私が住む浜松から静岡市までは、新幹線で2駅、けっこう遠いのです。
なので、静岡に行く時は観光気分でもあり(笑) 今回も一泊して、行ってみたかったところをめぐってきました。
一つは、日本三大松原(三保の松原、虹の松原、気比の松原)にも数えられる、国の名勝・三保の松原。
あまりに有名すぎる場所です( ̄▽ ̄;)
でも、今まで一度も行ったことがありませんでした。
近くまでは何度も行っているんですけどね(;^_^A
いつでも行けると思うと行かないものですね。
ほかの松原2つも、まだ行ったことがありません・・・いつか行きたいです。
正式名は、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」
約7kmの海岸に、約3万本の黒松が生い茂り、松林の緑、打ち寄せる白波、海の青さと富士山が織りなす美しく、神々しい風景は、歌川広重の浮世絵や、数々の絵画・和歌にも表現されてきました。
訪ねた日は、ニュースで黄砂がひどいと報道されていて、晴れてはいるけれどなんだかどんよりとした感じでした。
天女伝説(天女が舞い降りて松に羽衣をかけたとされる)で知られる羽衣の松。
私が知っているのは、羽衣を見つけた男が、羽衣を天女に返さず、天に還れなくなった天女は男と結婚するが、その後、羽衣を見つけて天へ戻っていくというお話。
いろいろな説があるようですが、この三保の羽衣薪能では、男は自分を恥じてすぐに羽衣を返し、天女は舞いを踊りながら空に消えて行く、というストーリーだそうです。
この松は三代目だそうです。
初代「羽衣の松」は宝永4年(1707年)の宝永大噴火とそれに伴う地震で海に沈んだとか。
羽衣の松から、砂浜へ出て海へ。
本当なら、砂浜の向こうに富士山がそのお姿をきれいに見せているのですが、黄砂のためなのか、ま~~~ったく見えず( ;∀;)
すぐそばにできた文化創造センター「みほしるべ」の中に、フォトスポットがあり、見える時はこんなふうに、富士山が見えるのです↓
ちびまる子ちゃんの作者さくらももこさんが描いた絵が、看板になっています。
羽衣をまとった、ピンクの天女がかわいい。
松原のあるここは半島でして、安倍川上流部や有度山(うどさん)の南壁から波によって運ばれた土砂が堆積し形成された砂嘴(さし=洲浜)になっているのですね。
波に洗われて栄養の少ない洲浜に茂るのが黒松だそうです。
富士山と三保松原、羽衣伝説、三保松原と芸術作品などの深い関わりについての展示がされています。
よく知らなかった松原の成り立ち、いかに富士山と松原が関係が深かったか、描かれてきた松原の作品などを見て、三保の松原への理解が深まりました。
冬季の土日祝日には足湯が稼働します。平日に行ったので残念ながら足湯は楽しめませんでした(。-∀-)
先日始まったばかりのサービスとして、静岡県内初のGPS連動型音声ガイド「おともたび三保松原編」があります。「みほしるべ」の、ショップのところにあるQRコードをスマホなどで読み取り、地図に示された場所に近づくと、地元の方の声で、地元ならではの案内音声が流れ始めるというしくみ。
テレビで見て知っていたのですが、QRコードがどこにあるのかわからず(あとからテレビでショップのところにあると知った( ̄▽ ̄;))、滞在時間もあまり長く取っていなかったので、利用しないで終わってしまったのが残念。
館内のスタッフの方がもっと積極的に宣伝したほうがいいのではないかと思いました。
手前にちょうど停まっていた「お茶のまち静岡市」と書かれた、お茶色のタクシー。
静岡だな~~~と感じますね。
お茶農家とタクシーがコラボして、茶どころ静岡ならではのツアーをタクシードライバーが案内する試みもされているようですよ。
羽衣の松に来臨した神が、御穂神社に向かう時に通られるのだそうです。
写真の奥に、御穂神社があります。
道の両側の松は、樹齢200~400年だそうで、歴史の奥深さを感じます。
以前はこのボードウォークがなく、人が歩けば歩くほど松の根を傷めると問題になっていました。やっとこの歩道が整備されて、松たちもほっとしているのではないでしょうか。
いろいろ買いたいものがありましたが、ぐっとこらえて・・・。数個に絞りましたよ。
レストランがありませんが、飲み物は売っていて、和紅茶、ありました!
天女のポストカードがついているミルクラスクをお土産に購入↑
パッケージのイラストも気に入りました(パッケージ、大事ですよね)。
このあと、静岡の山間部へ向かいます。
(つづく)