2025年8月30日土曜日

アトランティック・カナダ~ノヴァ・スコシア~

 今日のテレビ「旅サラダ」の海外の旅はアトランティック・カナダで、ハリファクスを紹介していました。


先週からアトランティック・カナダが始まったんですが、先週はルーネンバーグでした。
来週もあるのかな?あるとしたらプリンス・エドワード島かな~なんて期待してしまいます。

ルーネンバーグは、PEIに住んでいた時に旅行で訪れました。
ジブリアニメに出てくるような、カラフルな家が並ぶメルヘンチックな町で、私はここで誕生日を迎え、夕食を取ったお店で誕生日ケーキを出していただいた思い出があります。

私が訪れたのは1993年ですから、ルーネンバーグがユネスコの世界文化遺産に登録される前(登録は1995年)。







18世紀のイギリス統治時代に漁業を目的として建造された港町で、当時の国王ジョージ2世がドイツのブラウンシュヴァイク=リューネブルク公国がルーツであったことから「ルーネンバーグ(リューネブルクの英語読み)」と名付けられたんだとか。

400もの木造建築があるとのこと、私が泊まったお宿もそうでした(泊まったB&Bの名前は憶えていません(;^ω^)でも素朴でカントリーなお宿でした)。


『赤毛のアン』のアン・シャーリーは、ノヴァ・スコシア州のボーリングブローク生まれ。

現在、アニメ放送されているのは大学時代のアンのお話(アン・シリーズ3巻目の『アンの愛情』)ですが、大学のある町はハリファクスがモデル。アンが通うレッドモンド大学はハリファクスにあるダルハウジー大学がモデルです。












写真は番組でも紹介されていたシタデル。天気が悪かった・・・(;_:)


アンは同級生のフィリッパと仲良くなりますね。フィリッパがボーリングブローク出身と聞いて、自分が生まれたのもボーリングブロークよ、と言うと、フィリッパが「あなたもブルーノーズというわけね」と言います。

”ブルーノーズ”は、ノヴァ・スコシア人の俗称ですが、その名前のついた帆船がテレビでも紹介されていました。
初代ブルーノーズは、1921年にルーネンバーグの造船技師が建造。魚をより多く積んで早く戻ってきたほうが勝ち、というレースが米国との間で行われていた時期、ブルーノーズは連戦連勝だったそう。

1944年にハイチで難破。でもそ姿は今もカナダの10セント硬貨に刻まれています。

テレビに映っていたブルーノーズ号は、再建された二代目。1963年に、同じ造船所でまったく同じ設計で作られたのです。

私は乗り物酔いする体質なので、乗れませんでしたし、私が訪れたときは出張中だったと記憶しています(;^ω^)
船酔いするくせに帆船は大好き。見ているだけでいいんです。乗れないからこそ憧れるのかもしれません(;^ω^)

ハリファクスというと景勝地としてペギーズ・コーヴが出てくるのがお決まりですが(ペギーズ・コーヴについてはこちらの日記に書いています)番組ではグラン・プレが紹介されていました。

グラン・プレは昔、フランス系カナダ人(アカディアン)が住んでいた場所で、イギリスとフランスが領土戦争をかわした際、イギリス軍として戦ったにもかかわらず、イギリスは勝利後、この地に住むアカディアンを追放したのです。
そのことについてはテレビでは紹介されず、かなりの時間をワイナリーに充てられていました。まあ、仕方がないことですけどね。


グラン・プレは間接的ですがやはり『アンの愛情』に登場します。
フィリッパが牧師と結婚し、新婚旅行はエヴァンジェリンの土地をめぐる、というセリフがあります。エヴァンジェリンというのは、ロングフェローの長編詩の主人公の名前。舞台はグラン・プレなので、グラン・プレに行くことがここからわかります。この地のアカディアンが上記戦争後に追いやられた混乱の中、新婚夫婦が生き別れてしまい、エヴァンジェリンが夫を探し回るという悲しいストーリーです。

言葉のはしにちょっと出てくる言葉からもノヴァ・スコシアの歴史がうかがえるので、アン・シリーズはなかなかに奥深いお話なんですよね。

ところで番組では干満の差によって潮が川を逆流し、上流から流れ込む淡水とぶつかることで発生する波(「タイダル・ボア(Tidal Bore)」)を体験するツアーが紹介されていました。
ファンディ湾に注ぐプティコディアック川の干満差を体験していましたが、もう少し足を延ばすと、ファンディ湾の奇岩群”ホープウェル・ロックス”が見れます。
ホープウェル・ロックスはもうノヴァ・スコシアではなく、お隣のニューブランズウィック州になるのですが・・・

世界一の干満差(最大で15m)を誇るファンディ湾。
潮の満ち引きによって浸食された岩が圧巻。大きいもので20mにも及ぶ岩を、干潮の時に実際に歩いてみられるというもの。

私の旅行中、天気があまりよくなかったのですが、このホープウェル・ロックスはピーカンでした。












ノヴァ・スコシアというのは”新しいスコットランド”という意味。
スコットランドからの移民が多く、私のステイ先の娘さんたちはハイランド・ダンスを習っていてその大会がノヴァ・スコシアで行われた際、私も一緒に旅行させていただきました。

特にスコットランド系が多い東部のケープ・ブレトン島は、スコットランドに地形的にもそっくり。

しかも、カナダの公式タータンは、このノヴァ・スコシアが最初に作ったんですよ。
詳しくは拙書『タータンチェックの文化史』(白水社)に書いてありますが、『すてきなタータンチェック』(福音館書店)にもちょこっと書いてあります。ぜひ読んでね。




そうしたこともあって、ノヴァ・スコシア州はカナダの中でも特に好きな州です。
もう一度ゆっくりと(車で駆け抜けただけなので・・・)旅行してみたいものです。
円安と物価高でかないそうにないけれど・・・(;_:)


************************

浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は10月から再開します。
10月以降のイベントの予定です。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部とも満席で、キャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***




2025年8月29日金曜日

【追悼】立原えりかさん

 あまりの暑さに、よほどのことがない限り外出を避けているので、コロナ禍のように家で本を読む時間が増えました。

どこにどんな分野の本があるかを知っている”いつもの”図書館では、目的も持たずにふらふらして目に留まった本を借りてきたり、あえてちょっと遠い図書館に行って、なじみのない棚から面白い本を見つけたりします。


『アンデルセンへの旅』(立原えりか・文、アートデイズ)


高校の時からアンデルセンのような童話作家になりたいと夢見て、その夢を叶えた立原えりかさんが、何度もアンデルセンの故郷デンマークを訪ねたエッセイ。


私は小さい頃から立原えりかさんの童話を読んで育ったので、立原えりかさんは憧れの作家さんです。

こんなお話が書けたらいいなあ・・・と、私も書いてみるものの、創作で形になったのは一本のみ。


書き続けることが大事と、書いてはいてもなかなか出版の壁は高いです。でもやはり書いています。

夢を叶える方法は、あきらめないこと。あきらめた時点で夢は叶わないことが確定してしまうから・・。

あきらめないって、簡単なようで難しい。

没の連続には、心が折れてしまいます。

でも、やっぱり書きたくて書き始めてしまいます。

いつかみなさんによい結果をお知らせできる日がくると信じて、コツコツ・・・。


立原えりかさん、どうされているのだろうと検索したら、今年の7月1日に、ご逝去されておられました・・・。87歳。


また一人、憧れの方が旅立たれてしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。



本棚には、私が10歳の時に買った文庫『妖精たち』が今もありました。表紙の、ぼやっとしたイラストも素敵です。これ、画家のご主人が描いたんだそうですね(今になって気づいた(;^ω^))。


ほかにも、童話作家を目指す人々のための『立原えりかの童話塾』なども並んでいて、断捨離中とはいえ処分する気持ちにはなっていない大事な本です。


私が小学~中学生のころ”童話”や”メルヘン”という言葉が当たり前にありました。
時代とともに言葉は変化するのはわかっていますが、これらは素敵な言葉なのに、使われなくなるのは寂しいですね・・・。


今、朝どら「あんぱん」で、やなせたかしの詩集が出版されましたが、このあと雑誌『詩とメルヘン』創刊の話が出てくるでしょうか? やなせたかしが編集長になるんですよね。

創刊が1973年。2003年まで続き、一旦休刊しますが、2007年から『詩とファンタジー』として現在も刊行されています。

この”詩とメルヘン”という言葉というか、響きも、子どもの私には夢心地にさせてくれました。雑誌の紙質もよく、サイズが大きいので子どもでも見やすく、絵もすばらしく(一流のイラストレーターが担当していた)、うっとりと眺めたものです。


立原えりかさんも、もちろん、この雑誌に寄稿されていますし、『ライオンららら』の挿画はやなせたかしです。


香美市にある「やなせたかし記念館」には、「詩とメルヘン絵本館」もあるそうですね。いつか行ってみたいです。


以前の日記にも書きましたが、私の中で、やなせたかしさんは、アンパンマンより「やさしいライオン」です。
な、なんと~~~今日の朝ドラでは「やさしいライオン」が丁寧に描かれていたことに感動しました!泣きました。



「詩とメルヘン」が出てくれば、立原えりかさんも登場するかも!?? 
宮城まり子さんは登場していましたけれど・・・。

宮城まり子さんは私が生まれた数年後に「ねむの木学園」を設立され、事実上芸能界を引退した状態だったので、私の中での宮城まり子さんは福祉事業に心血を注いだ方という印象です。「ねむの木学園」は、浜松から車で40分くらいで行ける場所にあり、美術館に2度ほどうかがったことがあります。

じんと心に響く美術館ですのでご興味のある方はぜひお訪ねになってくださいね。


************************

浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は夏の間、お休みいたします。
10月から再開します。
10月以降のお茶会の予定です。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部とも満席で、キャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***

2025年8月28日木曜日

ロンドンツアー日記その15 コッツウォルズツアー⑤ストラトフォード・アポン・エイボン

ロンドンツアー日記





その10 チェルシー・イン・ブルーム

その11 コッツウォルズツアー①バイブリー


その12 コッツウォルズツアー②バートン・オン・ザ・ウォーター


その13 ストウ・オン・ザ・ウォルド


その14 チッピング・カムデン



コッツウォルズ日帰りツアー、最後の訪問地はストラトフォード・アポン・エイボン。

ここも、私は1993年のバックパッカー旅行で訪れた町。二泊してます。
その時は鉄道利用でした。宿も決めてなくて(インターネットのない時代(^^;)空きの看板のあるB&Bを見つけてそこに泊まった記憶があります。

ストラトフォード・アポン・エイボンは、言わずと知れた、シェイクスピアゆかりの町。

そんなにシェイクスピアが好きでもないのに、なぜか二泊して、夜は劇場で演劇(「ヴェニスの商人」でした)を観ました。
どんな内容か、事前に読んでもいなかったので展開がわからず・・・。なんで劇場に行ったのか、当時の私に聞いてみたい(;^_^A

その翌日に、この町からのコッツウォルズ日帰りツアーに参加したんでした。
今回、5つの村を巡りましたが、1993年に巡った村を一つも思い出せませんでした。チッピング・カムデンは行ったような気がしましたが、はっきりしません。
たった1枚、残っている私のコッツウォルズでの写真がこれです。




この町並みを見て、どの村かわかる方、教えてください<(_ _)> →この日記を読んだ英国好きの知人から連絡があり、この村はStantonだとわかりました。ありがとうございました。

こんな記憶力の私ですから、今回のツアーのことも、きっと何十年かして生きていたら、忘れてしまうかもと思い、書き残しています(^^;


さて、今回のお話に戻ります。
ツアードライバーが、ぐるっと町を回って、位置関係を教えてくれました。
1993年に来た時は暗いイメージがありましたが、晴天だったからか、とても感じのいい(笑) 町に思えました。天気って大事よね・・・。







シェイクスピアの名前のついたホテル。
このような、テューダー朝のハーフティンバーの建物もあちこちにあり、シェイクスピアの時代をほうふつとさせてくれます。



茅葺屋根の家もありましたよ。




町の名前の由来になった、エイボン川。
1993年時もこの川は見た記憶がありますが、こんなに広い川だったんだ・・・(;^_^A




ボートにも乗れるみたいですね。

滞在時間は1時間ちょっと。

ここで行きたかったのは、シェイクスピアの生家。
1993年にも来ていますが、中に入らなかったので、今回は入ってみたいと思いました。

 

シェイクスピアの生家は、ヘンリー・ストリート沿い。
集合場所(駐車場)からすぐでした。
あれ~~こんなにオシャレな通りだったかな~~~???




シェイクスピアの銅像。謎多き人物ですよね。




素敵なお店もいっぱい。




当然のことながら、ウィンドウディスプレイはシェイクスピア。
このブックスタンド、欲しいな~~。持って帰るのが大変そうだから買えなかったけど。



こちらがシェイクスピアの生家。




↑ 1993年のイギリス旅行時の数少ない私の写真(^^; 人に撮ってもらったので、家が切れてる(◎_◎;) こんなふうに撮ります???(笑) 当時は写ルンですで撮ってるから、どんなふうに撮られたのかは、現像するまでわからないのですよ。
写真を比べてみると、今は柵で囲われて、花もありませんね。


時間がないのでさっさと入ります。入場料は、他のシェイクスピアゆかりの場所とのセット券を買うと安くなるのですが、私たちは時間がないのでここのみの入場料を払いました。
20ポンド(4,000円)、高いなー。
でも、一年間有効ですよ!とスタッフ。いや、来れないですから・・・(;^_^A


この家は手袋職人として成功した父ジョンが購入。二軒続きだったものを一軒に改修したんだそうです。
ジョンは裕福な農家の娘メアリー・アーデンと
1557年に結婚。町会議員、参事会員、町長なども歴任するなど、町の有力者の一人だったとのこと(のちに没落してしまうことになるのですが・・・)。

シェイクスピアはここで1564年の4月に誕生。
現在、シェイクスピアが10歳頃の室内の様子が再現されているそうです。



中に入ると、当時の衣装を着たスタッフのパフォーマンスが行なわれていました。
時間がないのでまずは中を見学します。




古い家なので、人数制限をしていました。




中に入ると意外に部屋数は多い。窓から庭が見えます。
シェイクスピア作品に出てくる植物が植えられているとのことで、家よりこの庭が見たかったというのが正直なところ(^^;










各部屋では、スタッフの方がとても丁寧に解説をしてくれます。

ゆっくり聴いている時間がないので、ほどほどで切り上げねばなりませんでした。残念。

記念に買ったのはテューダー・ローズのネックレス。ピューター製だからか、お安かった。しかもイギリス製でした!



バラ戦争と関係のあるテューダー・ローズ。
赤バラの中に白バラを重ねた二重のバラに描かれるのが普通です。

それは、15世紀のイングランドで、ランカスター家とヨーク家による紛争(バラ戦争)が行なわれていたことに由来。
ランカスター家は赤バラ、ヨーク家は白薔薇を紋章に使っていました。ランカスター家の血を引くヘンリー7世は、ばら戦争を終わらせるべく、 ヨーク家のエリザベスと結婚しました。そして両家の血を引く新たな王朝テューダー朝を築きました。
赤と白のバラが合わさったテューダー・ローズは、ユニオン・ローズとも呼ばれ、両家を結び付けたデザインなのですね。


このあとはロンドンへとまっしぐら。
途中渋滞はありましたが、18時過ぎにはパディントン駅に到着。出発が遅れたものの、ほぼ予定通りで、お見事でした。

パディントン駅のスーパーでおみやげを購入。明日は帰国なので、ここで買わないと!ということで私の荷物はずっしり。

ホテルに戻ったらもう出かける気力はなし。もともと日本から持って行った即席めんなどですませる予定だったので、疲れを癒しながら日本食でほっとしました。そのあとは、パッキングです。




M&Sで購入したものの一部。

6日間のツアーですが、往復移動もあるので実質ロンドン滞在は丸3日です。
でも、体力の衰えを感じる私にはこのくらいでよかったかも。

帰りはガトウィック空港利用。
ガトウィック空港へ向かう途中、通り過ぎたのがハマースミス。

あ、あれあれ、見覚えのある建物! 
2017年のイギリス旅行の際、アフタヌーンティーをしたホテルが目に止まりました!
映画『小さな恋のメロディ』のロケがされた建物が「セント・ポール・ホテル」となっていて、そこでアフタヌーンティーをしたのです。

走るバスの中から、そんなに視力のよくない私がどうしてここに気づいたのかというと、名前がズバリ、「ザ・メロディ・レストラン」となっていたからです!
好きなものの名前は、一瞬であろうとすぐに見つける私(^^; メロディ、の文字が目に飛び込んだのでした。

帰国後、検索しました。オーナーが変わったようで、ホテル営業はなくなり、レストランに。アフタヌーンティーもあるようなので、また行ってみたいと夢がふくらみました。

ガトウィック空港は、ヒースローに比べると、こじんまりとして使いやすい空港ですね(初めて利用しました)。
出国後の免税店のところで、またしてもお土産を購入(;^_^A かさばるのに・・・








缶はもう買わないと決めたのに、素敵な缶を見つけちゃうとつい買ってしまう・・・。

右上のハロッズの缶の中は、ダージリン紅茶のビスケットが入っていたのですが、これがとてもおいしかった!




ちゃんと茶葉も入ってます。


このあとは順調に・・・と言いたいところですが、飛行機が遅れに遅れました。
通常なら、ドーハでの乗り継ぎ便に間に合わないほど遅れたのですが(2時間くらい?)、ツアーで大人数だったこともあるのか、待っててくれて、スタッフの方の先導で、みなまとまって、小走りで移動・・・。もう一泊にならなくてよかった。

こうして予定通り帰国できました。

この物価高で、海外旅行自体、もう行けるかわからないので、激安のツアーに思い切って参加してよかったです。ツアーはツアーなりの楽しさと充実感があります。


このロンドンツアーのお話と写真は、10月29日(水)浜松で開催するお茶会でお見せします。お申込みお待ちしています。

(つづく)


************************

浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は夏の間、お休みいたします。
10月から再開します。
10月以降のお茶会の予定です。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部とも満席で、キャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***


2025年8月22日金曜日

ロンドンツアー日記その14 コッツウォルズツアー④チッピング・カムデン

ロンドンツアー日記





その10 チェルシー・イン・ブルーム

その11 コッツウォルズツアー①バイブリー


その12 コッツウォルズツアー②バートン・オン・ザ・ウォーター


その13 ストウ・オン・ザ・ウォルド





ストウ・オン・ザ・ウォルドをあとにし、チッピング・カムデンへ。

フロント・ガラスから、チッピング・カムデンの村が見えてきました。
田園地帯を走っていると、虫がぶつかってくるので、フロント・ガラスがすごく汚くなるんですよね。



コッツウォルズに数多く残る、茅葺屋根の家。
バスの中から撮りました。
これは村の中心地からはだいぶ歩かないといけないみたいなので、自由時間内に帰ってこれないと思い、ここでも遠出はやめました。



中心部に入っていきます。
どこでも、道路の両脇は車でびっしり。これ、どうにかできませんかねぇ・・・。




チッピング・カムデンは、17世紀に羊毛取引で栄えた市場町。町の中心には、「マーケット・ホール」と呼ばれる17世紀の市場が今も残っています。
下の写真の右手に見えるのが、マーケット・ホール。




ここではランチタイムも入れて約2時間くらい、自由時間がありました。
ランチは、地元のお店に入ってもよかったのですが、イギリスあるあるで、料理が提供されるまでどのくらい時間がかかるかわからない(たぶん時間がかかる)→どこもいっぱいで入れない可能性もある。気に入るお店を探している時間がもったいない。
ということで、これまでのアフタヌーンティーで持ち帰ったものを持参し、この風景を見ながら食べました。(上の写真は、座ったベンチからの眺め)




昨日の朝(ツアーの日は6時半にはもうバスに乗っていたのでホテルの朝食時刻に間に合わず)、ホテルの朝食時にこそっと持ち帰ったリンゴやパン(私のぶんは出発してすぐバスの中で食べちゃった)も入って、けっこう豪華なランチになっていませんでしょうか??
このためにアフタヌーンティーを残したわけではなく、食べきれずに持ち帰った結果、この日のランチにいいじゃん!ってなったのです(^-^;




マーケット・ホールで、蚤の市をやっているようだったので、食後、のぞいてみました。



↑ お友だちが撮った写真。右側に私が写ってました(^-^; ちょくちょく、友だちが撮った写真に入り込んでる私。
買うつもりはまったくなかったのですが、目に留まってじっと見ていたら、3客で60ポンドにしますよ!と言われて・・・




スポードのブルー・イタリアンのトリオ、3客。ブルー・イタリアンはものすごく好き、というわけでもなく、どうしても欲しいものではなかったのですが(^^; 
お値段も安いし、持っててもいいかな~と思い、旅の思い出に買うことにしました。アンティークではないですが、メイド・イン・イングランドでした。

こういうのって出会いですものね。
これまでも、海外に行った時にはなんだかんだ、ティーカップを買っていました(意図的ではないです)。1客あればいい、ってことで1客買ってましたので、今回、3客もまとめて買うのは初めて。




↑ 帰国後、ロンドンで買ったクッキーと一緒におうちティータイム。
素朴でアットホームな感じがして、このブルー・イタリアンは映えるんですよね。

陶器なので3客はけっこうな重量ですが、これを持って、集合時刻まで町中を散策しました(^-^;








前庭は人目につくので、花を植えてきれいに整えられていました。特にこの家の前庭は手入れがされていて思わず足を止めてしまいました。




狛犬のように、家を守る犬の像。建てた家主が飼っていた犬種なのでしょうか。




この窓、珍しい。だいぶ古い時代に建てられたのかも。




思わず入っていってしまいそうになる素敵な家。



ゴシックの教会の塔が村のシンボル的教会のようです。とても贅沢につくられた教会のよう(ドライバーがそう説明していた)。



中心部から離れているので、このあたりは人がほとんどおらず、静かです。

バスへ向かう途中、小さなお土産屋さんで、お店で作っているというオリジナルクッキーを購入(前の日記に写真を載せました)。支払いは現金のみ、というところに素朴さを感じました。(現金持っててよかったわ~~~)

このあと、スノースヒルに立ち寄ってくれました。
教会を中心に、ぐるっと回ったら見終わるくらいの、とっても小さな村です。







ここは現代? 現実の世界?? 絵のようなお家が並んでいます。






坂をちょっと登った、この眺めが美しい、と、ドライバーの奥様もこの村が一番好きなんだそうです。
遠景に、コッツウォルズの丘陵がくっきりと。なんていい天気!!!




ここで交代交代で記念撮影。

スノースヒルは、『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)で、ブリジットの両親が住む村としてロケがされたところだそうです。
この映画、観たけど、そんなシーンあったかな、覚えていない(^-^; 
クリスマスに訪れるという設定ですが、撮影が7月だったため、フェイクスノーで村全体を覆い、雪のクリスマスを演出したとのこと。





イギリスといえば、この公衆電話。携帯電話の普及で違う用途に使われているところも多いそうです。ここのは使えるのかな、確かめなかった。




ホテル兼パブもあります。




壁にはめ込まれた郵便ポスト。
ピーターラビットの舞台になったニア・ソーリー村にも同じようなはめこみポストがありました。




フジで覆われたお家。かわいい! フジの花はもう終わり掛けでした。

このあと、ドライバーがどうしてもみなさんに見せたい!と、絶景に連れていってくれました。
その後、いよいよ、今日最後の訪問地、ストラトフォード・アポン・エイボンへ。

(つづく)


************************

浜松、掛川、静岡でさせていただいているお茶会は夏の間、お休みいたします。
10月から再開します。
10月以降のお茶会の予定です。

★★奥田実紀が同行する静岡お茶ツアー(一泊二日、日帰り参加可)
2025年10月24日(金)~25日(土)
現地集合、現地解散 詳細はこちらをご覧ください


★★10月29日(水) ロンドンのお茶会@浜松市
ロンドンツアーのお写真をお見せしながらイギリスの魅力をお伝えします。
午前の部、午後の部とも満席、キャンセル待ち受付中です。
参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有


★★11月20日(木)ヴォーリズのお茶会@静岡市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。会場の旧宣教師館ミス・カニンハムは、ヴォーリズの建築です。通常は非公開。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:3,000円
会場:英和女学院旧宣教師館ミス・カニンハム(静岡市葵区西草深町34-13)駐車場はありません。


★★11月26日(水) ヴォーリズのお茶会@浜松市
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120周年にあたる今年。彼が手がけた建物を中心にその魅力をお伝えします。
13:30~を予定していますが、ご希望が多ければ午前も開催します。

参加費:2,800円
会場:浜松市入野の個人宅 駐車場有

お申込み、本のお申込等のお問合せは奥田あてに!

こちらからどうぞ(goole form) 。返信はパソコンのフリーアドレスになります。受信拒否設定されていると返信メールが届かないので、数日たっても返信がない場合はお手数ですが設定を変更されるなど、お客様のほうで対処お願いします。
こちらからメールをしないということはございません。
携帯メールを使って送られてこられた方への私の返信がブロックされる例が多発しています。こちらでは対処のしようがありませんので、ご自身の設定を確認お願いします。
メールアドレスの入力ミス(打ち間違い)も過去ございました。再度フォームから入力をしてみていただくのも一案です。


これまで出版していただいた本がどんどん絶版になっています。原料高で増刷もないとのことです。新品でまだ購入できる本をまとめてあります。サインもいたしますのでご希望の方は ↑ からご連絡くださいね。


**インスタグラムやっています。フォローお願いします(^◇^)気軽な投稿はインスタのほうが頻繁です~*** ***フェイスブックはこちら。***