劇団四季さんのミュージカル「赤毛のアン」を見に行ったことを書きました。
観劇の前、以前から行ってみたかった浜離宮恩賜庭園に立ち寄りました。
12月初頭とはいえ、今年は暖かい日が続き、紅葉が遅れていましたね。
外堀沿いのイチョウ並木がきれいで、行った時間帯がよかったのか、光の具合もいい感じ!
浜離宮恩賜庭園のあるこの場所はもともと将軍家の鷹狩りの場所でした。
1654年徳川綱重が兄の4代将軍徳川家綱より邸地を与えられ、江戸湾の一部を埋め立て屋敷を建てたことから歴史が始まります。
都会の中のオアシスとはこのことですね。
近代的なビル群と日本庭園のアンバランス。調和している、とは私には思えないのだけれど・・・
この池には海水を引き入れていて、潮の干満で池の趣が変わるようになっているそうです。
都内にある江戸の庭園では唯一、現存する海水の池だと、パンフレットに書いてあります。
紅葉は散り始めてはいましたがいい感じ。
紅葉する木々はひとかたまりにはなっていないものの、赤や黄色の葉がポイントとなって趣深くしてくれてます。
将軍家の別邸として多くの賓客をもてなした華やかな時代を過ぎると、幕末には海側の防御のため海軍所となり、砲台が置かれた時代もありました。
1923年の関東大震災後、また第二次世界大戦の戦災で庭園内の多くの建物と樹木が焼失。
1945年に東京都に下賜され、翌年都立庭園として開園。
1952年には特別名勝・特別史跡に指定。
かつては将軍家の庭、その後は皇室の庭、現在は公共の庭と、時代と共に庭の主人公も移り変わりながら現在に至っています。
(案内板から引用)
至る所から目を引く、水色っぽい屋根の建物は中島の御茶屋。
ここで抹茶がいただけますが、外人さんでいっぱい!
ここに限らず、どこもかしこも外人さんばっかり。ちと多すぎる・・・。
御茶屋は歴代将軍たちが賓客と庭園の景色を楽しみながら食事をしたり和歌を詠むなど優雅な時間を過ごす場でした。
将軍や賓客が庭園の魅力を最大限に堪能できるよう、移動ルートや鑑賞の順番などがあらかじめ計画され、各お茶屋にある掛け軸、茶器、文房具などの作者やそれらを飾る場所なども趣向を凝らしたものでした。
この庭園の御茶屋群は、庭園の景色を構成するうえでも重要な存在です。
これらの御茶屋は11代将軍徳川家斉の時代に建てられましたが、関東大震災や第二次世界大戦の戦災に寄り焼失してしまいました。
松の御茶屋は平成22年に、燕の御茶屋は平成27年に、鷹の御茶屋は平成30年に復元され、往時と変わらぬ姿が蘇りました。
資料が残っていたことから、綿密な時代考証を行なって、忠実に再現することができたそうです。
↑ 燕の御茶屋には、つばめモチーフが。
3つの歴史的御茶屋のうち、松の御茶屋だけ、締まっていて中が見れませんでした。残念。
1709年、6代将軍徳川家宣がこの庭園の大改修を行い、その頃から「浜御殿」と呼ばれるようになったとか。
写真の、三百年の松はその頃に植えられたものと言われ、現在では都内最大級の黒松となっています。
もう5時には暗くなる冬。
帰り際の夕映えの空が平和できれいでした。
隣りには芝離宮庭園があり、こちらにも行ってみたかったのですが時間が足りず。いつか行ってみたいと思います。
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