2025年9月26日金曜日

荻窪三庭園めぐり①太田黒公園・角川庭園

 愛知県の洋館めぐりに引き続き、夏の備忘録。

7月に東京へ行く用事があったので一泊して、荻窪三庭園めぐりをしてきました。


今でこそ都会の荻窪ですが、それは鉄道駅ができ、関東大震災で被害を受けた人々が移り住むようになってから人口が増えたから。

その前は”武蔵野”と呼ばれた、雑木林が広がる宇月しい田園地帯。文人たちが静かな環境を好んで住んでいました。

たとえば、作家の井伏鱒二、太宰治、与謝野鉄幹・晶子夫妻、北原白秋、小林多喜二などなど。


荻窪三庭園は、かつて暮らした著名人の建物が残る庭園として杉並区が整備したもの。
荻窪駅から徒歩15分くらいで、三庭園は徒歩圏内でまとまっています。

一つを除き、建物内部の見学も無料。杉並区、すごい!!!


「太田黒公園」でお友達と待ち合わせしました。
朝から蒸し暑くて、15分歩いてもうそれだけで疲れました(;^_^A



待ち合わせた正門。総ヒノキの切妻造りで、棧瓦ぶき、塀は築地塀。


イチョウ並木。イチョウは樹齢100年を超えるとか。




回遊式庭園も見事ですが、日陰に入ったとたん、蚊に襲撃され、払っても払っても追いかけてくる。

気づいたら10か所以上さされ、今もそのあとが消えずにいます。

年齢を重ねるにつれ、蚊にさされたあとが残るし、かゆみが全身を回るようになってしまったので、できるだけ蚊がいる場所には近づかないようにしていたのですが、油断していました。しかも、スカートで行ってしまった・・・( ;∀;)


日本で初めて音楽評論という分野を確立した太田黒元雄(1893-1979)の屋敷跡を、杉並区が回遊式日本庭園として整備し、1981年に開園。

西洋音楽を広く日本に紹介したとのことで、ドビュッシーやストラヴィンスキーは大田黒が日本で初めて紹介したそうです。


「旧太田黒家記念館」として公開されているのは太田黒が仕事部屋として建てた、離れ。2006年に国の登録有形文化財に指定。



離れとはいえけっこう大きいと感じました(私が庶民だからか(;^_^A)
レンガ色の洋館がかわいらしい。




私の携帯のカメラ、なんだか光を拡散するのか、こんなふうに映ってしまいます(^▽^;)
まるで夢の中のよう・・・

仕事部屋として建てられたということですが、このピアノのためだったのでは、と思えるほど、外の緑との調和が美しく、ここにあるのがしっくりきますね。

このグランドピアノは太田黒が留学していたロンドンから運んだもので、1900年製のスタンウェイ。このピアノを使ったコンサートが年に数回行われるそうですよ。



音楽評論家としての著作も多かったとのことで、書棚も見事だし、使っていた家具類もすごいです。この椅子の模様・・・鎌倉彫り??? 現在は修繕中のようです。


次は、歩いてすぐのところにある角川庭園。

角川庭園は、角川書店の創業者で俳人だった角川源義(1917-1975)の邸宅を、寄贈された杉並区が整備し、2009年から公開。
庭には俳句を詠むために植えられた草花が、四季折々に楽しめる、とHPにあります。

1955年に建てられた邸宅は近代数寄屋建築で「幻戯山房」と名付けられた。2009年に国の登録有形文化財に指定。




展示室、詩歌室、茶室は貸し出しもしているそうで、やはり俳人だったということもあり、茶室がすばらしいです。茶室も貸し出ししてくれるとのこと。


設計は建築家で、角川の俳句仲間でもあった加倉井昭夫氏。

角川と聞くと私は薬師丸ひろ子ちゃん世代ですから、角川映画ですよね。この家を建てた源義の長男・角川春樹氏がヒットさせましたね。春樹氏も俳人だったんですねー。

時代の人だったのに麻薬で逮捕されたのは衝撃でした。
その弟の角川歴彦氏が東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で逮捕されたニュースも話題になりましたね。無罪を主張していましたが、実際はどうなんでしょう。

コツコツ働いても決して豊かな暮らしをしているわけではない小市民の私には理解できないことばかり。

ホースでばんばん水まきをしていたので、全体像を撮影するとホースが思い切り入りました。上の写真はトリミングしてあります。


庭は、やはり蚊がいっぱいで、駆け足で写真だけ撮って退散。多分、ここでも私、かなり刺されたと思う・・・もはや、どこでどれだけ刺されたか、わからないくらいの数でした・・・

あまり暑すぎると蚊が出てこないということで、今年の夏は蚊が少なかったといい、確かに私はこの時に刺された以外はほとんど刺されていません(;^ω^)

今は少しですが涼しくなってきたので蚊が出てきましたよね。
蚊に刺されやすい方はお気を付けくださいね。

(つづく)

************************

いよいよ、来月からお茶会を再開いたします。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)申込締切9/30
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部ともキャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残席2席

参加費:3,000円
会場:静岡英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***