2024年4月14日日曜日

シャーロットタウンのタータン

タータンはスコットランドのタータン登記所(The Scottish Register of Tartans)に登録されています。
この登記所サイトに会員登録していると、新しいタータンが登録されるたびにメールでお知らせが届きます。

先日は、ノヴァ・スコシア州のペギーズ・コーヴをイメージした「The Lighthouse(灯台)」と名のついたタータンのお知らせが届き、そのことについてブログに書きました

今回は「Charlottetown」という名のタータンが登録されたお知らせが届き、これは!!!とクリックしてみると、やはり!!!
『赤毛のアン』の舞台として知られるカナダのプリンス・エドワード島の州都シャーロットタウンのタータンでした!!

デジタルで作成したタータンなので、実際に織られた布地の色がわかりませんが、新緑を思わせるきれいな緑が印象的で、美しい柄になっています。日本人好みだなって思います(私はこれ、好きです!)。

タータンの参考にされたのがシャーロットタウンの市旗↓


中央の王冠の部分が、シャーロットタウンという名前の由来になったシャーロット王妃(英国王ジョージ3世の妻)の王冠と、シャーロット王妃の名前のついた広場(クイーンズ・スクエア)を表しているそうです。四隅につけられた四角が、シャーロットタウン内の他の4つの広場(ロッフォード・スクエア、コノート・スクエア、ヒルズボロー・スクエア、キングス・スクエア)を表しているとか。
広場というのは公園のことなので、公園の緑を使用しているようです。

この市旗をもとにした今回のタータン。旗の色に、青が加えられていまして、青は海と漁業を表しているとのこと。

また、シャーロットタウン市が1855年4月17日にシャーロットタウン市法に基づいて誕生したことを受けて、この日付をタータンの糸数(スレッド・カウント。タータンは綾織なので通常は2の倍数で構成される)に反映しているそうです。

このタータンをデザインした会社に問い合わせてみたところ”特別なタータンをデザインするときは、特別な重要な日付を糸の本数として使用している”とのお返事。このシャーロットタウンのタータンの場合は創立日である04-17-18-55を糸数に使用し、ストーリー性をもたせているとのことでした。
色だけでなく、糸数にもこだわっているとは!!

どんな会社が作ったのかな、と思い、 製作したPatrick King Woollen Companyのサイトをクリックしてみました。
タータン地の商品を製造するほか、オリジナルタータンも請け負っているようです。

カナダの会社なので、タータン商品にもカナダのタータンが使われていましたーーノヴァ・スコシア、ケープ・ブレトン、ニューファンドランド・・・そしてプリンス・エドワード島タータンも(≧▽≦)

さらにさらに、一時期はまったドラマ「アウトランダー」のために作られたタータンも!!!

うわ~~~欲しい~~~。どなたか、一緒に買いませんか。

プリンス・エドワード島タータンは、私がタータンを調査するきっかけになったタータンです。どうしてカナダにオフィシャル(公式)タータンがあるの??から始まったのです。
そのあたりの経緯は拙書『すてきなタータンチェック』(福音館書店)に書いてあります。
ハードカバーの保存版として発売中なので、手に取って読んでみてくださいね。
ご希望の方には私からお送りすることも可能です。



『すてきなタータンチェック』は子ども向け雑誌「たくさんのふしぎ」で出していただいたものがハードカバーになったものです。
実は「たくさんのふしぎタータン」も作ったんですよ!もちろん、登記所に登録されています!!



このタータンも、若葉を連想したきれいな緑色がベース。
まさに春にぴったりのタータンです(*‘ω‘ *)


さて、赤毛のアンセミナーが近づいてきました!
どちらもオンライン(見逃し配信付)対応です!
特に、5月の静岡朝日テレビカルチャーさんのセミナーは4月18日までお支払いがお済みの場合は割引価格となります。下記より、詳細を確認ください(^^)/
お早目のお申込みをお待ちしています。


***NHK文化センター浜松教室***

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『赤毛のアン』の作者モンゴメリの先祖はスコットランドからカナダへの移民です。アンが住むアヴォンリーはスコットランド系カナダ人が集まる村。マシューとマリラの先祖もスコットランド人。アンの物語に色濃く反映されている”スコットランド”について学びを深めてみませんか。

日時:4月24日(水)13:30~15:00 オンライン(見逃し配信付)対応
場所:NHK文化センター浜松教室(浜松市中央区板屋町111-2アクトタワー8階)JR「浜松駅」から徒歩約5分
参加費:3,300円 
入会手続きはありません

教室でのご受講の方はこちらから

オンラインでのご受講の方はこちらから



***静岡朝日テレビカルチャー 静岡スクール***

モンゴメリ生誕150周年記念
『赤毛のアン』を生んだ二人の女性 L.M.モンゴメリと村岡花子


今でもファンの多い小説『赤毛のアン』。
物語がどのようにして生まれ、その後のシリーズ化に繋がったのか。
物語の魅力と戦禍を潜り抜け原書を守り、翻訳出版した村岡花子さんと静岡とのゆかりを交えてお話します。

日時:5/19(日)13:30 〜 15:00 オンライン(見逃し配信付)対応
場所:静岡朝日テレビカルチャー 静岡スクール(静岡市葵区鷹匠1-1-1 新静岡セノバ5F)JR「静岡駅」北口から徒歩約7分
参加費:先行販売価格:3,300円(4/18までにお支払いの方の価格で、4/18以降のお支払いになりますと価格が上がりますのでぜひ4/18までお支払いをお済ませくださいませ)これに維持費110円がかかります。
当日、ZOOMによるオンライン受講も可能です(オンライン受講には見逃し配信がつきます)
入会手続きはありません

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