迪化街で、お茶好きなら、ぜひ行ったほうがいいとお勧めされていた「新芳春行」へ。
ここはお茶の博物館になっています。
台湾のお茶貿易は、1860年に淡水が開港させられたあと、イギリス人商人ジョン・ドットから始まったといわれています。
台湾茶輸出の利益に目を付けて、李春生(英語が堪能だったため貿易仲介人となった。
台湾の茶産業に貢献した人物で、台湾茶の父と呼ばれる人)とともに、貿易を始めたのです。
製茶工場は、迪化街ではなく、迪化街のはずれにたてられて、この「新芳春行」も、昔は製茶工場だった建物で、当時は台北でも最大の茶工場だったそうです。
建物は三階建て。三開間三進(間口が三間、奥行き三間)の造りで、約500坪。
製茶工場兼自宅だった当時がわかるように再現されているので、台湾茶の歴史を、製茶業者の生活とともに垣間見ることができるのがいいですね。
一階は、このあたりの茶貿易の歴史や行商人のエピソードなどを伝える展示で、奥には焙煎室や選別室といった部屋があります。
プロジェクション・マッピングで、どのように作業が行われていたかがわかる工夫もさすがです。
舞台は、日本統治時代の台湾、1924年。
見たいな~~~~。
見たいな~~~~。
ドラマの撮影セットの続きかと思ったくらい、上品でオシャレ。
茶業で豊かな生活を送っておられたのでしょう。
茶業では重要な空間の一つで、各地から運ばれてきた茶葉を検品、選別する作業に使われていた場所だそうです。
茶葉を置く「品茶卓」(テーブル)は当時のものみたいです。
お茶好きなら、ここで一日過ごすこともできるほど、充実した博物館です。
ここが無料なんて…うれしすぎます。
後ろ髪引かれる思いで「新芳春行」をあとにし、来た道を引き返し(迪化街を「北門駅」のほうへ)、遅いランチをどこにしようかと悩みます。
が、さきほどいただいた杏仁豆腐と豆花がまだ消化されておらず^_^;、夜は小龍包のお店に行くことにしていたので、食事はしないで、茶館で軽くお茶をすることにしました。
オシャレにリノベされた茶館はいっぱいあって迷ったのですが、「南街得意」にしました。一階が茶道具を主とする雑貨屋さんで、中庭をはさんだその奥も雑貨屋さん。
茶館は手前(一進)の二階にあります。
モダンすぎず、ちゃんとレトロを残しているところがにくい。
この茶館は「民藝埕」の二階にあるのですが、ほかにも「小藝埕」「眾藝埕」と、「○○埕」と名前がついた複合ビルがあり、それらはみな、歴史に造詣が深い台北市出身のオーナーが運営する世代群(Sedai Group)が手がけていると知り、納得!!!(どのビルもリノベの雰囲気が似ているんですよね)
とはいえ、台北ナビの記事によると、「よい物を作っているだけではダメです。物作りや活動の経緯(ストーリー)、そしてその人となりが大切です。そして、この地域の伝統産業と関連するようなものが好ましい」という思いがあるとのこと。
奇をてらって目立つのではなく、温故知新の精神で溶け込む…そんな感じを受けました。
窓辺が雰囲気があってよかったけれど、暑そうだ(^_^;) ってことで、中のほうの席へ。
日本語のメニューがあり、また、茶葉見本を入れた瓶を持ってきてくれるのもうれしい。
私は文山包種、友達は東方美人を。
お茶菓子もいろいろついてきました。
ちょこっとをいろいろ、の茶菓子が女子心をつかみますね。
暑かったので、冷たいお茶が飲みたかったけれど、メニューにないので…(-_-;)
汗をせっせとぬぐいながら(笑)飲みました。
ここも、気づいたら周りはみんな日本人でした^_^;(日本のガイドブックに載っていますものね)
さし湯もたっぷりあって、まったりくつろぎましたよ。
その5につづく