2017年10月9日月曜日

9月のイギリス旅行記 その10

ニューラナークを存分に味わったので、次の目的地へ向かいます。

ホーウィックのHawick Cashmere Visitor Centerと、Johnstons Cashmere Visitor Centerへ。
カシミアだけでなくタータンもあるかもしれないので、覗いてみようかと。
車で約1時間半。以前も訪れたピーブルズやインナーレイゼンの町をぬけていきます。  

今回のレンタカーは、全部込み込みなので、ガソリン満タンで返却する必要はありません。なので、ギリギリで返そうと思っていたのですが、走っているうちにガソリンがまたぐんと減ってしまい、給油場所を探していました。

おまけに、お手洗いにも行きたくなってしまい(これが一番困るので気を付けてはいたのですが(>_<))、途中のセルカークなら、ガソリンスタンドがあるのでは、と思い、町中を適当に走ってみたのですが…住宅ばかり。
ど~しよ~~~(@_@;) 
特にお手洗いはもう一刻をあらそう状況です。  

そんな朦朧とした中で目に入ったのが「Factory and Mill Shop」の看板!!
ここならお手洗いを貸してくれるだろう!!とダッシュで車を停め、建物の中へ。
工場の二階へあがっていくと、そこにはなんと、タータンが並んでいるではありませんか!! 
おおお!! タータンの工場だったんですね!!! 

気ははやりますが、まずはお手洗いです! 
事務所にいた男性が、あまりいい顔はしなかったけれど、貸してくれました。
どんな対応であれ、私にとっては天の恵みです。  

やっと落ち着いて、タータンを眺められます。
ここは「Andrew Elliot Ltd.」という個人経営の毛織物工場で、この名前は確かにどこかで聴いたことがあります。
ここがそうだったんだ!! と、ここに来させていただいた運命を感じ、幸運に感謝しました。

昔ながらの織り機でタータンを作っているようで、タータンのデザインもやるそうです。手がけたタータンが、たくさん並んでいました。  

上の写真は、アラン島蒸留所のオリジナルタータンです。調べてみると、アラン島蒸留所は、1995年に、160年ぶりに復活した島唯一の蒸溜所だそうです。
独立資本のため、ブレンド用の原酒づくりがメインではなく、シングルモルトとして飲むためのウイスキーをしているのだとか。
アラン島というと、私だと”セーター”のイメージが強いですが、ウイスキーの蒸留所もあるんですね。  

タータンの布地もたくさん並んでいて、希望の長さで購入できます。
とても素敵な色合いのタータンがあったので、お高かったですが(メイドインスコットランドのちゃんとしたタータンは布地自体も高いんです)、1mを購入。  

やっとここで笑顔を見せてくれた男性は、この会社のディレクターのロビン・エリオットさんでした。
このタータンの名前を聞くと、「Ettrick thistle」といい、自分がデザインしたんだよ、と話してくれました。

エトリックは、このそばを流れる川の名前で、スコットランドを代表するアザミの紫も使っているからだそうです。
あとからHPを拝見したら、ロビンさんは経営者でもあり、タータン・デザイナーでもあるそうで、もっとお話しできたらよかったな~と、いまさらながら思います。  

このあたりにガソリンスタンドがあるか聞いたところ、ホーウィックまでいかないとないよと、教えてくれました(うちは観光案内所じゃないよ、と不機嫌になりながらも(^_^;))。

もともと、ホーウィックは目的地だったので、このあと無事、ホーウィックで給油ができました(もちろんガソリンスタンドの場所を人に聞いて、ですが)。  

ホーウィックも大きな町でした。
給油後、カシミアのビジターセンターを探しましたが、なぜかナビの通りに行っても見つけることができません(私の視力の悪さも影響しているとは思います。通り過ぎていた、ということはよくあったので)。
空腹も限界にきており、知らない町をさまようよりはと、以前も訪れたロッカロン社のカフェに行くことにしました。
ロッカロン社はセルカークにあるので、来た道をまた20分運転して、セルカークに戻りました(^_^;)  

あとから地図で位置関係を調べたら、なんと、Andrew Elliot Ltd.と、ロッカロン社は同じ道沿い、歩いても4分足らずの距離しかなかったんです!! 
こんなに近かったなんて…笑いしか出てきませんね(~_~;) 

最初からロッカロン社でお昼を取れば、無駄足にならなかったのにね。  

夏休みが終わったからか、ロッカロン社ではセール品がたくさんあり、ここでもまたタータンものを購入。
今回の旅行では、今までになくたくさんお土産を買っています(^_^;) 

相変わらず雨は降り続いていますが、このあとはレンタカーをエディンバラ空港で返却するだけです。
レンタカー会社の返却所は、エディンバラのダウンタウンにもあるのですが、以前の旅行で、ダウンタウンで返却した際、迷いに迷って大変な思いをしたので(今回はナビがあるとはいえ、ダウンタウンの道は混雑していて怖いので)、空港で返すことにしました。

ロッカロン社から空港まではだいたい車で1時間半。  
20時まで返却すればいいので、帰宅ラッシュにはまらないよう、時間をずらそうとは思っていました。
でも、こちらはお店もお城も、閉まる時間が早いので、時間をつぶす場所が思いつかず、結局、空港へ向かうことにしました。

途中から、やはり道が込み始め、ナビの画面では工事渋滞もあって、エディンバラ市内まで真っ赤(つまり大渋滞)になっています。
これは長期戦になるぞと思っていましたが、ナビのハイウェイを降りろと言う指示に従っていくと、どんどん住宅地を抜けて、一般道路をくねくね、あっちこっちと指示が替わります。
渋滞回避の道を示してくれていることが途中からわかりましたが、農道のような道を走った時には、本当にこれで空港に着くのか!??と、不安だらけでした。  

でも、最終的には空港に着いて、無事に車を返した時には本当に肩の荷がおりました。
空港の、レンタカー返却場所は、全レンタカー会社とも同じ場所、借りたレンタカー会社のプラカードのある駐車場のところに停めて、係員を呼びます。看板もちゃんとしていて迷うこともなく、これもほっとしました。  

ダウンタウンまでは、バスにするか、トラム(路面電車)にするか、迷いましたが、トラムにまだ乗ったことがなかったので、トラムへ。片道5・5ポンド。
小銭を持ってなかったので、何かを買ってくずさないといけないかな、と思っていましたが、係員がいて、おさつからチケットが買えたのでよかったです。
帰りはちゃんと5・5ポンド、きっかり用意しておかないといけません(自販機はおつりが出ないので)。  

エディンバラのトラムは2014年に開通した、新しい公共交通機関。
それまではバスしかなかったので、便利になりましたが、やはりちょこっとだけ、バスよりは高めです。  
でも、この乗り心地は、もうバスには戻れません…(笑)
きれいだし、時間にも正確です。  

イギリスは物価が高いので知られていて、ホテルも例外ではなく、1万円以下ではとても泊まれません。エディンバラのダウンタウンともなればさらに高くて、私が払える範囲のホテルは見つからなかったので、今回、初めて、ヘイマーケットのホテルにしてみました。

ヘイマーケットは、ダウンタウンのウェイバリー駅から、1つ行った駅です。
うんと安くはありませんが、妥協できるお値段のところがありました。
古い邸宅をホテル(B&Bに近いかな)にしているので、エレベーターはもちろんありません(;O;) 

重いスーツケースを持っての海外旅行、ホテル選びの際、エレベーターがあるかどうかのチェックは大事です。
イギリスは古い建物が多いので、エレベーターがないところが多いんです。
エレベーターがあるホテルは少なくて、かつお高い。
結局、私はエレベーターがないところに行きついてしまうのですが、宿のご主人が2階までスーツケースを持っていってくれました。
ありがたや。そして、2階でよかった。 

(その11へつづく) 

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