今日は丸一日、オックスフォードです。
今日、明日と、日本語ガイドさんがついてくださいます。
朝一で、ナルニア国シリーズを書いたC・S・ルイスゆかりのヘディントンへ向かいました。ヘディントンまでは車で10分かかりません。
まずはルイスが生前通い、ルイスのお墓もある「ホリー・トリニティ・チャーチ(Holy Trinity Church)」へ。
これまた狭い住宅街を大型バスで通りぬけます。大丈夫か???!!
ただでさえ狭い道路の両側に、住民の車が駐車してあるのですから、実質一車線(笑)
日曜の静かな朝に、大型バスが登場、住宅にお住いの方も、なんだなんだ??という顔です(お騒がせしました<(_ _)>)。
お墓に参拝し、日曜礼拝が始まる前の短い間ですが、中も見せていただくことができました。
「教会の建物は、古く見えますが、実際は1849年に建てたものなんですよ」と、丁寧に教会の説明をしていただきました。
(私たちからすると1849年建造でも十分古いですが、イギリスの方々にとってはまだまだ”新しい”んですね(^^;)
建物のデザインは、ジョージ・ギルバート・スコット(George Gilbert Scott 1811-1878)。
教会の設計建築で有名で、建てるだけでなく修復もおこなったそうです。
ゴシック・リバイバル様式の中心人物。
生涯におよそ800もの建築工事を担当したというから驚きです。
彼の手掛けた有名どころの建物は、セント・パンクラス駅(私、この建物大好きです!ハリー・ポッターの映画にも出てきてます)、グラスゴー大学本館などがあります。
そして、彼の孫のジャイルズ・ギルバート・スコット(Giles Gilbert Scott 1880-1960)もまた、建築で名をはせました。
イギリスの象徴でもあるあの赤い電話ボックス。
あれは1935年、ジョージ五世の在位25周年記念でできたもので、彼がデザインしたそうです!
ほかにも、リバプール大聖堂、ケンブリッジ大学図書館、ボドリアン図書館の新館(現在のウェストン図書館)など、彼が手掛けた有名な建物はたくさんあります。
彼は1944年に、その功績をたたえてジョージ六世から叙勲されました。
ルイスの話に戻ります(^^;
教会の中には、ナルニア国を描いたステンドグラスが飾ってあります。
このステンドグラスはサリー・スコット作で、1991年に寄贈されました。
ステンドグラスは、ルイスが兄と一緒に座っていた席の横にはめられています。
その席は祭壇からは、柱の陰になるところで、ルイスは人々から注目されることを好まず、ひっそりとしたこの場所に座ったとのこと。
ルイスの謙虚さがうかがえる素敵な話です。
(その8へつづく)