坊ちゃん列車は、明治21年に伊予鉄道が開業したころから、なくなるまでの67年間走っていた蒸気機関車をモデルにした観光列車です。
その呼び方は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』で、登場人物が利用したことから、列車の名前として人々に親しまれるようになったとのこと。
夏目漱石は「マッチ箱のような汽車」とその小説の中で表現しています。
坊ちゃん列車の復元は、地元からの熱い声を受け、多くの問題をクリアして実現したものだそうです。
昔は当然、石炭が動力源でしたが、現在は環境に配慮して、ディーゼルエンジンを採用。
ポ~ッという音とともに、煙突から煙が出ているのですが、それは蒸気を煙に見たてたものと聞いて、なるほど、と感心しました。
松山市駅が始発なので、大街道から乗る私たちは、満員で乗れないかも、と心配していましたが、な、なんと、誰もいない!!!
結局、最後まで、貸し切り状態だったんです。
私たち、なんてラッキー♪♪
1両しかないので、確かに”マッチ箱”みたいな、かわいい列車です。
ガタガタと、揺れは激しいですが(;'∀')
当時の馬車とかに比べれば、全然よかったんだろうな~なんて、当時のことを想像しました。
走っている坊ちゃん列車に、手を振ってくれる方もたくさんいて、私たちも手を振り返して…。なんだか、楽しい♪
車掌さんに、「後ろを振り返ると、松山城が見えますよ」と教えてもらって、パチリ。
道後温泉に着いてからも「これから機関車を回転させる作業をするので、お時間あったら見ていってください」と言ってくれたので、回転&連結作業も見せてもらいましたよ。
道後温泉駅には、坊ちゃん列車を見ようとする観光客がいっぱい!
回転作業も、多くの人が見守る中で行われました。
車両を連結したら、またお客さんを乗せま~す(#^.^#)
私が住む静岡県には、蒸気機関車が走る大井川鉄道があり、終点の千頭駅には車両の”回転台”があって、自動で回転します(これが鉄ちゃんにはたまらない見どころです)。
松山の坊ちゃん列車は…人力です!!
車両をジャッキで持ち上げて回転させ移動し、客車を連結。
手慣れたもので、あっという間に終わってしまいますが、人の手で行われているのは、列車を大切にしている思いが伝わってくるようでほほえましいものでした(夏の猛暑の時は大変だと思います、お疲れ様です<(_ _)>)。
この列車、松山入りした夜に、道後温泉駅の横に停まっていたのを見ました。
乗る機会がなくても、姿は道後温泉駅で見れますので、ぜひ記念にお写真を撮ってくださいね。
(つづく)