長崎・佐賀旅行記を続けています。
ハウステンボス編はこちら。
長崎・佐賀旅行 有田編(その4)
長崎・佐賀旅行 有田編(その5)
長崎・佐賀旅行 有田編(その6)
長崎・佐賀旅行 有田編(その7)
有田から伊万里へと移動しました。
佐賀旅行の最終日。
今日の夜、長崎空港から帰ります。
昨日は朝早かったですが、今日はゆっくりと起床。
伊万里の秘窯の里「大川内山(おおかわちやま)」へ向かいました。
けっこうあちこちにありました。
昭和的な、ちょっと怖い感じもするお顔立ち(笑)
伊万里は有田焼の輸出港として栄え、有田焼が伊万里焼とも呼ばれたのはそのため。
もちろん、伊万里でもやきものが発展しました。
大川内山は「鍋島」が焼かれた拠点でした。
この”鍋島”、そんじょそこらの焼き物とは違っていました。
徳川家への献上品だったんです。
佐賀藩(当主鍋島氏の名前から鍋島藩ともよばれる)は、日本で唯一の磁器生産地を持った藩で、有田の優秀な陶工を集めて藩直営の窯を築き、城内の調度品、そして、献上・贈答用の磁器を焼かせました。
陶工達は、その後廃藩となる明治4年までこの大川内山で活動を行っていました。
佐賀藩は、製法の秘密がもれないよう、職人を山奥に囲い、門外不出として徹底駅に管理したので、一般の市場には出回ることはなかったそうです。
職人は純粋に技術を追求。
手間暇を惜しまない、超絶技巧は、献上品だからこそできたんですね。
この淡いブルーは「鍋島青磁」。
「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」という3つの技法がある鍋島焼。
鍋島青磁は、この大川内山でとれる原石を使っています。
天然の青磁は、扱いが難しく、完成までに手間暇がかかり、量産が難しいそうです。
この上品な、淡い、何とも言えない魅力的な青磁のお皿を、あとで私は買うことになるのです…(;^ω^)
駐車場のところにかかっていた橋はこんなに豪華!!
電話ボックスの案内と取っ手にも伊万里焼。
すごく大きな地図なので、これを作るのも大変だったのではないかと思います。
大川内山一帯は「大川内鍋島窯跡」として国の史跡指定を受けているとか。
道案内も伊万里焼。
10時前で、それほど早い時間ではなかったのですが、観光客はほんの数人。
静かな、朝のりんとした空気の秋の大川内山を味わえました♪
お店がほぼ、開いていなくて…。開く時間まで、することがないので、ふだんなら上らない山の上までものぼってみました(笑)
鍋島藩の管理する藩窯(はんよう)があったところが、「鍋島藩窯公園」として整備されています。
ここ、それほど期待していなかったんですが(ごめんなさい)、のぼってよかった!!景色がバツグンにいいんです(≧▽≦)
とにかく紅葉がきれいで…(*'ω'*)
帰り道はだいぶお店も開き始めました。
藩がなくなった後も、鍋島を踏襲した伊万里焼を作る窯は残り、現在20以上の窯があるようです。
上の写真のように、窯を上手に利用したディスプレイのところもあったし、お店ごとに特徴ある伊万里焼を作っているので、見て回るだけでもすごくおもしろかったです。
昨日だけで、思ったより焼き物を買ってしまっていたので、もうやめよう、と思っていたのに、やっぱり、何点か、買ってしまいました(;^ω^)
といっても2枚ですが!!(がんばって我慢しました!)
(つづく)