湖水地方をあとにし、グロスター、レイコックを見学後、オックスフォードへと向かいます。
ホテルのあるウィンダミアからグロスターまでは約350キロ。
どうしてもお昼と休憩を途中で取ることになり、
どこに立ち寄ろうか悩んだ末、中間地点にあるストーク・オン・トレントの「ワールド・オブ・ウェッジウッド」にしました。
ストーク・オン・トレントは、陶磁器の町として有名で、たくさんの陶磁器メーカーが軒を連ね、工場見学できるところも多いです。
日本でもファンが多いウェッジウッド窯は、1759年に、ジョサイア・ウェッジウッドによって創業。
貧しい家庭に育ったジョサイアは、労働者階級でも手が届く器づくりを目指しました。
乳白色の硬質陶器「クリーム・ウエア」を生み出し、これが実用陶器として多くの家庭に普及しました。
新古典主義が流行した時には、磁器に近い炻器を下地にした新素材で「ジャスパー・ウエア」を開発。ウェッジウッドを代表するほどの人気を博しました。
入り口に建つジョサイアの銅像。
手に持っているのは、研究を重ねた末に完成した、ジャスパー・ウエアで再現したポーランドの壺。
ポーランドの壺は、ミュージアムへ続く通路の壁にも描かれています(下の写真の一番右)。
そうしたウェッジウッドの歴史が詰まっているミュージアムをはじめ、アウトレット、ギフトショップ、紅茶の試飲などを、お昼の時間まで、自由に見て回っていただきました。
ウェッジウッドは、お茶のコレクションも豊富です。
試飲ができるコーナーで、全部、試飲させてもらいました!(^^)!
ギフトショップは、ディスプレイがとにかくゴージャスで、うっとりしてしまいました。
最初は買う気はまったくなかったのですが……
上の写真の、持ち手がついてないティーカップ(ティーボウルといったほうがいいのかな)と、スクエアのソーサーが気に入ってしまい…えい!と購入を決めてしまいました(;'∀')
この赤い花柄模様は「CRIMSON JEWEL(クリムソン・ジュエル)」という名前で、「ワンダーラスト」シリーズの一つ。
ワンダーラスト(ワンダーは”感嘆すべきもの”、ラストは”熱望”の意)・シリーズは、18世紀に上流階級の子弟が教養旅行と称して行っていた”グランドツアー”から着想を得ているとか。
それぞれのデザインにはインスピレーションを得た国があるそうで、私が気に入ったクリムソン・ジュエルはネパール。
国旗にも用いられ、ネパールのナショナルカラーでもある赤をベースに、スイレンやクリサンセマム、ハニーサックルなどオリエンタルな花々をあしらったとのこと。
ほかにも、ロンドン、京都(日本です!)、ハノイなど、個性的な柄が並んでいました(上の写真のポストカード参照)。
私がこのシリーズに出合ったのは、つい二日前でして(^^;
ツアーが始まる前に一人で取材で訪れた「チャッツワース」のレストランで”ウェッジウッド・アフタヌーンティー”を体験したときです。
このクリムソン・ジュエルの茶器が出てきて、好きな柄だな~~と思っていた矢先だったんです。
もし、そのアフタヌーンティーで出合っていなかったら、購入はしてなかったと思うので、これも縁なのかな、と思います。
一番上の赤いのがクリムソン・ジュエル、二段目の青いのが京都、三段目の黄色がハノイ。
チャッツワースのこのアフタヌーンティーの三段トレイセットは、ウェッジウッドのギフトショップに、まんま、ありました!↓
丸いお皿も欲しかったなあ…。いつか揃えられたらいいなあ。
さて、ウェッジウッドのティールームでの、私たちのお昼は――はい、こちらもアフタヌーンティーです!!
せっかくイギリスに旅行に来たので、ぜひみなさんにもアフタヌーンティーを味わっていただきたいと思いました。
通常は2時からのアフタヌーンティー、なんとか12時からのランチとして出してもらえないか、旅行会社さんに交渉をしていただき、OKしてもらえました♪
みなさんとても喜んでくださって…食べる前に撮影タイム。
上の写真は4人分。
下の写真は2人分。
盛る人数によっても写真映えが違いますね(私のチャッツワースのATは一人分なので、ちょっと寂しい感じ…( ;∀;))。
さすがウェッジウッド、フード類はどれもおいしかったです(特にサンドイッチ)。
おなかいっぱいになって、次の目的地グロスターへ!
(その5へつづく)