2025年9月19日金曜日

岡崎市の洋館を訪ねて①旧本多忠次邸

体にこたえるのは気温の高さよりも湿度です( 一一)
べたべたとはりつくような暑さは体力を奪い、精神的にもストレス。連日、湿度も温度も高いですものね・・・いい加減にして!とぶちきれてしまう(-_-;) 
台風の被害に遭われた方々は片づけや生活再建にこの暑さがこたえると想像します。
お茶畑にも被害があったとのこと。
来月開催される世界お茶まつりが、少しでも活気と希望と地域の活性化に役立つといいなと思っています。
世界お茶まつり滞在を組み込んだお茶ツアーを企画しています。私がご案内いたします。
よろしかったらご一緒しませんか。


備忘録。
8月のお盆休みの話です(^-^;
混雑時期は家でじっとしている私ですが、あまりに連休が長くて(;^ω^) 最終日の一日だけ、主人と遠出しました。
といっても、お隣の愛知県ですけど(^-^;

行く場所は私が決めました。岡崎です。
洋館とティールームめぐり。

高速道路は使わず、下道をのんびりと。朝7時に家を出たので渋滞もなし。
開館時刻の9時ちょうどに到着。

最初に訪れたのは「旧本多忠次邸」(国登録有形文化財)

好きでよく見ていたテレビ「百年名家」で取り上げられていて、行きたい洋館リストに入れていました。

もともとは東京の世田谷にありましたが、一部を移築復元したものです。

なぜ岡崎市に移転したかというと、本多忠次(ただつぐ)は、岡崎生まれの武士で徳川四天王の一人・本田忠勝(大河「どうする家康」で、山田裕貴さんが演じていた)の子孫だから。


本多忠次の祖父の代で住まいを東京へ移しますが、父は岡崎市の育英や岡崎上公園整備に貢献したそうです。

忠次は1932年、36歳でこの家を一年ほどかけて建造し(基本設計も忠次自ら行ったとのこと!専門家ではないがいろいろな洋館を見て回って研究したとか)、戦時中も疎開することなくこの家を守ったとか。103歳という長寿でお亡くなりになりました。





よい家柄の方ですから、家も大きい~。

フランス瓦の屋根、外壁は色モルタル仕上げ。スパニッシュ様式を基調としています。
当時、スパニッシュ様式が流行っていたといいます。
(ヴォーリズが建てた建物もスパニッシュ様式が多いですよね)

上の写真の中央、三連アーチになっている部分の黄土色の部分はスクラッチタイルが使われています。




玄関まで車で入ってくれるようになってます。



一階。
ここは「使者の間」とよばれる部屋で、使者やお付きの者の待ち部屋でした。立派すぎる・・・。




教会や高級西洋館などに使われるステンドグラスは、当時まだ一般的ではなく、裕福な家のステイタスだったそう。舶来の着色板ガラスを使っている、と案内にありました。




家に入ってすぐにある団らん室。写真ではわかりづらいですが窓は張り出し窓です。




隣りが食堂。南側になる大きな観音扉の上部にステンドグラス。

正面のキャビネットには、隣の配膳室から料理を出す小さな扉がありましたよ。




天井の星形のアカンサス模様の中心飾りが気品の高さを演出しています。

家具や照明器具、ステンドグラスやモザイクタイルなどはオーダーメイドだったそうで、なかなかにデザイン性のあるものをあつらえていますね。





もう一方の、半円形になっている張り出し部分は「日光室」。いわゆるサンルームですね。床はセメントタイルが貼られています。
この手前は和室になっていて奥様が使う「夫人室」




「湯殿」。ここがとってもかわいい!
タイル装飾とステンドグラスが見どころ。



水が出てくる部分は羊になってます。




2階にはどどーん。3部屋続きの広間。「鶴の間「雪の間」「花の間」とそれぞれ名前がついていました。
隣りには茶室があり、その隣りの半円形の2階部分は夫妻の寝室と書斎になっています。




2階にも浴室があり、そこのステンドグラスはお魚~。1階のタイルはブルーでしたが、2階はピンクで女性らしい。

武家の家柄を大事にしながらも、家族やプライベートを重視する現代の家の様子も入った見どころたっぷりの邸宅でした。

岡崎市の持ち物だからでしょうか、入場無料とは嬉しい限り。

もう一軒、洋風建築を見に行きます。


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浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は10月から再開します。
10月以降のお茶会の予定です。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部ともキャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残2席

参加費:3,000円
会場:静岡英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

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