2017年10月12日木曜日

9月のイギリス旅行記 その13

ルイスの町からセブンシスターズまでは、30分ほどのドライブです。

途中、これを見つけました! ↓  
山肌に描かれている白馬、わかりますでしょうか。
あとから調べたら、これはhill Figure(ヒル・フィギュア)と呼ばれる丘絵(地上絵)なんだそうです。  

白馬の丘絵といえば、私の大好きな作家ローズマリー・サトクリフの『ケルトの白馬』が思い出されます。
このお話は実在する「アフィントンの白馬」の遺跡をモチーフにしており、ケルト人の若者が丘陵に「アフィントンの白馬」を描くというストーリーです。

舞台になったアフィントンの白馬を一度見たいと思いつつも、実現していなかったので、今回、偶然にこれを見つけた時は、驚きとうれしさに叫んでしまいました(^_^;)  

私が見つけた白馬は「Litlington White Horse(new)」。
1924年に、ジョン・T・エイドが、一晩で彫ったものだそうです。
石灰質の土壌は、丘絵を掘りやすいようですね。こうした、新しく彫られた丘絵は、イギリスの各地にあり、 歴史的な価値はありません。

しかし、サトクリフの小説の舞台になったアフィントンの白馬は、3000年ほど前の、青銅器時代から鉄器時代にかけて作られたものということがわかっています。
馬の女神を崇拝していたケルト人によって造られたという説もあり、サトクリフはそれを小説にしたのですね。

私が見つけたのは新しい丘絵だとはいえ、丘絵というものを今回初めて見た(運転中によく見つけたなと思います(^_^;))のは収穫でした♪  

セブンシスターズとは、辞書によると【英仏海峡にのぞむ、白亜紀の石灰岩の海食崖。切り立った断崖の波打つ断面が、7人の乙女が並び立っているように見えることからその名がついた】  

 「セブンシスターズ・カントリーパーク」として管理されており、ビジターセンターもあります。
駐車料金は、滞在時間によってかわります。自動販売機で希望する滞在時間のチケットを買い、そのチケットを車のフロント部分に、外から見えるように貼ります(さすがに何回もレンタカーを借りて動いているので、この作業には慣れました(^_^;))  

駐車場や、ビジターセンターから、断崖を見ることはできません。一番短いフットパスで、片道少なくとも30分は歩かないと見られないのです。体力にはあまり自信がないので(^_^;) 私は一番短いビーチ・ルート(3・2キロ、往復約1時間)を選びました。  

石灰質特有の植生による湿地帯や草原が広がる、大自然の中を歩いていきます。パークという名前はついてはいますが、このあたり一帯は現役の農業地帯。牛や羊もいます。とても気持ちがいいです。  

奥のほうに見える建物が、ビジターズセンター。
古い農家の建物を再利用しているようで、風景に見事に溶け込んでいます。バードウォッチングをしている人も多くいましたよ。  

目指す白亜の断崖は、はるか向こう、まだ見えません~。  右

側に……白い断崖が…あれです、見えてきました~~~(^。^)y-.。o○  

やっと辿りつきました~(^O^)/ 

あれ、と思った方。はい、そうです、映画のロケ地としてもよく使われています。
最近だと『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』。
青空を背景にした白い崖の写真を撮りたかったけれど…でも、雨が降らなかっただけでもありがたいです、贅沢は言いません(^_^;)  

私のいる場所からは崖の全体像が見えませんが、遠くからの写真を見ると、崖の一つ一つに名前がついていて、7人の姉妹という名前のように、7つの崖があるのがわかります。 (ポッターマニアより転載)  

後ろを振り返ると、こういう風景です↑ 
丘の上に建っているのが沿岸警備隊のコテッジで、このコテッジを通るフットパスを選べば、上の写真のような絶景を一望できるのです。
でもかなり時間がかかるので、今回は諦めましたが…(>_<)  

ロンドンシティ空港までの帰り路は、帰宅ラッシュもなく、あの大混雑していた信号付きラウンドアバウトを通ることもなく、順調でした。
ガソリンスタンドも、空港のすぐそばにありましたし。  

車を返却し、ホテルへ向かいます。
ロンドンシティ空港からDLR(ドッグランズ・ライト・レイルウェイ)でバンク駅へ。
そこでセントラル線に乗り換えて、トッテナムコートロード駅まで。

セントラル線への乗り換えの際、恐れていた階段が……(;O;) 
うわあああ~~~と思っていたら、イギリス紳士が「持ってあげるよ」と言って、さっと、持ってくれました!!神様ぁ!! 

階段はいくつもあったんですが、全部持ってくれて、本当にありがたかったです。  

ホテルは今回初めて利用するところ。トッテナムコート駅から徒歩2分と、とても便利なところにある大きなビジネスホテルでした。
シングルの部屋はとても狭くて、でもロンドンのホテルはこんなものかな、とも思いました。もともと広くない面積をとにかく部屋をたくさん作れ、とばかりに割り振ったという感じですかね(^_^;) 

以前泊まったホテルも同じくらいの狭さだったし。
今回は駅から近いのと、エレベーター(これ、大事!)がある点で評価できます。  

このホテルに三泊し、ロンドンを満喫したのち、日本へ帰ります。
明日とあさって、丸丸二日間、ロンドン散策です! 

(その14へつづく) 

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