2025年9月26日金曜日

荻窪三庭園めぐり①太田黒公園・角川庭園

 愛知県の洋館めぐりに引き続き、夏の備忘録。

7月に東京へ行く用事があったので一泊して、荻窪三庭園めぐりをしてきました。


今でこそ都会の荻窪ですが、それは鉄道駅ができ、関東大震災で被害を受けた人々が移り住むようになってから人口が増えたから。

その前は”武蔵野”と呼ばれた、雑木林が広がる宇月しい田園地帯。文人たちが静かな環境を好んで住んでいました。

たとえば、作家の井伏鱒二、太宰治、与謝野鉄幹・晶子夫妻、北原白秋、小林多喜二などなど。


荻窪三庭園は、かつて暮らした著名人の建物が残る庭園として杉並区が整備したもの。
荻窪駅から徒歩15分くらいで、三庭園は徒歩圏内でまとまっています。

一つを除き、建物内部の見学も無料。杉並区、すごい!!!


「太田黒公園」でお友達と待ち合わせしました。
朝から蒸し暑くて、15分歩いてもうそれだけで疲れました(;^_^A



待ち合わせた正門。総ヒノキの切妻造りで、棧瓦ぶき、塀は築地塀。


イチョウ並木。イチョウは樹齢100年を超えるとか。




回遊式庭園も見事ですが、日陰に入ったとたん、蚊に襲撃され、払っても払っても追いかけてくる。

気づいたら10か所以上さされ、今もそのあとが消えずにいます。

年齢を重ねるにつれ、蚊にさされたあとが残るし、かゆみが全身を回るようになってしまったので、できるだけ蚊がいる場所には近づかないようにしていたのですが、油断していました。しかも、スカートで行ってしまった・・・( ;∀;)


日本で初めて音楽評論という分野を確立した太田黒元雄(1893-1979)の屋敷跡を、杉並区が回遊式日本庭園として整備し、1981年に開園。

西洋音楽を広く日本に紹介したとのことで、ドビュッシーやストラヴィンスキーは大田黒が日本で初めて紹介したそうです。


「旧太田黒家記念館」として公開されているのは太田黒が仕事部屋として建てた、離れ。2006年に国の登録有形文化財に指定。



離れとはいえけっこう大きいと感じました(私が庶民だからか(;^_^A)
レンガ色の洋館がかわいらしい。




私の携帯のカメラ、なんだか光を拡散するのか、こんなふうに映ってしまいます(^▽^;)
まるで夢の中のよう・・・

仕事部屋として建てられたということですが、このピアノのためだったのでは、と思えるほど、外の緑との調和が美しく、ここにあるのがしっくりきますね。

このグランドピアノは太田黒が留学していたロンドンから運んだもので、1900年製のスタンウェイ。このピアノを使ったコンサートが年に数回行われるそうですよ。



音楽評論家としての著作も多かったとのことで、書棚も見事だし、使っていた家具類もすごいです。この椅子の模様・・・鎌倉彫り??? 現在は修繕中のようです。


次は、歩いてすぐのところにある角川庭園。

角川庭園は、角川書店の創業者で俳人だった角川源義(1917-1975)の邸宅を、寄贈された杉並区が整備し、2009年から公開。
庭には俳句を詠むために植えられた草花が、四季折々に楽しめる、とHPにあります。

1955年に建てられた邸宅は近代数寄屋建築で「幻戯山房」と名付けられた。2009年に国の登録有形文化財に指定。




展示室、詩歌室、茶室は貸し出しもしているそうで、やはり俳人だったということもあり、茶室がすばらしいです。茶室も貸し出ししてくれるとのこと。


設計は建築家で、角川の俳句仲間でもあった加倉井昭夫氏。

角川と聞くと私は薬師丸ひろ子ちゃん世代ですから、角川映画ですよね。この家を建てた源義の長男・角川春樹氏がヒットさせましたね。春樹氏も俳人だったんですねー。

時代の人だったのに麻薬で逮捕されたのは衝撃でした。
その弟の角川歴彦氏が東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で逮捕されたニュースも話題になりましたね。無罪を主張していましたが、実際はどうなんでしょう。

コツコツ働いても決して豊かな暮らしをしているわけではない小市民の私には理解できないことばかり。

ホースでばんばん水まきをしていたので、全体像を撮影するとホースが思い切り入りました。上の写真はトリミングしてあります。


庭は、やはり蚊がいっぱいで、駆け足で写真だけ撮って退散。多分、ここでも私、かなり刺されたと思う・・・もはや、どこでどれだけ刺されたか、わからないくらいの数でした・・・

あまり暑すぎると蚊が出てこないということで、今年の夏は蚊が少なかったといい、確かに私はこの時に刺された以外はほとんど刺されていません(;^ω^)

今は少しですが涼しくなってきたので蚊が出てきましたよね。
蚊に刺されやすい方はお気を付けくださいね。

(つづく)

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いよいよ、来月からお茶会を再開いたします。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)申込締切9/30
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部ともキャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残席2席

参加費:3,000円
会場:静岡英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


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2025年9月23日火曜日

岡崎市の洋館を訪ねて②岡崎信用金庫資料館

旧本多忠次邸から車で5分くらいのところに「旧岡崎銀行本店(現:岡崎信用金庫資料館)があります。

個人宅ではないので洋館の中でも規模と格が違うというか・・・
大正6年に建てられた旧岡崎銀行の本店です。



こちらが正面です。正面の道は当時のメインストリート(今は裏道となってしまいましたが)。
左右対称ではないですね。


私が建物を見に来た、と告げると、スタッフの方がわざわざ外に出てきてくださり「ぜひこの位置から見てください」と。




角地に建っていて、この角度からのほうが、正面から見るよりも整っていて、美しいのがわかります。
道路が交差する角にあるということもあり、最も美しく見える角度を計算して、あえて正面も非対称にデザインしたのでしょう。いかめしい対称デザインより、非対称のほうが地方の街並みに溶け込むとも、考えたのかもしれません。

スタッフの方が特に力を込められたのは、この角度の正面には”岡崎城”があるということ。
建築家の鈴木禎次はちゃんとそれをわかっていて岡崎城に対して最も美しい姿を見せている(敬意を示している)のだと解説してくださいました。

スタッフの方の解説がすばらしく・・・1時間近く、建物や、鈴木禎次のことを聞かせていただきました。
2階がお金の博物館になっているのですが、そちらよりも、鈴木禎次の話がおもしろすぎて・・・興味がわきましたし、いろいろな発見がありました。
鈴木禎次の奥さんと、夏目漱石の奥さんが姉妹だったとかね。

それにしても・・・電線が邪魔ですね(^-^;




画像編集ソフトで消してみました。
初めて使う機能で、四苦八苦してやっとできました(^-^; 一瞬で電線が消えてしまう、すごい機能です!

windows11に変わるにあたり、今までのハードディスクではもう限界(すぐに容量が足りなくなる)ということで、新しいものに交換してもらいまして(専門業者に頼みました、データ移行も含めて全部やっていただきました)
それはよかったんですが、今まで使っていた無料の画像編集ソフトが(一眼レフカメラを買うとおまけでついてくるCD-ROMの)とうとうダウンロード拒否されてしまいました・・・。

無料で使えるソフトを試してみましたが、私が欲しい機能は有料になることがわかり、しかも毎月料金を払うサブスクリプション制。
サブスクってずっと払い続けるわけですよね・・・なんか、そこまで専門的に使ってもいないし・・・数年単位で考えると高くつくような"(-""-)"

買い切りのソフトで手ごろなものはないのか探し、比較し、この値段なら、というものを見つけてダウンロード。
いらない部分を消す、という機能を使ってみたというわけです。

windows11もそうですが、使い慣れたものを変え、新しい使い方を覚えるというのは時間もかかって大変。
少しずつ、ネットで検索しながらいじって覚えていますが、イライラさせられます(;^_^A
みなさん、平気の平ちゃん(昭和か!)でやれちゃうんでしょうか。


さて、赤レンガが使われたこの建物を見て、あ、東京駅に似てる、と思われた方がいらっしゃるでしょう。
設計した鈴木禎次(すずき ていじ 1870–1941)は、東京駅を設計した辰野金吾の大学での教え子で、辰野金吾を師と仰いでいたといいます。

鈴木禎次は「西の辰野金吾」と称される建築家で、名古屋を拠点に100近い作品を手がけ、この建物は現存する数少ない建物のひとつ。



このレンガの大きさは東京駅のレンガと同じで、レンガとレンガの間の白い目地も、よーく見るとぷっくりと盛り上がっています。これも、東京駅の目地と同じ技法です。




このふくらみ目地は、先の写真の角から見たおもて面にだけほどこされ、通りからは見えない裏側にはほどこされていないとのこと(このふくらみ目地は時間もお金も職人の手間もかかるので・・・)。

上の写真は現在の資料館としての入口で、斜めから見た写真の左側にあたり、ここは表側なのでふくらみ目地がほどこされています。

chatGPTに聞くと、
レンガより目地(モルタル部分)をぷっくりふくらませて仕上げる技法は「フラッシュジョイント(Flush Joint)」や「リッジジョイント(Ridge Joint)」とも呼ばれ、辰野金吾やその一門の設計で好んで使われた。

日本の建築史や施工の用語では「イギリス目地」と呼ばれるのが一般的です。

レンガ表面よりモルタル目地を膨らませ、光を受けると陰影が強調される。

レンガ積みの立体感や装飾性を高める効果がある。

西洋建築の輸入とともに導入され、辰野金吾らの赤レンガ建築でよく使われたので「辰野式」とも呼ばれている

と答えてくれました。

辰野式赤レンガ建築は特に「地方銀行(仙台・秋田・長崎など)」や「都市の商館」に多くみられる、イギリス目地は「重厚感と格式を演出するディテール」として地方でも積極的に採用されました

ともあり、そういえば盛岡の岩手銀行もそうだったなと思い出した次第です。
岩手銀行については7月に訪ねているので(アップが遅れている(^-^;)追って書きますね。

さて、この建物は空襲で内部は消失しましたが外郭は奇跡的に残り、廃墟同然だった建物を岡崎商工会議所が買い取り補修して使用していました。
老朽化も進んだことから建物は取り壊されることになりましたが、地元の人々の保存の声が高まり、それならば!と岡崎信用金庫が手をあげ、買い取ったのだそうです(アッパレ!)。

残す、といっても簡単なことではなく、外観を損なうことなく、修復や保護のためにかなりの金額を使ったとのことです。
ありがたいことですね。

現在は登録有形文化財指定を受けています。
岡崎では、カクキューという八丁味噌の会社の建物がその指定を受けています。カクキューは、宮崎あおいさん主演の朝ドラ「純情きらり」のロケがされたところ。放送は2006年!!ラストの展開に驚いた・・・

カクキュー、だいぶ前ですが行ったことがあります。が、あまり前なので写真が見当たらず(^-^;

このあと「紅茶の館 源」でお茶をいただきました。紅茶のお店としては老舗で、一度行きたいと思っていたのです。
紅茶、ハーブティーの種類もた~くさん!!

ランチがありますが、目的はお菓子と紅茶なので、アフタヌーンティーにしたかったけれど、アフタヌーンティーは午後からとのことで、サンドイッチなしのスイーツと紅茶のセットをチョイス。




主人の手前、いつものように時間をかけての撮影ができず(-_-;)

私はダージリンのタルボ茶園の「ムーンライト」を頼みました。おいしい♪♪



ケーキは選べて、キャロットケーキを。お店で作っていない感じですが・・・




スコーンは作っている感じです。

朝も早かったし、混雑しないうちに帰路につきたいとのことで早めに帰りました。もちろん、帰りも下道です(;^ω^)
山道を通るルートを選び、途中の豊川で遅いランチ。
山道を通るルートはいつもの通りスムーズで、3時半には帰宅。
お盆時期とは思えないラクラクお出かけでした。

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いよいよ、来月からお茶会を再開いたします。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)申込締切9/30
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部ともキャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残席2席

参加費:3,000円
会場:静岡英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

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2025年9月19日金曜日

岡崎市の洋館を訪ねて①旧本多忠次邸

体にこたえるのは気温の高さよりも湿度です( 一一)
べたべたとはりつくような暑さは体力を奪い、精神的にもストレス。連日、湿度も温度も高いですものね・・・いい加減にして!とぶちきれてしまう(-_-;) 
台風の被害に遭われた方々は片づけや生活再建にこの暑さがこたえると想像します。
お茶畑にも被害があったとのこと。
来月開催される世界お茶まつりが、少しでも活気と希望と地域の活性化に役立つといいなと思っています。
世界お茶まつり滞在を組み込んだお茶ツアーを企画しています。私がご案内いたします。
よろしかったらご一緒しませんか。


備忘録。
8月のお盆休みの話です(^-^;
混雑時期は家でじっとしている私ですが、あまりに連休が長くて(;^ω^) 最終日の一日だけ、主人と遠出しました。
といっても、お隣の愛知県ですけど(^-^;

行く場所は私が決めました。岡崎です。
洋館とティールームめぐり。

高速道路は使わず、下道をのんびりと。朝7時に家を出たので渋滞もなし。
開館時刻の9時ちょうどに到着。

最初に訪れたのは「旧本多忠次邸」(国登録有形文化財)

好きでよく見ていたテレビ「百年名家」で取り上げられていて、行きたい洋館リストに入れていました。

もともとは東京の世田谷にありましたが、一部を移築復元したものです。

なぜ岡崎市に移転したかというと、本多忠次(ただつぐ)は、岡崎生まれの武士で徳川四天王の一人・本田忠勝(大河「どうする家康」で、山田裕貴さんが演じていた)の子孫だから。


本多忠次の祖父の代で住まいを東京へ移しますが、父は岡崎市の育英や岡崎上公園整備に貢献したそうです。

忠次は1932年、36歳でこの家を一年ほどかけて建造し(基本設計も忠次自ら行ったとのこと!専門家ではないがいろいろな洋館を見て回って研究したとか)、戦時中も疎開することなくこの家を守ったとか。103歳という長寿でお亡くなりになりました。





よい家柄の方ですから、家も大きい~。

フランス瓦の屋根、外壁は色モルタル仕上げ。スパニッシュ様式を基調としています。
当時、スパニッシュ様式が流行っていたといいます。
(ヴォーリズが建てた建物もスパニッシュ様式が多いですよね)

上の写真の中央、三連アーチになっている部分の黄土色の部分はスクラッチタイルが使われています。




玄関まで車で入ってくれるようになってます。



一階。
ここは「使者の間」とよばれる部屋で、使者やお付きの者の待ち部屋でした。立派すぎる・・・。




教会や高級西洋館などに使われるステンドグラスは、当時まだ一般的ではなく、裕福な家のステイタスだったそう。舶来の着色板ガラスを使っている、と案内にありました。




家に入ってすぐにある団らん室。写真ではわかりづらいですが窓は張り出し窓です。




隣りが食堂。南側になる大きな観音扉の上部にステンドグラス。

正面のキャビネットには、隣の配膳室から料理を出す小さな扉がありましたよ。




天井の星形のアカンサス模様の中心飾りが気品の高さを演出しています。

家具や照明器具、ステンドグラスやモザイクタイルなどはオーダーメイドだったそうで、なかなかにデザイン性のあるものをあつらえていますね。





もう一方の、半円形になっている張り出し部分は「日光室」。いわゆるサンルームですね。床はセメントタイルが貼られています。
この手前は和室になっていて奥様が使う「夫人室」




「湯殿」。ここがとってもかわいい!
タイル装飾とステンドグラスが見どころ。



水が出てくる部分は羊になってます。




2階にはどどーん。3部屋続きの広間。「鶴の間「雪の間」「花の間」とそれぞれ名前がついていました。
隣りには茶室があり、その隣りの半円形の2階部分は夫妻の寝室と書斎になっています。




2階にも浴室があり、そこのステンドグラスはお魚~。1階のタイルはブルーでしたが、2階はピンクで女性らしい。

武家の家柄を大事にしながらも、家族やプライベートを重視する現代の家の様子も入った見どころたっぷりの邸宅でした。

岡崎市の持ち物だからでしょうか、入場無料とは嬉しい限り。

もう一軒、洋風建築を見に行きます。


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浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は10月から再開します。
10月以降のお茶会の予定です。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部ともキャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
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午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残2席

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2025年9月15日月曜日

タータン特集記事@雑誌「ハンディクラフツ」

公益財団法人日本手芸普及協会さんの会報誌「ハンディクラフツ
2025年9月号の巻頭カラーページで、タータンについて特集記事を書かせていただきました♪




「ハンディクラフツ」さんにはこれまでも何度か、寄稿させていただき、お世話になりました。





ボストン夫人のパッチワークについて



今回は満を持して、タータン!!!です!!!

タータン登記所に登録されている日本のタータンをご紹介するページも作っていただきました。
その中で一番新しい”函館タータン”
テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」をたまたま見ていたら、猛暑でも涼しい町として函館が取り上げられていて、函館市長の談話がうつったんですが、市長が函館タータンのネクタイを締めておられたのを発見!すぐに写メしちゃいました。




写真をよく見たら、ポケットチーフも函館タータンですねー。

暦の上では秋。
これから秋冬コレクションが出てきますね。
今年もタータンがファッション界で注目されるはず。楽しみです(*'ω'*)

タータンはただのチェック柄ではないので、ぜひ、タータンについての知識を深めてから身に着けていただくといいと思います(^^)/

現在新品で購入いただける私のタータン本は、2冊です。
お子様にもわかりやすくまとめているのがこちら。



↑ こちらの挿画を描いてくださった穂積和夫さんの追悼作品回顧展が東京・南青山のギャラリー5610さんで開催されます。
2025年9月20日(土)~26日(金)
詳細はこちらをご覧ください

私の本の原画の展示はないようですが、穂積さんのこれまで手掛けたすばらしい作品が並ぶと圧巻でしょう! ぜひお出かけくださいね。




こちらはスコットランドをタータンをテーマに旅行するためのガイドブックです。オールカラー!!写真を見ているだけで楽しめます。

私へのお問い合わせ先は下記をご覧ください。
 

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いよいよ、来月からお茶会を再開いたします。

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午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残2席

参加費:3,000円
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2025年9月13日土曜日

お茶を知る公開講座第1回@静岡文化芸術大学

 今日は雨が降ったりやんだり。降るときは土砂降りです。

「旅サラダ」、国内は仙台、海外はプリンス・エドワード島。
私の故郷仙台でしたが、宮藤官九郎さん、プリンス・エドワード島を旅した江田友莉亜さんお二人とも出身が仙台とは知らなかった。
プリンス・エドワード島は”グルメ”をテーマにめぐっていたものの、押さえておくべき「グリーン・ゲイブルズ」は、入れとかなきゃね、って感じでさらっと入ってた(^-^;
旅サラダではけっこう何度も取り上げられているので、アンだけにフォーカスもできないんでしょうけれど。
それにしても、本当にあの島はオシャレな島になっちゃったなぁ。

今日は、「世界お茶まつり2025」の開催にあわせ、お茶に関する連続講座が、なんと浜松であると知り、会場の静岡文化芸術大学へ行ってきました。

今日が一回目です。
定員100名のところ、人数が増えたので大きな会場になったとのこと。


講演内容は毎回変わり、今日は

・浜松の茶業について

・茶関連企業の存続とイノベーション


統計によると、一人がお茶にかける金額はほとんど変わっていないのに、茶葉より茶飲料を購入する割合が増えている。その現況をどうするのか?そこですよね、ほんと・・・


都道府県別長寿企業ランキング、静岡県は実は8位!!
会場がどよめきました(^-^; そんなに高かったの~???うれしいどよめき。

そして静岡県内の長寿企業の業種別での1位は・・・製茶業!!

こうした統計結果をうまく宣伝に使うといいのでは、と講演された曽根先生もおっしゃっておられました。

茶農家さんはじめ、お茶を売る側の工夫も大事。
その、イノベーション例についてもとてもおもしろく聞かせていただきました。いい例で取り入れられそうなものはありがたく取り入れて、どんどん盛り上がっていけばいいですよね!

私たち消費者も茶葉を買って飲む、地元のお茶を飲む、広くは国内のお茶を飲む。
環境問題と同じで、一人一人がちょっとずつできることをやることで全体の底上げが(すぐにじゃなくても)なっていくのだと思います。

そういう意味で、お茶のイベントに行って茶農家さんたちと話したり、試飲して好きな味を見つけるのはとてもいいですよ。

10月の世界お茶まつり、私は何度も書いていますが、さまざまな企画が盛りだくさんの、わざわざ来る価値のある大きなおまつりです。

3年に一度の開催ですので、ぜひお越しくださいませ。
(私はお客としていくだけですけど(^-^; 以前は和紅茶のセミナーをやっていました)

そうそう、世界お茶まつりのロゴやシンボルマーク、そしてポスターデザインなどには静岡芸術大学が関わっているそうです。そう聞くと、ポスターを見る目もかわってきますね。



*写真はイメージです

世界お茶まつり訪問を組み込んだ、静岡お茶ツアーを企画しています。一泊二日で企画していますが、日帰り参加も可能です。

私が同行解説いたします。お茶に詳しくなくても大丈夫です。

お早目のお申し込みをお待ちしております。
詳細はこちらをご覧くださいね


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ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残2席

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


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2025年9月10日水曜日

懐かしき「世界名作劇場」の間取り

『ヴィクトリア朝の子どもたち』(河出書房新社)の共著者で、昨年私が製作販売した赤毛のアン・ティーのイラストとデザインをしてくれた、友達のちばかおりさんが新著を出されました。
おめでとうございます!

 「『世界名作劇場』の家と間取り」(エクスナレッジ)


今年は「世界名作劇場」が地上波で放送され始めたのは1975年。今年が放送50周年です。

ついハイジが最初?と思ってしまうのですが、実は最初のアニメは「フランダースの犬」なんですよね。


世界名作劇場は、リアリティを出すためにロケーションハンティングがされ、精密に家が設定され、登場人物たちはそこを生き生きと動き回り、食事を取り、おしゃべりし、眠りにつきます。
原作の小説を読んでも、想像するしかなかった部分が、アニメでははっきりと形となって表現されるので、制作側は登場人物同様に、家のつくり、部屋の間取りやインテリアなどなど、細部にまでこだわりました。


こんな部屋に住みたい!と憧れた方も多いことでしょう。


本書では17作品のアニメの家と間取りが解説されていて、見ているだけで物語の中に入り込んだように夢中になりました。

もちろん、『赤毛のアン』もあります。8ページもさいてくれてますよ♪

実際に、プリンス・エドワード島にはアンの家が実在していますが、アニメではまったく同じ間取りではありません。そうしたあたりもおもしろく読めます。

アニメのアンの記憶が遠くなって久しいので、見返してみたくなりますね。

私、専門学校を卒業するあたりまではこのシリーズを見ていましたが、その後は見なくなってしまいました。仕事や結婚、子育てなどで、このシリーズだけでなくアニメからかなり遠ざかってしまいました。

高校時代はアニメの同人誌を作るほど熱中したんですけどね(^-^;


この本を読んで驚いたのが「母をたずねて三千里」のマルコが10歳だったこと!
いや、アニメのマルコはもっとずっと幼く見える・・・(;^ω^)


また、アンと同じくらい好きだった『少女パレアナ』。
私は村岡花子さんの訳で読んだのが最初です。よかった探し(being glad game)、やりました!毎日、必死でやりました(^-^;


アニメのタイトルは「愛少女ポリアンナ物語」。
原題は「Pollyannna」、発音が日本人には難しく、パレアナだったり、ポリアンナだったり、難しい名前ね・・・


このアニメは、原作が好きだったわりには、放送時、私は社会人になって仕事に忙しくてほとんど見てなかった気がします。(余談ですが、録画方法が、VHSとベータと2つあって競争していた時代です(^^;))


愛少女ポリアンナ物語」のロケ先が、アメリカのボストンとコンコードだったと書いてあって、急にポリアンナのアニメが見たくなりました。

コロナ前最後の私の同行解説ツアーが、ボストンだったからです。ターシャ・テューダーさんの庭と家、そしてボストンをめぐるツアーでした。
ボストンはオルコットとその作品『若草物語』ゆかりの場所ということでツアーを組んだのですが、まさかアニメのロケがここだったとは!

そのツアー日記はこちらから。その1~17まであります。長いです(^^;)


ポリアンナのアニメ放送の翌年の世界名作劇場は『愛の若草物語』だったので、若草物語のためのロケハンはあらたには行わなかった(前年にもう行っているので)そうです。
その後、若草物語の続編のアニメも放送されましたが、その時もあらたなロケは行われなかったとのこと。
費用も日数もかかるのでやたらとロケハンをしてはいなかったのでしょう、そもそも、アニメでロケハンをするというのは珍しいことでそれだけ熱の入れようが違ったということ。
ドルがとんでもなく高かった時代でしょうから、余計に海外へ行くなんて特別なことだったと思います。

ポリアンナ以降は、まったく見ていないので、訪ねた町がロケハンされたとなるとやはり見たくなります。

イギリスの児童文学をもとにした世界名作劇場には「小公女セーラ」「小公子セディ」(どちらも原作はフランシス・ホジソン・バーネット)がありますね。

セディがイギリスに住む祖父(ドリンコート伯爵)の大邸宅に行くことになります。その邸宅にかなり影響を与えたのが、ロケハンで行ったウーバン・アビーだったとのこと。アフタヌーンティー発祥の地とされるカントリーハウスですね。

伯爵の領地である村のモデルはコッツウォルズで、ストラトフォード・アポン・エイボンやオックスフォードなどを回ったと書いてあります。
つい5月に行ったばかりなので、こちらもアニメを見てみたいですね。

当時(ヴィクトリア朝)の子どもたちの暮らしを解説した、私とちばさんの共著『ヴィクトリア朝の子どもたち』(河出書房新社)も参考になりますので、ぜひ読んでみてくださいね。



そうそう、先日、BS-TBSの「憧れの地に家を買おう」で、プリンス・エドワード島をやっていましたね。

3つの家が紹介されていましたが、もし自分が、好きな物語の舞台で家を買うとしたらどんな家を買うだろうか・・・と考えながら見てしまいました(実際に、買う可能性なんてないんですけどね(^-^;)

そんな妄想をさせてもらえるきっかけにも、ちばさんの著書がなってくれました(^^♪

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いよいよ、来月からお茶会を再開いたします。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部とも、キャンセル待ち受付中。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残2席

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


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2025年9月6日土曜日

東福寺の方丈庭園

台風の被害にあわれたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復旧をお祈り申し上げます。 

ロンドンツアーの旅行記は先回で終了しました。
お時間あったら読んでみてくださいね。
その1 はこちらから。その16まであります~。

このロンドンツアーは阪急旅行社の企画だったので、利用空港は関空。
私は京都から特急で関空へ向かいました。

集合時間が夕方だったので、京都で観光してから特急に乗りました。転んでもただじゃ起きない貧乏人根性(^-^;
遠出はさすがに何かあると困るので、電車で一駅行った東福寺へ。

ここで見たかったのは作庭家・重森三玲(1896-1975)が作庭した方丈庭園です。
「美の壺スペシャル”庭園”」で紹介されており、以前から行きたいリストに入れていました。

駅から歩いて12分くらいでしょうか。
暑い日だったので(今年は5月から暑い日が続いていましたよね)その12分で汗がふきだします。



先に、入り口から近い通天橋に入ることにしました。庭園だけ見ようと思っていましたが、共通券があったのでせっかくなので通天橋も見てみることに。


通天橋とは、開山堂へと続く橋廊。天授6年(1380年)に春屋妙葩が架けたとされます。



橋の下は、洗玉澗と呼ばれる渓谷で川が流れているのですが、有名なのは秋の紅葉。
これら緑の木々はみな秋には紅葉するのですね。



橋を横から見るとこんな感じ。
周りは庭園になっていて散策ができますが、暑くて暑くて、とてもそんな気になれませんでした・・・。開山堂も外から見ただけ・・・。

体力があるうちに、目的の方丈庭園へ。

方丈とは、禅宗寺院における僧侶の住居だそう。のちに相見(応接)の間の役割が強くなりました。

禅宗の方丈には、古くから多くの名園が残されてきましたが、方丈の四周に庭園を巡らせたものはここだけだそうです。(私が書いている情報はすべて東福寺のHPからまとめたもの)

作庭にあたっての唯一の条件は、本坊内にあった材料はすべて廃棄せず再利用すること。

これは禅の教えである「一切の無駄をしてはならない」からきていて、制約の中の美を最大限に追求した庭だといえますね。


庭は方丈を中心とした四方(東、南、西、北)に4つ作られ、それぞれ異なる表現でありながら、全体のストーリーが繋がるような構成となっているそうです。


入ってすぐに目に入るのが南庭で、みなそちらに目がいくのですが、実はその東側に東庭があります。


東庭の表しているものは星座の「北斗七星」。それを円柱、白川砂、苔、背後の二重生垣のみによって表現しているとのこと。

そして多くの人が座って長く鑑賞していた南庭。


蓬莱、瀛洲、壺梁、方丈の四神仙島を、石だけの構成による四つの意匠で表現。
その中の三神仙島(蓬莱、瀛洲、壺梁)には、6mほどの長い石を、立石とのバランスをとりながら横に寝かせています。
このような石の扱い方は、古庭園における意匠では、ほとんど例がないそうですよ。



極度なまでの立石を、この大きな横石によってバランスを保つようにしたところが、従来までの石組手法とは異なる新たな提案であった。これによって、三玲自身の新しい石組手法が確立されたといってよいであろう。(HPより)



上の写真右手にあるコケの丘が、西の庭への導入となっていて・・・・


この西庭へ違和感なく入っていけます。

西庭

日本古来から伝えられてきた伝統的な市松模様を、サツキの刈込と葛石の使用によって大市松模様に表現。

斜線上に市松を組むことで、次に見る北庭の小市松模様に繋がっていくことを意図しているんだそうです。



北庭

西庭の大市松を受けてさらに小さな姿となり、そして東北方向の谷に消えていくという表現方法。

本庭の最初の部分は、西庭の市松を受け継いでいるために、ほぼ正確な市松で配置されているが、程なくしてそれが崩れていき、そして最後はポツン、ポツンと一石ずつ配しながら消えていくという配置構成になっているそうです。
なるほど!

そして、最初に見た東庭に戻っていくわけですね。


最後にもう一か所、この東福寺の御開山は・・・聖一国師!
静岡県のお茶好きさんなら知っているこのお名前。

聖一国師は宋の国 径山万寿禅寺に学び、茶を故郷の静岡に伝えたとされる静岡茶の祖です。

ここ東福寺に、茶の木が植えられていると知り、どこにあるのか聞くと、本堂(仏殿、法堂)前とのこと。行ってみると見事な茶の木の生垣ができていました。






この茶樹は、聖一国師の生誕地・静岡県栃沢で育種されたもの。
栃沢の方々の尽力により2006年にさし木され、その後も茶樹の植樹が行われながら大事に育てられてきたそうです。

2020年から毎年12月上旬に行われている無料の茶振舞いは、栃沢のお茶が栃沢の人々の手でふるまわれているとか。聖一国師がつないだご縁ともいえますね。

いきさつなどはこちらのブログからどうぞ。


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いよいよ、来月からお茶会を再開いたします。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部とも、キャンセル待ち受付中。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。

午前の部 10:30~12:00 空きあり
午後の部 13:30~15:00 残2席

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

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こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


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