子ども向けの音楽づくりワークショップで、音楽にうとい私が関わらせていただけることになったのは、ワークショップのテーマが「紅茶」だったからです。
ワークショップのメインは、紅茶をイメージした曲作り。
私は曲作りに入る前に、子どもたちに紅茶のことを知ってもらい、飲んでもらう前段階を担当させていただきました。
コミュニケーション・ディレクターのマイケル・スペンサーさんや、スタッフの方と事前にお話合いをさせていただき(今はインターネットでチャットができるので国が違っても無料でできて便利ですね)、子どもたちに体験をしてもらって楽しんでもらうこと、紅茶は3種類で、国が違うもの、特徴あるものを…などのご希望をうかがって、インドのダージリン、中国のキームン、日本はどうしようと悩んだ末、ただにしきの紅茶にさせていただきました。
「ただにしき」という品種は、今は育てている方が少ない、希少品種ですが、明治時代、世界に通用する品質のよい紅茶を作るために、日本で開発された初期の品種で、もとになったのは、多田元吉(国産紅茶の父とよばれている)がインドから持ち帰ったアッサム系の茶の種。
多田元吉の名前をもらって「多田錦」という名前がつきました。
静岡県裾野市にある「不二聖心女子学院」のキャンパス内にある不二農園の茶葉から作られた、ただにしきの紅茶を、ちょうどいただいたので、これは子どもたちにも伝えたいと思い、当日持っていきました♪
こちらの不二農園は明治初期にまでさかのぼる歴史があり、ホームページには以下のように書いてあります。
「4万5千坪に及ぶ広大な茶畑の良質な茶葉から、緑茶、ほうじ茶、紅茶が生産され、学院関係者や愛飲家の皆様から好評を頂いています。
また、紅茶専用の茶木「ただにしき」がまとまって栽培されているのは不二農園だけと言われ、聖心の紅茶「ただにしき」は裾野ブランド商品に認定されているほか、紅茶を使った洋菓子も不二聖心の生徒により「ソフィア-ジュ」と命名され、地元で販売されています」
ワークショップが始まる前に、日フィルのみなさんにも飲んでいただいたのですが、さっぱりしている、懐かしい感じがするなど、好評をいただきました。
また、マイケルさんのご希望で、本物の茶の葉も見せたいとのことで、浜松市細江にある「まるたま製茶」さんにお願いして、3種類の茶の枝をちょこっと、切って頂戴いたしました。
ちょうど緑茶の新茶の時期でお忙しい中、快く茶葉をくださったまるたまさん、ありがとうございます!
茶の葉を実際にさわってもらって「やわらかい」「すべすべしてる」「色がきれい」など、子どもたちも素直な感想を言ってくれましたよ♪
3種類の紅茶を淹れるのは、私ではなく子どもたち自身です。
私がまず淹れて見本を示したあと、子どもたちは用意したティーポットで紅茶を淹れて飲んでいきました。
普段は家で紅茶は飲まないみたいで、お湯を扱うのもおそるおそるでしたが、興味津津の様子で楽しく淹れていたのが印象的でした。苦いといって水でうすめたりもありましたが、甘い、苦い、へんな味(!)など、それぞれ、自分なりの表現で紅茶を味わっていました。
30分という短い時間でしたが、紅茶のことを知ってもらえる機会をいただけて、子どもたちも飽きずに興味を持ってもらえたのを感じて、うれしく思いました。
そのあとの曲作りも、さすが日フィルさん。
3つのグループごとに、個性あふれる、紅茶をイメージした曲ができていました!!すばらしかったです!!
このワークショップはこの日で終わりではなく、5月6日(土)に行われる日フィルさんの『Cha-Cha-茶! 紅茶と巡る世界の音楽』というイベントが本番です。
「紅茶と音楽」をテーマに、日フィルさんが参加型のコンサートをされます!!!
ワークショップに参加した子どもたちがこのイベントに出てくるかも!??
11:30~/14:30~ と、2回あり、西武百貨店本館9階屋上で、参加費無料で聴くことができますよ~(^◇^)
ご興味のある方、ぜひ、行ってみてくださいね!!
日フィルさんの、子どもたちを対象にしたエデュケーション・プログラムについてはこちら。