ビアトリクス・ポターの絵本『グロスターの仕立て屋』のモデルになったお店と、
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ハリーポッターと秘密の部屋』のロケ地となったグロスター大聖堂を見学します。
ウェッジウッドでは一時、雨に降られましたが、グロスターに着くころにはお天気に。
絵本のモデルになったお店はグロスター大聖堂のそばにあるので、先にそちらをご案内し、あとは集合時刻を決めて、自由行動です。
絵本に描かれたのと本当に同じ外観ですね。
絵本では遠くにグロスター大聖堂が見えるように描かれていますが、実際には見えません。
見てください、この青空!!
グロスター大聖堂は、現在、英国国教会の教会です。
もともとは7世紀創建のセント・ピーター修道院。ノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服したのが1066年(混乱していたイングランドを統一し、強固な征服王朝をつくった)。
彼はウィリアム征服王となり、修道院の改修を命じました。
身廊は1089年から1130年ごろにかけてつくられたとのこと。
どっしりとしたノルマン様式の柱は、その当時のもの!
その後、増築や改修が、1499年ごろまで何度も行われたようです。
400年以上かかって完成しているので( ;∀;)
さまざまな建築様式が混在しているとのこと。
添乗員さんが教会建築にお詳しい方で、基本的に教会は、東を向いて礼拝するよう、東向きに建築されるとお話ししてくださいました。
東向きに建築されるので、入り口は西側です。
なぜ東向きかというと、太陽が昇る方向であることや、キリストが東から現れるという聖書の言葉が理由の一つらしいです。
そして、最初は祭壇から作り始めて、それを支える両側の柱と屋根が作られて……と進んでいくのだとか。
詳しい方からお話を聞くととてもためになりますね。
内部の見学は無料ですが、いくらか寄付をするのが礼儀とのこと。
写真を撮る場合は3ポンド払ってくださいと書いてあったので、3ポンド払わせていただきました。
どこもかしこも美しいので……教会はどこもそうですが……信者たちの敬虔な気持ちや、祈りが、形となって表れているようです。
ホグワーツ魔法学校の廊下として出てきますね。
回廊なので、ぐるっと回れます。
ドアを通って中庭へ。
まっさおな空♪緑の芝生。
バラも少し咲き始めていました。
廊下としてロケされた場所はオックスフォードにもあり、私は以前、そちらも訪れているのですが、こちらの回廊の荘厳さには、圧倒されました!
扇形の天井がそれは見事です。
こうした回廊の床に使われている石は、墓石が多いんだよ…と、添乗員さん。
下に埋葬されているわけではないので怖がる必要はないようです。
また、墓石を踏むのも失礼にはあたらないそうです。
誰かの踏み石になるのはありがたいこと、あるいは、踏まれることで現世とつながっているという意識もあるようです(日本とはだいぶ感覚が違うんですね)。
グロスターの町も、駐車場は少し離れたところにあって、大聖堂のある中心部までは歩きます。
歩くことで、町の様子がつぶさに感じられるのでいいですね。
古い建物も多く(ま、イギリスはどこに行っても古い建物が多いんですが(^^;)
落ち着いた街並みで、気に入りました(#^^#)
もっとゆっくり回ってみたいところですが、次の目的地があるので、それはまたいつか来た時のお楽しみですね。
(その6につづく)