夏休みは子どもたちがわんさか町にあふれて混んでいるため外出は控えていました。9月になって通常が戻り、観たかった展覧会をはしごしていました。
30度を超す暑さが連日で、出かけるのはためらわれましたが、会期も終わりに近づくとまた混み始めるので。
先日は、車で静岡市へ。もちろん使うのは下道(^-^; 片道2時間。
せっかく行くので2つの美術館を一気に回りました。
午前は、静岡市美術館の「ブルターニュの光と風~フランス神秘と伝統の地へ~」(カンペール美術館所蔵)
ブルターニュは、フランスの北西に突き出た地域。海峡を渡れば英国です。
行ってみたいと思いながら、いまだに訪れたことはありません。
スコットランドびいきの私としてはこのブルターニュには特に関心があります。それはケルト文化圏だから。
会場にミニリーフレットがあり、ブルターニュの歴史を知るポイントや地図が明記されていました。これはとってもためになる!
このリーフレットにもケルトのことは書かれています。ブルターニュはラテン語でブリトン人の土地”を意味する「ブリタニア」から派生した地名。
5~6世紀にかけて英国(ブリテン島)に住むケルト民族が、海を越えてブルターニュに逃げてきたことから、ケルト文化圏となるのです。
9世紀にはフランク王国の支配下に置かれるようになりますが、ケルト的文化は残り、その独特の魅力が多くの画家を惹きつけました。
断崖絶壁の海岸線や、内部の荒れ地など、描かれている絵を見るとスコットランドそっくり。スコットランドは敵対するイングランドに対抗するためフランスと同盟を結び、宗教改革が起こるまではカトリックの国だったので、フランスとのつながりは深いのですよね。
撮影可能な絵画も何点かありました。記録用に撮っておきます。
午後は、静岡県立美術館へ向かいました。
もう終了しましたが、「糸で描く物語~刺繍と、絵と、ファッションと。~」を観てきました。
針と糸で紡ぎ出される日用品から美術品まで。分野はいろいろで、おもしろかったです。
これは刺繍なの!???って驚くものも。
どれも、長い時間と手間のかかるものなので、短気な私にはとてもできません。見るのは好きだし、自分でもちょこっと刺繍したりはします。でも、短気だから(笑) ミシンを使えば早いのにな、とか、絵じゃだめなの、とか思っちゃうんですよね。
でも、針と糸でしか表現できない世界っていうのはあって、作品を見ると本当に作り手の思いとか愛情とかが伝わってくるんですよね。機械ではなく、人間の手が作り出した、美の原点というか、表現の知恵、創造の力というか。私は足を踏み入れられないけど、すばらしい作品をこうしてじかに見られて感動しました。
しばらくやっていなかったけど、簡単な(←これ、私には大事ね(^^;)刺繍をまたやってみようかな。
絶版になってしまいましたが、私の著書『永遠の「赤毛のアン」ブック』の表紙は、刺繍家の青木和子さんの刺繍なんですよ。
この本はいわゆる事典で、単語からアン・シリーズを検索できたり、意味を知ったりできます。アンファンなら一冊は持っていたいものを何年もかけて作りました。絶版になってしまったのが残念。(中古では手に入るようです)
青木和子さんの刺繍が大好きで作品集も何冊も持っていて、いつかやってみたいと思いつつ手をつけられていません(;''∀'') クロスステッチで残った刺繍糸がまだあるので、やってみないとですね!!
さて、お茶とお菓子付きのウィリアム・モリスのお茶会を12月に静岡市で開催いたします。
「ウィリアム・モリスのお茶会~モリスの生き様と植物壁紙デザインを紐解く~」
「英国ファンタジーで旅する英国」(オンライン&見逃し配信あり)
2023年10月30日(月)13:30~15:00場所:NHK文化センター浜松教室
『不思議の国のアリス』や「ハリー・ポッター」シリーズ、「ナルニア国」シ リーズ、「パディントン」シリーズ、『ピーター・パン』などのファンタジーをいくつか取り上げ、その舞台や著者ゆかりの場所を実際に訪れた写真とともに、作品の魅力を深めていきます。
オンライン&見逃し配信でのセミナーはほぼ、私個人ではできないので、この機会にいかがでしょうか。申し込みは以下のサイトよりお願いします。
★★浜松&掛川で、お茶会を開催中★★
「スコーンを楽しむお茶会」
***掛川市での開催***
場所はサロン&カフェSerendipity(静岡県掛川市大多郎39)
駐車場あります。電車で来られる方はご相談ください。
「和紅茶を楽しむお茶会」
2023年11月11日(土)13:30~15:00