朝食後、いよいよ「スコットランド女王メアリー・フェスティバル」へ向かいます。
メアリー女王ゆかりのリーヴン湖とロッホリーヴン城のあるキンロスが、歴史的遺産を大切にし、次へ継承するために行われているイベントだそうです。
昨日もそうですが、イベントに行く時の一番の心配は駐車場です。
事前にメールで駐車場については聞いていました。「小さな町で、路上駐車OK、路上駐車するところもたくさんあるから心配ない」との返事でしたが、うのみにしてはいけません(~_~;)
昨日、あらかじめ下見しておきました。
丘の上の展望台に行ったあと、リーブン城の撮影もかねて、キンロスまで来てたんです。
フェスティバルは昨日からやっていて、フェスティバルがすでに終わっていた時間だったとはいえ、道路の両側には隙間なく、ぎっしり車が停まっていました。
どこが、駐車場はいっぱいあるから、じゃ~!!!
そういうわけで、10時の開始前に、しっかりとキンロスに到着。
フェスティバル会場のすぐそばに運よく停めることができました。
キンロスの町も、訪れるのは今回が初めてです。
ホテルからキンロスまでの道路も、丘陵地帯を通るので、起伏に富んでいて美しく、途中停まっては写真を撮りました。
リーブン湖周辺は、ヘリテージ・トレイルや自転車道も整備されており、地図や駐車場もしっかりしています。RSPB(英国王立鳥類保護協会)が管理する地域も含まれているため、自然が豊かで、とても気に入ってしまいました♪
メアリー女王(1542~1587)は、スコットランドとイングランドが連合王国になる以前、独立した国だったスコットランドの女王。
対するイングランドのエリザベス女王とは、いとこという関係。
重婚で生まれた庶子のエリザベスよりも、メアリー女王のほうがイングランドの女王として正統な血筋だと、メアリー女王を支持する貴族も多かったのです。
スコットランドはイングランドに対抗するため、フランスと同盟を結び、メアリーはフランスのフランソワ王子と婚約し、フランソワが王になるとフランス王妃へ。
しかし、フランソワが若くして病死してしまったため、スコットランドへ戻ってきます。
スコットランドで、メアリーはダーンリ卿と再婚し、のちにイングランド王も兼ねるジェームズ六世(イングランドではジェームズ一世)を産みます。
しかし、ダーンリ卿暗殺事件が起こり、再び未亡人に。
それから数カ月後にボズウェル伯と再婚したため、メアリー女王への不信感はさらに高まり、反乱を起こした貴族に捉えられ、ロッホリーブン城に監禁されます。(やっとロッホリーヴン城が出てきました(^_^;))
まだ赤ちゃんのジェームズ六世に王位を譲ることに無理無理同意させられることになります。
翌年(1568年)、リーヴン城からの脱出に成功、味方の貴族と反乱をおこしますが失敗に終わり、追われる身となったメアリーは、なんとエリザベス女王に助けを求めてイングランドに亡命するのです!
ロッホリーヴン城は、リーヴン湖の中にある小島に建っており、脱出などできない厳重警戒だったのですが、ここでもメアリーの魅力が人を動かしました。
メアリーはエリザベスに受け入れるものの、監禁され、自由の身にはなれず、結局は最後にエリザベス暗殺計画に加担したかどで斬首されます。
メアリーは無実を訴えましたが…真実はどうだったのか、誰にもわかりません。
メアリーは悲劇の女王として、現在もスコットランドの人々に愛されているのは確かでしょう。
ということで、このフェスティバルは、メアリー女王を讃えるものでもあり、歴史をきちんと知ってもらうものでもあり、研究者によるセミナーやディスカッションもありました(ああ、英語がわかればなあ…)
メアリー女王の時代(16世紀)の暮らしぶりを、子どもたちにもわかるように再現していたのは、すばらしかったです。
本物の鷹。鷹狩りの様子を説明しているようです。
な、なんと、ヘンリー8世を発見!!
エリザベスが女王に即位した時は、ヘンリー8世は当然他界したあとですが…ま、時代的にかぶっているということなんでしょう。
肝心のメアリー女王はどこ?? テントの中にいました。
右から2番目がメアリー女王です。ああ、もちょっと、きれいな人を選んでほしかった…。メアリー女王は絶世の美女だったんですから…。
テントから出て、お祭り会場を練り歩いてもいました。侍女、お伴を連れて。
私は見れませんでしたが、馬に乗って騎士たちが戦う様子もデモンストレーションしたみたいです。
私はウイスキー(というかお酒を)飲まないのですが、このフェスティバルオリジナルのウイスキーと聞けば、買わずにはいられませんでした…(~_~;)
メアリー女王がスコットランドにいたのが12年ということで、12年ものの、12種類のシングルモルトをブレンドした、とのこと。記念に購入。
日本に持って帰るので、ぷちぷちでパッキングしてほしいとお願いし、ぐるぐるに巻いてもらいました(^_^;)
箱の上から巻いてくれたのですが、それでは箱の中の瓶との間の空間が危険なので、ホテルに帰って、箱の中の瓶を厳重に自分で梱包し直して、スーツケースに入れました。(こんなこともあるだろうと、日本からプチプチをたくさん持っていきました)
手荷物で機内に持ち込むのは嫌だったので…。
瓶ものは重いんですよね…。このウイスキーがなかったら!!!と、後から後悔することもありましたが、記念のウイスキーですし、主人が私の代わりにおいしいと言って飲んでくれたので、よかったです。
ちなみに、今回は、けちな私としては珍しく(~_~;)
お土産をたくさん買ったので、最終的にスーツケースは22キロになりました。
いや~制限重量23キロぎりぎり。
あっぱれというべきか、綱渡りと言うべきか…(・_・;)
(その8へつづく)
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