2018年7月11日水曜日

英国ファンタジーツアー日記 その11(オックスフォード)



この植物園は1621年に開設された、イギリス初の植物園です。 



場所は、昨日訪ねたモードリン学寮の向かいです。 
正面のイタリア風デザインのデンビー門は、1633年につくられたもの。
植物園開設に貢献した初代デンビ―伯爵の名がついています。 






 
こちらの植物園をツアーに入れたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』の作者J・R・R・トールキンがよく散歩をしていた場所だからです。 

トールキンの木と呼ばれる、トールキンが愛したヨーロッパクロマツの木があって、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する”エント”のモデルにしたともいわれています。 

それを見るのを楽しみにしていたのですが、樹齢が200年以上(植えられたのは1799年とか)とかなりの老樹で、2014年の夏に大きな枝が落ちたことから、危険と判断した大学が伐採してしまったそうです(;O;) 
伐採前の映像が、こちらで見れます。 

なんとこの伐採した後に採取した最後の種子が、日本の、富山県中央植物園に平成27年に植えられたというのです! 
英国の外にわたるのは初めてとのこと。 

どうして富山県の植物園に?? 
オックスフォード大学付属ボタニック・ガーデンは、2013年から日本原産の固有種の種子を採取するプロジェクトを始めて、その調査に協力してきたのが富山県中央植物園だったとのこと。

平成27年に富山県が日本で初めて開発した優良無花粉スギの種子をオックスフォード大学へ贈呈、そのお礼として、ヨーロッパクロマツの種子が贈呈されたんだそうです。 

2年後をめどに地植えすると書いてあったので、それじゃ、もう植えてあるのかも、と思って問い合わせたところ、まだ鉢植えの状態で、公開はしていないとのこと。
何しろ種から育てているので、地植えできるくらいの大きさや丈夫さになってからの話ですよね、確かに。 

トールキンがインスピレーションを掻き立てられたほどにまでその木が大きくなるまでに、私は生きていないですが(^^; 
100年後、150年後に、トールキンの木を日本で見れるようになる日が来ると思うだけで、壮大です。 

オックスフォードの植物園は、フィリップ・プルマンライラの冒険シリーズに実名で登場します。
一作目の『黄金の羅針盤』は映画にもなって日本でも公開されたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

私はこのシリーズも大好きです。 

植物園は『琥珀の望遠鏡』のラストで、重要な場面として登場します。

愛し合っているライラとウィルが、最後の別れ――違う世界に住む二人は、一緒になることはできないのです――をした場所。 

ライラは、よく自分が座ったベンチにウィルを案内し、一年に一度、6月24日(洗礼者ヨハネの日)の正午にこのベンチに座ってお互いを感じましょう、と頼みます。
生きているかぎり、毎年ここに来て、と。 

ネットで調べると、L&Wと小さく書かれたベンチがあるそうで、私はそれを帰国後に知ったため(;'∀') 
どれがそのベンチかわからずに写真を撮っていたのですが、モードリン学寮の塔が見える、と書いてあったので、おそらくこのベンチではないかと!!! 


ライラとウィルのベンチを確かめるために、また行かねばと、決意を新たにしました(^^; 

植物園では自由散策だったのですが、ツアーの参加者さんから、アリスの木があった!と聞き、探しますが見つからない…。
ちょうど通りかかったスタッフの方に聞いて、やっと見つけましたよ~~~(^^)/ 



 
アリスの木というか、チェシャ猫が乗ってた木、ですね。

そういえば、『不思議の国のアリス』で、挿画のテニエルが描いた、ハートの女王の庭のモデルといわれているのがこの植物園だったんですよね。 
アリスとハートの女王が対峙しているイラストで、塀の向こうに温室が見えますが、確かにこちらの植物園でも、塀の向こうに温室が見えました(写真、撮ってない…爆)。 

色とりどりの花が咲き乱れる時期には少し早かったですが、植物がお好きな参加者さんがたくさんいらっしゃったので、みなさん、思い思いに楽しんでくださったようで、ほっとしました。 



 
オックスフォード(とケンブリッジ)のアクティビティとして知られる、舟遊びパンティング
大学生たちがパント(平底舟)を濃いで遊ぶ優雅で牧歌的な姿が有名ですね。
その舟が、植物園の脇を流れるチャーウェル川にひしめいていました。

橋のたもとが、パントの船着き場になっていて、ここからパントに乗ることができるんです。自分で漕がせてもくれるそうですよ。

『不思議の国のアリス』は作者ルイス・キャロルが、モデルになった実在のアリスに語って聞かせたお話ですが、そのお話は、アリスたちを舟に乗せてこの川を下ってピクニックした時に語られました。
乗った舟はきっとこのパントですね! 

その雰囲気を味わうために乗ってみたいけれど、酔い体質の私、乗ったら危険です(;'∀') 自分で漕ぐなら大丈夫かな??
流れがゆるやかみたいだから大丈夫かな??
短い距離なら大丈夫かな?? 
いつかトライしてみようか…。 

その12につづく)

2018年7月10日火曜日

英国ファンタジーツアー日記 その10(オックスフォード)


オックスフォード大学で、観光客に公開している学寮はけっこうありますが、ほとんどのところが16時前後で終わってしまいます。

そんな中で比較的長く開いているのがモードリン学寮(http://www.magd.ox.ac.uk/)。
設立は1458年。

作家のC・S・ルイスが特別研究員として働いた学寮で、卒業生としては作家のオスカー・ワイルド、ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク現ブータン国王などがいます。 





 
モードリン学寮のシンボルでもある美しい塔は、1490~1510年にかけて建てられました。塔で行われる恒例の伝統行事が、毎年5月1日のメーデーにあるそうです。
朝6時、塔の上でカレッジ聖歌隊がラテン語で聖歌を唄うとのこと。

塔の下には、夜通しパーティをした何百人という学生たちが。
この様子は、作家C・S・ルイスの晩年を描いた映画『永遠の愛に生きて』にも出てくるそうです(私は観たのにすっかり忘れていた…(^^;) 
建物の外には、すがすがしく響き渡る声を聞きに、多くの観光客が集まるそうです。 



C・S・ルイスの部屋があったのは、このニュー・ビルディング
新たに増設されたので”ニュー”とついていますが、建物の完成はなんと1735年です!!(笑) 

当時人気のあったパラディオ様式で建てられたので、他のゴシック様式の建物とは雰囲気を隔していますね。 

ルイスは毎週木曜日に、自分の部屋で文学サークル「インクリングス」の集まりを持ちました。
読んだ本について語り合ったり、自作の詩や小説や評論を仲間に披露したそうです。 

ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』の作者J・R・R・トールキンはそのメンバーの一人でした。
メンバーはみな、忌憚のない意見を述べ、議論をたたかわせたとのこと、その様子を聞いてみたかったものです。 

夕方だったからか、私たち以外の観光客はほとんどいなくて、一人占めしている感じで自由に散策ができましたよ。 




前回来たときは気づかなかった、ダイニングホール(上の写真)も見ることができました。ルイスもここで食事をしたんだろうなあ…。

ルイスのお気に入りの散歩道だった「アディソンの小道」を歩けば、ルイスもここを歩いて想像力をふくらませたのかなあ、って思う。

大好きな作家が時を過ごした場所に自分もいて、同じ景色、空間を体感できることは、何よりの幸せ。 

夕食は各自自由に取る予定でしたが、宿泊しているホテルでいただくことに急遽決まり、モードリン学寮見学後にも時間的な余裕ができたので、1時間ほど、自由時間になりました。 

とにかくこの日も暑くて……歩いての移動はけっこう体力的にもきつく(観光で回る場所は比較的狭い範囲ではありますが、距離的にはかなり歩きました。
一万歩超えてたと、参加者さんから聞きました(;'∀') 
そんなに歩きませんよ~なんて言ってしまった私、本当にすみませんでした<(_ _)>)。

カフェで休憩を取った方が多かったようです。
私ももちろん、カフェに入りました(^^; 
本当はアリスの店にもう一度行きたかったのですが、すでに閉店した後でした…イギリスのお店は閉店時間が早すぎるんですよね…。 


 
アンティークショップがまだ開いていたので、これを逃してはならない!と、カフェの前にまずは!アンティークショップへ!

買うつもりはなかったのですが、ふっと気になったティーカップ&ソーサーと出合いまして…。
これも縁と、オックスフォードの思い出に購入しました♪ 
アンティークではなく、ビンテージです。
1939~1970年頃の、ミントンの「Adam」。
私らしくない柄を買ったね、と友人から言われましたが、自分でもそう思います(笑) 
お皿もついたトリオのいでたちが美しかったんです。  

暑さと歩き疲れでくたくたになった一日でしたが、満足感でいっぱい。
ホテルでゆっくりと、夕食をみなさんといただいたあとは、ぐっすり眠りました。 

(その11につづく)

2018年7月9日月曜日

英国ファンタジーツアー日記 その9(オックスフォード)


オックスフォード観光のつづきです。

私たちツアーがランチをいただいた「マクドナルド・ランドルフ・ホテル」は、作家C・S・ルイスの映画のロケもされました。

独身だったルイスが57歳の時に、離婚歴のあるアメリカ人女性ジョイ・デヴィッドマンと結婚するのですが、そのいきさつを描いた映画『永遠の愛に生きて』(1993年)で、ジョイと初めて会う場所としてこのホテルが使われました(本当に二人が初めて会ったのはイーストゲートホテルですが)。

撮影されたのはこのバー(下の写真)。
名前は「モース・バー」。
はい、イギリスのドラマ『主任警部モース』の撮影がされたそうです。 



建物は1864年に建築開始、1866年にホテルとしてオープン。
この年はちょうど、ビアトリクス・ポターが生まれた年ですね。
格式と伝統を誇る、オックスフォードでも超高級ホテルでランチができるなんて、夢のようです。 




 
ランチの後は、「クライスト・チャーチ」へ! 

不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロル(本名チャールズ・ドッドソン)が学生時代を過ごし、卒業後は数学教師として勤めた学寮です。

”チャーチ(教会)”という名前がついていながら、教会ではない。
学寮(コレッジ)といいながら、”クライスト・チャーチ・コレッジ”とは言わない。

ほかの学寮とは一線を画しているのは、1546年に国王ヘンリー8世がコレッジと大聖堂(もともとは教会)を合体させたことによるようです。
主教管区の大聖堂が校内にある大学は世界でもここだけとか。 

数ある学寮の中でもクライスト・チャーチが特に観光客に人気なのは、規模が大きく、多くの著名人を輩出しているという理由だけでなく、学寮と大聖堂と、両方味わえる珍しい場所ということもあるのでしょう。 


ハリー・ポッターの映画のロケもされた、グレート・ホールへと続く階段。
マクゴナガル先生がハリーたち新入生を出迎えるシーンで使われていますね。 


前回訪ねた時にはわからなかった、グレートホールの、アリスのステンドグラスを、やっと見つけることができました(笑) 
アリスの顔が写真一番左に、キャロルの顔が写真一番右にあるの、わかりますでしょうか。
 


 グレートホール、人がいない写真が撮れてますが、人がいなくなるまで我慢して待ちました(^^; 

グレートホールには、アリスの首が長くなる場面のインスピレーションを得たのではないかと言われている、暖炉ガード(両脇の人の顔になっている部分の、首が長い!)もあります(下の写真)。 



クライスト・チャーチのシンボルともいえる「トム・タワー」。
これもラッキーなことに、ちょうど人が切れたところを撮影できました!
塔には6トンの重さの鐘が備え付けてあるとか…。
この中庭(クワド)はオックスフォードで最大、79・5×80・5メートルあるそうです。 


 

アリス好きなら、絶対に行きたい「アリスの店」(https://aliceinwonderlandshop.com/)が、クライスト・チャーチの向かいにあります。 
このお店はキャロルがいた頃は食料品店で、アリスのモデルになった実在のアリスが姉たちとキャンディなどをよく買いに来たそうです。
店主はヒツジのような声を出すおばあさんだったとか。

『鏡の国のアリス』で、アリスが編み物をしているヒツジのおばあさんと話している場面で描かれているお店がここなのですが、ヒツジのおばあさんは店主がモデルだったみたいですね。

実際のお店とドアの位置が逆になっているのは――そう、鏡の国だから。 

前回私は時間が合わずに中に入っていなかったので、今回こそ!! 

アリスに興味があるのはツアーの参加者さんも同じ。
ということで、次の、C・S・ルイスが教鞭を取ったモードリン学寮を訪ねる前に、少し自由時間をもうけました。 
ほとんどのみなさんがアリスの店へ行ったので(^^; 

とにかく狭くて小さい店で…ほかの観光客の方もたくさんいて…ぎゅうぎゅうでした。
思った以上に魅力的なアリスグッズがひしめいており…私もみなさんも、選ぶのに夢中! 熱気むんむんで、暑くて暑くて(笑) 

店員さんは一人だけで、レジ打つのも遅くて(^^; 
30分くらいしかなかったので、結局その自由時間はアリスの店の買い物で終わってしまいました(;O;) 
必死に買い物していたので、お店の写真も全然撮る時間がなかったです(笑) 

お店オリジナルのトートバッグに、ペーパーガーランドに、本……。
もっといろいろ欲しかったですが、時間がなかった。今度はゆっくり行きたいなあ。

 (その10へつづく)

2018年7月8日日曜日

英国ファンタジーツアー日記 その8(オックスフォード)


教会のあとは、C・S・ルイスが亡くなるまで住んでいた家「キルンズ(The Kilns)」へ。教会から歩いて行ける距離で、実際にルイスも歩いて通っていたとのこと。 

ルイスはこの家を1930年に購入。
ここから勤め先であるオックスフォード大学モードリン学寮まで通いました。 

ナルニア国シリーズを書いたのもこの家です。
ナルニア国シリーズの一作目『ライオンと魔女』で、洋服ダンスの奥に入っていくとナルニア国につながる、という発想は、第二次世界大戦のときに受け入れた疎開児童が発した言葉がヒントになったといわれています。 

現在キルンズは、アメリカのC・S・ルイス財団が所有・管理をしており、アパートとしても貸し出しているため、中の見学には予約が必要です。
見学できる日も限られているのでHP(http://www.cslewis.org/ourprograms/thekilns/)をチェックしてください。 


 
私のツアーでも、見学申請はずっと前から行っていましたが、日曜日はやっていないということで、残念ながら中は見れませんでした。

ただ、庭は自由に見ていいよ、と言われていました。
とはいえ、庭は、高い生垣で囲われていて、中に入っていくには勇気がいります。

実際に住んでいる方もいますし、住人の方にツアーが行くことが伝えられていないかもしれません。 
添乗員さん、ガイドさんと、どうしましょうか…と話し合っていたところ、偶然にも、これから出かけようとして出てこられた住人の方が、特別に庭に入れてくださいました!! 

勝手にドカドカ入ってくる人が多い中、私たちが静かに礼儀をわきまえて建物を見上げていたのを見て、感心して、この人たちなら、と思ってくれたのだそうです。

本当にラッキーでした。 

庭でくつろいでいる方もいらっしゃったので、やっぱり、許可は得ていたとはいえ、勝手に入り込まなくてよかったです。 

次回のツアーでは(次回の英国ファンタジーツアーがいつになるかはわかりませんが(^^;)中が見学できる日程で組みたいな~と思っています。

C・S・ルイス・スタディセンターではこの家で夏のセミナーなども行っているようなので、ご興味のある方はそちらもどうぞ♪ 

キルンズは、道路の行き止まりにあり、そこからわき道を入ったところに「C・S・ルイス自然保護地(C・S・Lewis Nature Reserve)」があります。
ルイスが住んでいた頃は、キルンズの敷地内でした。

今は、小さな池を中心にぐるっと回れる、森林公園のような、誰もが歩ける保護地になっているので、散歩にやってくる方々がけっこういます。 





 
ルイスは、友人のJ・R・R・トールキン(『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビットの冒険』等の作者)とよくここを散歩していたそうです。

ナルニアや、なかつ国(英語ではMiddle Earth:『ロード・オブ・ザ・リング』の舞台)のヒントを、ここで得たのかもしれませんね。 

 

ところどころに、妖精の家とおぼしきものが……!保護地管理者の遊び心でしょうか。

ルイスやトールキンの、ファンタジーの世界に憧れてやってくる私たちのようなファンへの心配りが感じられて、じんときました。 

ここを自由に散策して……オックスフォードの町へ戻ります。 

オックスフォードも、中心部まで大型バスは入れないので、少し離れた場所から歩きます。 

お昼は「マクドナルド・ランドルフ・ホテル」を予約していましたが、予約時刻まで余裕があるので、自由時間となりました。

私はメイン通り(Broad Street)の、観光案内所やギフトショップ、本屋さんなどをぶらぶらと…。 




 本当にいい天気。暑いくらいです。学生の街は活気があります。
もちろん、観光客もたくさん!! 


 かっこいいなあ~オックスフォード大学の学生さん。

また、時期的に試験後だったようで、黒いマントに花を挿した学生を多く見かけました(写真には花が写っていませんが)。
試験初日が白、最終日には赤いカーネーションを胸に挿す決まりがあるそうです。
そういう伝統ある慣習がいまだに続けられているのもオックスフォードらしさ、なんでしょうね。 

その9へつづく)

2018年7月7日土曜日

英国ファンタジーツアー日記 その7(オックスフォード)



2018年6月3日(日)ツアー4日目 
今日は丸一日、オックスフォードです。

今日、明日と、日本語ガイドさんがついてくださいます。 

朝一で、ナルニア国シリーズを書いたC・S・ルイスゆかりのヘディントンへ向かいました。ヘディントンまでは車で10分かかりません。 

まずはルイスが生前通い、ルイスのお墓もある「ホリー・トリニティ・チャーチ(Holy Trinity Church)」へ。

これまた狭い住宅街を大型バスで通りぬけます。大丈夫か???!! 
ただでさえ狭い道路の両側に、住民の車が駐車してあるのですから、実質一車線(笑) 

日曜の静かな朝に、大型バスが登場、住宅にお住いの方も、なんだなんだ??という顔です(お騒がせしました<(_ _)>)。 




 

お墓に参拝し、日曜礼拝が始まる前の短い間ですが、中も見せていただくことができました。 
「教会の建物は、古く見えますが、実際は1849年に建てたものなんですよ」と、丁寧に教会の説明をしていただきました。
(私たちからすると1849年建造でも十分古いですが、イギリスの方々にとってはまだまだ”新しい”んですね(^^;) 

建物のデザインは、ジョージ・ギルバート・スコット(George Gilbert Scott 1811-1878)。
教会の設計建築で有名で、建てるだけでなく修復もおこなったそうです。
ゴシック・リバイバル様式の中心人物。
生涯におよそ800もの建築工事を担当したというから驚きです。

彼の手掛けた有名どころの建物は、セント・パンクラス駅(私、この建物大好きです!ハリー・ポッターの映画にも出てきてます)、グラスゴー大学本館などがあります。 

そして、彼の孫のジャイルズ・ギルバート・スコット(Giles Gilbert Scott 1880-1960)もまた、建築で名をはせました。
イギリスの象徴でもあるあの赤い電話ボックス
あれは1935年、ジョージ五世の在位25周年記念でできたもので、彼がデザインしたそうです! 

ほかにも、リバプール大聖堂、ケンブリッジ大学図書館、ボドリアン図書館の新館(現在のウェストン図書館)など、彼が手掛けた有名な建物はたくさんあります。

彼は1944年に、その功績をたたえてジョージ六世から叙勲されました。 

ルイスの話に戻ります(^^; 

教会の中には、ナルニア国を描いたステンドグラスが飾ってあります。
このステンドグラスはサリー・スコット作で、1991年に寄贈されました。

ステンドグラスは、ルイスが兄と一緒に座っていた席の横にはめられています。
その席は祭壇からは、柱の陰になるところで、ルイスは人々から注目されることを好まず、ひっそりとしたこの場所に座ったとのこと。
ルイスの謙虚さがうかがえる素敵な話です。 





 
 (その8へつづく)

2018年7月6日金曜日

英国ファンタジーツアー日記 その6(レイコック)


次の目的地も、ハリー・ポッターの映画のロケがされた場所「レイコック・アビー」です。 

特別自然景観地域に指定されている丘陵地帯”コッツウォルズ”の南部に、レイコックの村はあります。

グロスターからレイコックに南下する間にもテッドベリーやカッスル・クーム、チッペナムなど、小さなかわいらしい村が点在しているので、そういう村を抜けながらレイコックへ行けたらよかったのですが、時間がない!! 

今回は泣く泣く、イギリスの高速道路であるM5→M4という一番早いルートで向かいました。
それでも、レイコックに着いたのは17時を過ぎていたので(日暮れが遅いので実感としてはまだ午後1時頃みたいでしたが)、ロケがされたレイコック・アビーは閉館していました(17時で閉館。ほんと、早すぎる(-_-;))。

それはツアーを組んだ時からわかっていましたが、せめて、外観だけでも見れればと思ったのです。 
しかし! 門から建物が遠い!! 
そして、木々が生い茂っていて、建物の全体像も見えない!!
なんとも残念な結果でした( ;∀;) 


 ↑望遠でやっとこの状態(^^;
 
レイコック・アビーは、もともとは13世紀に建てられた女子修道院。
ヘンリー8世がカトリック教会を破壊したあと、改装してカントリーハウスになりました。昔の修道院の名残りで、アビーという名前がそのまま残ったのです。

19世紀には、近代写真技術の生みの親となったウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの住居でした。

寺院の横には、タルボットの功績や当時の写真技術を展示する博物館もありますが、もちろん、こちらもすでに閉館。

写真好きの私としては、うーん、重ね重ね、残念ですが、どちらにせよ、どうしてもレイコック・アビーの内部は見たいので、今度来なくてはいけません!!!(いつ??(笑)) 

レイコックは小さな、小さな村ですが、村全体をナショナル・トラストが管理しており、映画やドラマのロケとしてよく使われています。
ハリー・ポッターでは、レイコック・アビーだけでなく、村の通りや家なども、使われています。
自動車が停まっていなければすごくいい雰囲気なんですが……"(-""-)" 






 
夕食はレイコックの「Sign of angel」で。 
エンジェルとは、天使という意味ではなく、当時のエンジェル金貨のことだそうです。

建物自体は15世紀末に、おそらく宿泊施設として建てられたものとのこと。
人々がまだ馬車で移動していた頃なので、厩がついており、馬の世話人もいた馬宿(コーチング・インまたはコーチング・ハウスと呼ばれる)です。
今も、宿泊できるそうです(私たちはレストランだけ利用しましたが)。

16~17世紀には羊毛商人が住んでいたそうで…”羊毛”と聞いて、タータン好きの私は一人でウキウキしてました(;'∀') 




このお店の前も、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でハリーが校長と歩くシーンで使われました。

お店からもっと奥へ歩いたところの教会もロケ地になっています。 
天井が低く、がたがたする古い木材がそのまま残っており、歴史を感じさせるいでたちと雰囲気にも胸キュン。お料理もおいしかったです。  




こうして今日の予定も無事に終え、宿泊するオックスフォードのホテルへ。

オックスフォードの中心部にはホテルはとても少なく、なかなか折り合いがつくホテルが見つけられなかったのですが、ツアーの場合はバス移動なので、郊外のホテルに決めました。

オックスフォード大学の学生寮(正規のホテルではないので今回は避けましたが)に泊まれる時期もあり、私は以前は学生寮に泊まり、バス・トイレ付きの個室を選んだので快適でした。
学生気分も味わえますし、次にツアーがもしあれば、学生寮に泊まる案もいいのかな~と思いました。 

その7へつづく)