いつもはテーマごとに、3回、6回と、お話しすることがたくさんあるアンのセミナー。
1回のセミナーではとても全部お伝えできないのがいつも残念なのですが、ぎゅっと凝縮して、がんばってまとめました(^^;
すでに梅雨明けし、毎日酷暑が続いている中、足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。心より、感謝いたします。
先月の英国ファンタジーツアーにご参加くださった方々が、遠くからご参加くださって、うれしい再会もありました。
また、フェイスブックでつながっている方と実際にお目にかかれたり、何年か前にお会いしてご無沙汰していた方とも、笑顔の再会。
そして、スシーラさんに通っているみなさまも、みなさん、とても良い方々ばかりで、私のほうまでうれしくなってしまいました。
セミナーの最後は、スシーラ茶園の紅茶と、私が訳させていただいた『赤毛のアン レシピ・ノート』(東洋書林)にある、「モック・チェリーパイ」を代表の吉田直子さんが手づくりしてくださいました♪
吉田さん、ありがとうございます!!!(^^)!
このレシピ本は、赤毛のアンの作者のモンゴメリが実際に使っていたレシピをまとめたもので、
「モック・チェリーパイ」は、モンゴメリの息子の大好物でモンゴメリが息子のためによく作っていたお菓子です。
”モック”というのは”まがいもの””~もどき”という意味で、実際にはチェリーが入っていないのにチェリーの味がするんですよ。
チェリーが手に入らない時の代用レシピ(?)みたいなものでしょうか。
材料が簡単に、あるいは自由に手に入らない時に女性たちがどう工夫して料理を作っていたかがうかがえるのがこの”モック~~~”と、モックという言葉がつくお料理です。
『不思議の国のアリス』に、モック・タートル(ウミガメもどき)という架空の動物が出てきますが、
これはウミガメの肉の代用として仔牛の頭肉を使った「モック・タートルスープ」をパロディにして作り出したといわれています。
ウミガメのスープはおいしいと人気があったそうですが、希少種のため、ウミガメを使っていないのにウミガメのスープの味を出すという工夫がされたのですね。
そういえば、このウミガメのスープを作れと命令された家政婦(メイド)さんが困り果てていたところ、モンゴメリのモック・チェリーパイの話をヒントとしてしてもらったことで見事スープを作ることができた、というエピソードが、小説『オークブリッジ邸の笑わない貴婦人』という小説に書いてありました。
このシリーズ、私、とても大好きなんです。
現代にあってヴィクトリア朝の暮らしを忠実に送りたいという老女のところへ、家政婦紹介所から一人の女性が派遣され、ヴィクトリア朝のメイドの仕事をこなしていく…というお話。
ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください(#^^#)
そして、スシーラさんでのセミナーは、実は今回が終わりではないんですよ~うふふ。
テーマは違いますが、9月16・17日は、タータン(チェック)をテーマに。
10月7・8日は、和紅茶(国産紅茶)をテーマにさせていただきます!!
ご参加、お待ちしています。