和紅茶がテレビなどで取り上げられる前から、こつこつと、地道に行われてきた、紅茶の生産者主体のイベントです。
毎年開催される場所が変わり、今年は愛媛県の松山市、というわけです。
私はできるだけ、このイベントには毎年行くことにしていて…和紅茶応援団(私一人でそう名乗っているだけですが(^^;)
だからということもありますが、毎回、出店されるお茶農家さんも違いますし、イベントの趣向や打ち出し方も違っているのがおもしろいのです。
また、行ったことがない場所に行く楽しみ(つまりは観光(^^ゞ)もあるからです。
地紅茶というのは、地ビールや地酒という呼び名と同じで、その土地で育った茶の木から作られた日本産の紅茶です。
和紅茶とか、国産紅茶など、さまざまな呼び名があります。
私は以前「月刊茶」という茶の専門雑誌で、日本全国の地紅茶の生産者さんを取材させていただき、地紅茶への熱い取り組みを長い期間、連載させていただいたことがあります。
取材させていただいた茶農家さんが出店されている時もありますし、取材させていただいていなくても、おいしい紅茶を作ろうとがんばる、お茶農家さんが集まる場には熱意と活気があり、毎年毎年、紅茶のクオリティもあがっていっているので、試飲して回るのも楽しいです。
お茶農家さん自身が呈茶しているので、お話をじかに聞くことができるのもポイント!
日本ならではの品種で作る紅茶は、外国産の紅茶とはまた違った香りと味わいがあります。ブレンドしていない、単品種の紅茶もいろいろありますよ♪
あまりおいしいと思わない和紅茶に出合ってしまった方は、それが和紅茶全体の印象になってしまっている場合も多いです。
そういったイメージが広まってしまうと、おいしい紅茶を作っている農家さんの足を引っ張ってしまうことにもなりかねません。
和紅茶がブームになっているからといって、安易に作って売っている方も実際にいるので、本気で作る気がないのなら、紅茶には手を出さないでいただきたい…という辛口コメントも、ついつい出てしまうのですが。
緑茶が売れないから紅茶でも作ろう、ではなくて、緑茶も紅茶も、作るのであればおいしいものを追求していく姿勢…それが大事と思います(これはどんな仕事であってもいえることですが)。
緑茶と紅茶は、同じ茶の葉を使っていても、製法も鑑定法も違いますので、別のものと認識して、それぞれ違った生産方法、製造方法が必要になると思いますので、そういう点も、お茶農家さんに聞いてみると、ご苦労や工夫点、目指している紅茶がどういうものか、がわかってきておもしろいです。
今回の松山でのサミットのメイン会場は、大街道商店街(松山三越の横のアーケード街)で、お茶ブースは35店舗ほどありました。
専用の試飲カップを購入すると、会場内での試飲はすべてフリー。
買う、買わないにかかわらず、カップを購入しているので、気兼ねなく試飲をお願いすることができます。
カップは砥部焼で、柄の色が5種類から選べます。
全色購入された方もいらっしゃるかもしれませんね。並ぶととてもきれいです。
三越1階で行われた開会セレモニーに、なんとか間に合いました(^^;
マイクに向かってお話されている方が、第一回目からの全国地紅茶サミットに関わられている、地紅茶サミット世話人会の藤原さんです。
とても熱い思いを持っておられる方。私も取材でお世話になりました。
会場ではスイーツの販売もあるので、お菓子と一緒に飲むのもいいですよ。
お茶農家さんが手掛けるお茶スイーツは、入っているお茶の量もたくさんで、贅沢に作られているのでおすすめですよ~。
(つづく)