特別自然景観地域に指定されている丘陵地帯”コッツウォルズ”の南部に、レイコックの村はあります。
グロスターからレイコックに南下する間にもテッドベリーやカッスル・クーム、チッペナムなど、小さなかわいらしい村が点在しているので、そういう村を抜けながらレイコックへ行けたらよかったのですが、時間がない!!
今回は泣く泣く、イギリスの高速道路であるM5→M4という一番早いルートで向かいました。
それでも、レイコックに着いたのは17時を過ぎていたので(日暮れが遅いので実感としてはまだ午後1時頃みたいでしたが)、ロケがされたレイコック・アビーは閉館していました(17時で閉館。ほんと、早すぎる(-_-;))。
それはツアーを組んだ時からわかっていましたが、せめて、外観だけでも見れればと思ったのです。
しかし! 門から建物が遠い!!
そして、木々が生い茂っていて、建物の全体像も見えない!!
なんとも残念な結果でした( ;∀;)
レイコック・アビーは、もともとは13世紀に建てられた女子修道院。
ヘンリー8世がカトリック教会を破壊したあと、改装してカントリーハウスになりました。昔の修道院の名残りで、アビーという名前がそのまま残ったのです。
19世紀には、近代写真技術の生みの親となったウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの住居でした。
寺院の横には、タルボットの功績や当時の写真技術を展示する博物館もありますが、もちろん、こちらもすでに閉館。
写真好きの私としては、うーん、重ね重ね、残念ですが、どちらにせよ、どうしてもレイコック・アビーの内部は見たいので、今度来なくてはいけません!!!(いつ??(笑))
レイコックは小さな、小さな村ですが、村全体をナショナル・トラストが管理しており、映画やドラマのロケとしてよく使われています。
ハリー・ポッターでは、レイコック・アビーだけでなく、村の通りや家なども、使われています。
自動車が停まっていなければすごくいい雰囲気なんですが……"(-""-)"
夕食はレイコックの「Sign of angel」で。
エンジェルとは、天使という意味ではなく、当時のエンジェル金貨のことだそうです。
建物自体は15世紀末に、おそらく宿泊施設として建てられたものとのこと。
人々がまだ馬車で移動していた頃なので、厩がついており、馬の世話人もいた馬宿(コーチング・インまたはコーチング・ハウスと呼ばれる)です。
今も、宿泊できるそうです(私たちはレストランだけ利用しましたが)。
16~17世紀には羊毛商人が住んでいたそうで…”羊毛”と聞いて、タータン好きの私は一人でウキウキしてました(;'∀')
お店からもっと奥へ歩いたところの教会もロケ地になっています。
天井が低く、がたがたする古い木材がそのまま残っており、歴史を感じさせるいでたちと雰囲気にも胸キュン。お料理もおいしかったです。
こうして今日の予定も無事に終え、宿泊するオックスフォードのホテルへ。
オックスフォードの中心部にはホテルはとても少なく、なかなか折り合いがつくホテルが見つけられなかったのですが、ツアーの場合はバス移動なので、郊外のホテルに決めました。
オックスフォード大学の学生寮(正規のホテルではないので今回は避けましたが)に泊まれる時期もあり、私は以前は学生寮に泊まり、バス・トイレ付きの個室を選んだので快適でした。
学生気分も味わえますし、次にツアーがもしあれば、学生寮に泊まる案もいいのかな~と思いました。
(その7へつづく)