2017年10月10日火曜日

9月のイギリス旅行記 その11

2017年9月5日(火) 雨  

昨日の雨がまだ残っていますが、今日も元気に出発。
今日は丸一日、エディンバラです。

ヘイマーケット駅のそばのホテルを取ったのは、ホテルの相場が比較的安いということと、もう一点、行きたかった場所に近かったから。  

行きたかった場所というのは「Dean Village」。  
私がフォローしている「スコットランド・インスタ」に、よく登場するのが、このディーン・ヴィレッジの写真で、あまりの美しさに、エディンバラにこんなところがあったのか!!!と、さらなる興奮を覚えたのでした。  

ディーン・ヴィレッジは、穀物製粉の村として800年以上も続いた、昔の面影を残す歴史的集落だそうで、かつては11の水車と2棟の穀物倉庫があったそうです。

あいにくの雨、朝も早かったからか、人の気配はまったくなく…。静かな村を一目見て、おとぎの国に来たかのような錯覚を覚えました♪  

川沿いは遊歩道になっており、車の通りがない静かで落ち着いた時間を過ごすことができます。晴れていたら、もっとよかったのですが…(>_<)  

このあと、歩いてダウンタウンへ。
今日の目的は、国立スコットランド博物館で開催中の特別展「ボニー・プリンス・チャーリーとジャコバイト展」。  

何回か前のこの旅行記にも書きましたが、ドラマ化された小説『アウトランダー』でも、実在したボニー・プリンス・チャーリー(チャールズ・エドワード・スチュアート)と、ジャコバイト(スチュアート王支持者)は、ストーリーの核となるテーマ。

この展覧会が企画されたのは、もしかして『アウトランダー』のヒットが原因なのではないかと勘ぐっています(^_^;)   

数回前のこの旅行記に書いた、スコットランド女王メアリーの名前はメアリー・スチュアート、スコットランドのスチュアート王家の正当な血筋です。

エリザベス一世は独身のまま亡くなったので、エリザベス一世のあと王位についたのは、エリザベス一世によって斬首されたメアリー女王の息子でした。

こうして、対立していたスコットランドとイングランドは、同じ王をいだく同君連合を成立させます。その後も王位はスチュアート家の流れをくむ者が継承しました。  

しかし、1688年の名誉革命で、スチュアート家のジェームズ二世王は国外追放。スチュアート王支持者はこれに激怒、反乱をおこします。

フランスに逃れたジェームズ二世は復位が叶わぬまま亡くなり、その希望は息子のジェームズに託されました。
しかし、ジェームズも復位が叶わず、その息子(ジェームズ二世の孫)=ボニー・プリンス・チャーリーにゆだねられるのです。

亡命している王を支え、戦ったのが、ジャコバイトたちでした。

ジェームズ二世、息子ジェームズ、その息子チャールズと、ジャコバイトたちはスチュアート王位継承者三世代に渡って復位のために何度も反乱を起こしますが、かなうことはありませんでした……。  

スコットランドの貴族だからといって、全員がスチュアート支持者ではなく、政府(イングランド寄り)側につく者もいます。政府側についているふりをしながら、隠れジャコバイトの貴族もいます。
イングランド対スコットランドという、単純な抗争ではないので、そのあたりも、展覧会に深みとおもしろさをもたらしているのでしょう。  

ギフトコーナーで見つけた、ボニー・プリンス・チャーリーの人形。笑えたので買ってしまいました(^_^;) これで12ポンドもします!高い!!!  

お昼くらいから、雨がやみました。
お昼ごはんは、公園のベンチで昨日の夜の残りをささっと食べて、ショップや古本屋さんなど、目的のものを探してあっちへ、こっちへ。  

どこから見ても迫力のあるエディンバラ城。崖の上にそびえたつ姿はまさに要塞ですね。
今まで何枚も写真に撮っているのに、やっぱり、目の前にするとシャッターを切ってしまう威容です。  

まだバラも咲いていました。  

ロイヤルマイルは相変わらず人でいっぱい。バグパイプ奏者もあちこちに。  

タータンもあちこちにディスプレイされていて、タータン好きの私としてはうれしくてたまりません~!  

ファッション関係のディスプレイでは、タータン・オン・タータンの組み合わせが目立ちました。色合いがごちゃごちゃして、目がちかちかしてしまうのですが、これでいいのかしら??  

夕方、小腹がすいたので、行きたかったティールームへ。
ちょうど窓際の席が空いたので入れましたが、満席状態でした。  

奥まったところにあるタータンショップにも、思い切って入ってみました。なかなかおもしろいお店でした。お土産品も買えました♪  

帰りはヘイマーケットまで、バスに乗ろうかと思いましたが、夕方にはとても天気がよくなったため、歩いて帰ることにしました。
一駅とはいえ、歩くとけっこうかかりました。30分くらいでしょうか…。  

エディンバラにたった一日だけの滞在は、やはりあわただしかったです。
もう一日ステイすればよかったと後悔……(>_<) 

明日はエディンバラを離れ、ロンドンへ移動します。
スコットランドとは今日でお別れ(;_;)/~~~ 

(その12へつづく) 

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