2020年8月29日土曜日

天白磐座遺跡@浜松

先月、掛川市の阿波々神社にある磐座(いわくら:神が宿る岩)を訪ねたことを書きました。

そういえば、浜松にも磐座があった…知り合いの方から、ここはパワースポットだから行ってみるといいよと、ずっと前から聞いていたところです。 
ぽかっと空いた日があったので、天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)に行ってみることにしました。 

天白磐座遺跡は、渭伊(いい)神社の背後にある、薬師山の頂上にあります。 
初めて行くので、渭伊神社に駐車場があることを知らず、ネットに書いてあった地域遺産センターというところに停めて、歩いていきました。
片道10分。 ものすごい暑い日でしたが、普段は車でサーッっと通り過ぎてしまう道なので、歩いて、細かく周辺を見ることができるのはそれはそれで楽しい。 

神社の境内、そして遺跡のところは、風が吹いていて、暑さはそれほど気になりませんでした。 






約40メートル四方にわたって巨石が点在しています。
モノ言わぬ岩に、朽ちない岩に、古代の人々が神を感じた、というのが、理屈ではなく感覚で、感じ取れます。神域なんですよね。 


 
誰もいない、静かな時間だったことも関係しているでしょうが…。
タイムトリップしても不思議はない感じです。 

「磐座」という言葉を検索していたら、石の研究者・吉川宗明さんのサイトを見つけました。 このサイト、すごいです!こんな方がいらっしゃるんですね。 

このサイトによると、 「いわくら」は「神が宿る岩石」。 
神の立場から見ると、「祭祀の時、人と交流するために一時的に座る、あるいは入りこむ岩石」。 

人間の側から見ると、「祭祀の時、神を迎えるために用意する岩石」。 
気をつけなければならないのは、「いわくら」は神そのものではなく、神が宿るために準備される施設・装置・道具だという点。

神そのものである石は「石神」(いしがみ)と呼んで、別の概念になる。 とありました。

なるほど、なるほど。 

そして、パワースポットブームもあってか、祭りや宗教に関わる聖なる石や祀られている石をすべて磐座と呼んだり、新しく作られた岩石も磐座と呼ばれているのは、違う、とも述べてらっしゃいます。 

その石を説明するために安易に、使いやすい「磐座」を使ってしまうということでしょうかね。
その言葉の意味や定義をきちんと理解して使っている人はどれだけいるか…。

私自身、言葉を使う仕事なので余計にそう思います。
言葉をきちんと使うことの難しさ…。 この方のサイトも本も、もっと時間をかけて、真剣に読んでみたいと思いました。
難しいけど、読んでいるとおもしろいです。 

さて、話は戻って。 天白磐座遺跡の発掘調査により、ここは、4世紀後葉(古墳時代前期)から平安時代に至る長期間、祭祀場として使われていたそうです。 

この遺跡と、渭伊(いい)神社との関係ですが、もともと別々だったようです。 
渭伊神社が、2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の、井伊家の氏神となったのは、平安時代。 かつては龍潭寺(りょうたんじ)の境内にありましたが、南北朝時代に、現在の地に移ったとされています。 

案内板には、「渭伊神社の創祀が古墳時代前期にまでさかのぼることを語る」と書いてありますが、神社がもとあった場所が違う説があるので、渭伊神社と磐座遺跡を一緒に語ってしまうのはどうなんでしょう。 


 
渭伊神社のご神木。 
御祭神は、三神。 玉依姫命(たまよりひめのみこと) 品陀和氣命(ほむたわけのみこと)=応神天皇 息長足姫命(おきながたらしひめのみこと) 玉依姫と知って、どきっとしました。

玉依姫は、今、私がはまっている「八咫烏シリーズ」(阿部智里著のファンタジー小説)に出てくるからです。 

この一週間、6冊のシリーズを夢中で読み進め、頭の中はすっかり八咫烏シリーズの世界に浸かっていたのです(^^; 

漫画化もされ、とても人気のある小説だということは知っていて、一巻目は去年買っていたのですが、一巻目の最初がどうも退屈(おもしろいのだけど女の嫉妬の世界が…(-_-;))で、最後はどうせこうなるのだろう、なんて勝手に先が見えた気がして、放ってあったんですが、読みだしてみたら…中盤からあれよあれよと展開がおもしろくなってきて、なんと、ええ!!!!っていう予想外のラストにはもう、すごい、この人…と、ため息がもれました。 

それからすぐに二巻目以降、全部買ってきて読みふけり、第一部完結という6巻目を読み終わって…なんと、そう来たか!!と、これまた壮大なスケールに圧倒。 

第二部がもうすぐ発刊されるとのことで、またまたはまってしまいそうです(^-^; 
その前に、外伝を読まなくちゃ。 

実は私、天狗のお話を書いていて、天狗や八咫烏に関する本を読んでいたこともあって、このシリーズにはすごく惹かれました。

荻原規子さん、上橋菜穂子さんの本が好きな方、ファンタジー好きの方ならきっと気に入るはず。おすすめです!



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