がよく見えるように、戸が全部開け放たれており、風の通りがよすぎて寒くて寒くてたまりませんでした(-_-;)
温かいお茶もすぐに冷えてしまいそうだったので、今回はお茶は諦めました(笑)
次回のお楽しみにします。