2016年6月13日月曜日

2016イングランド訪問その1

2016年5月23日(水) 
エディンバラからヒースロー空港へ、飛行機で移動。1時間半。  

ヒースロー空港から、レンタカーを借りて取材します。
レンタカー会社の無料送迎バスを待ち(30分くらい待った…)、事務所へ行って手続き。
ホテルの一角に事務所を持つレンタカー会社だったので、借りる車は目の前まで持ってきてくれ、使い方などを手取り足取り、丁寧に教えてもらうことができました。これはとてもありがたかったです(今まで運転したことのないタイプの車だったのでよけい)。

 (通常は、手続き終了後、ずらりと並んでいる車の中から自分が借りる車を自分で見つけ出し、傷なども自分でチェックして、空港から出る際にその書類を係員に渡す、というしくみです)   

日本と同じく左側通行なので、運転は楽です。
しかし、オートマ車が主流の日本と違い、向こうの主流はマニュアル車。

レンタカー会社でも、オートマ車の保有は少なく、料金もマニュアル車に比べてぐんと高くなります。それは7年前も同じで、7年たった今も同じ(-_-;) 

マニュアル車で、ひっきりなしに現れる”ラウンドアバウト”をスムーズに抜けていくなどということは、慣れてなければ困難です。
それに私、マニュアル車なんて、免許を取ったうん十年前以来、乗っていませんから、料金が高くなってもオートマ車を頼みました。  

オートマ車の、いちばんコンパクトなタイプを頼んだのですが、来た車はなんと「ジャガー」! 
で、でかい……。おまけに、高級車。びびります……。  

ナビは別料金、もちろん、つけてもらいました。
以前の旅行で、ナビなしで運転して、さんざん迷って大変だったからです。  

あらかじめネットで、あちらのナビの使い方は調べてありました。
日本と違って、ポストコードを入力するということなので、行きたい所のポストコードもちゃんと調べていきました。

借りた車のナビは、ポストコード以外にも、名称でも、住所でも検索ができるようになっていました。音声は英語でしたが、難しい言葉を言っているわけではないので、聞き取れますし、日本のナビと同じくらい、丁寧な案内がされます。

ナビは順調だし、道も混雑しておらず、最初の目的地に無事到着。  

このまま順調にいけば、自由になる時間がねん出できるかも……なんて喜んでいたんですが……次の目的地に行こうとエンジンをかけたところ、ナビが作動しない!!! 

え、なに? 何度もスイッチを押しますが、今いる場所さえ出てきません。
エンジンを一旦とめ、少し待ってエンジンをかけてみるものの、やはりだめ。頭が真っ白になりました――。

途方に暮れるというのは、こういうことを言うんだと、どうでもいいことをしみじみ感じていました。
広い地球の中で、私は知らない場所に独りぼっち。本当に独りぼっちでした。
泣けてきました。しばらく、茫然と何もできないまま、時が過ぎていきました。  

携帯をインターネットに常時アクセスできる状態にはしていかなかったために(だってまさか、ナビが壊れるなんて予想できませんよぉ。宿泊先の無料wi-fiでメールが見れればそれでよしとの判断でした)、自分の位置情報を携帯で知ることができません。  

ただ、電話だけは使えるようにしていたので、携帯でレンタカー会社に電話し、代わりの車を持ってきてもらうよう、頼もうと思いました。ところが携帯からの電話ができない!! 

仕方がないので公衆電話を探し、クレジットカードを使って電話しました。
しかし、借りたレンタカー事務所へのダイレクトの番号ではなく、総合案内につながり、言葉もよくわからなかったため、結局、事務所へつながることはありませんでした。  

こうなると、もう、現地の方に助けを求めるしかありません。目の前に「COOP」があったので飛び込みます。しかし言っていることが聞き取れません。らちがあかないので「私の車のナビを見て!!」と、車まで来てもらいました。

その方がエンジンをかけると……  なんと、ナビが作動したではありませんか! なんなんでしょう??? 訳がさっぱりわかりません。

とにかく、何度もお礼を言って、次の目的地へ。

しかし、ここで2時間くらいむだに経過していたので、残り少ない時間、どうしても行かなくてはいけないところだけに絞らなくてはならず、何箇所かの訪問は諦めることに。  

それに、またナビが作動しなくなるかも、という不安もありました。
その後の数か所はきちんと作動していたのですが、やっぱり!!! 
またナビが動かないという事態に……。

直るのを待っていられないので、とりあえず走り出してみたら、しばらくして作動し始めるということもあり、ひやひやしながら運転していたのでした。

その日の宿泊先からレンタカー会社に電話する方法もありましたが、宿泊先に着いたのは夜の9時、もうレンタカー会社の営業時間をとうに過ぎていたのです。  

翌日。
いくら走っても、停車してエンジンをかけ直してみても、どうやっても作動しなくなった時には、やっぱり、レンタカー会社に電話しよう!!!と決め(決めたはいいけど携帯が通じないので)、その時も「COOP」を見つけて駐車。(今回の旅行ではCOOPには大変にお世話になりましたm(__)m)  

COOPのスタッフに頼み込んで、レンタカー会社に電話をしてもらったのですが、やっぱり通じないのです。おかしいですよね?! そして、また車まで来てもらってエンジンをかけてもらったところ、また作動するわけですよ!!! 

なんなんでしょう、私はナビに嫌われているんでしょうか?   

もう限界でした。私はこの、ナビが作動している間に、レンタカーを返そう!と決めました。
まだ何箇所か、行きたい所があったのですが、ナビが作動しなければ時間を浪費するだけ、ストレスがたまるだけです。
エンジンを停めたが最後、ナビはたぶんまた、動かなくなるでしょう。すでに昨日同様、今日もナビの故障で、行きたいところを何箇所か諦めていた私。
早くこのナビから自由になり、この後の予定を充実させよう!と決めました。  

こうして、オックスフォードで車を返却。

長い、長い、トラブルだらけの、一泊二日のレンタカー旅でした。

もちろん、今までのことを、つたない英語で主張。ナビ代を全額返金してもらうようお願いし、宿泊先までしっかり送ってもらいました。  

トラブルはありましたが、現地の方には本当に助けてもらい、親切に応対してもらい、ただただ、感謝です。みなさん、とてもいい人。  

こんなトラブル、めったにありませんよね、ある意味、いい体験ともいえるのでしょう。

起こったことは仕方がない、かえってよかったと、前向きに考えることにします。

イギリスでは古い建物ほど価値があり、外はいじらずに中を改装して住みやすくしています。
昔の街並みが残っているのは、古い建物を壊さずに、そのまま大切に使っているからです。日本のように地震がなく、石造りの建物は長くもつということもあるのでしょう。

昔の街並みが残っていて美しいのですが、馬車の時代のままで変わっていないので、車社会には対応していません。駐車場をどうするかが、大きな問題です。  

どうしているかというと、路上駐車です。
道路の両脇に、ずら~っと車が並んでいて、これが美しい町並みの景色を壊しているという声もあります。  

あまりに交通量が多い町中の道路は駐車禁止ですが、2時間までは停めてもいい、という標識があるところでは、停めることができます。
しかし、だいたいが埋まっていて、駐車スペースを探してぐるぐる走り回ることもしばしば。  

ギルフォードという町に行った時には、まったく駐車スペースがなく、どうしようと思っていたところ、Parkingの文字を発見!!! 

青空駐車場で、車の出し入れがやりやすそうだったので、すぐにそこへ入れました。  

しかし、日本にように入口にも出口にもバーがなく、自由に出入りができます。どうやって料金を払うんだろう??? わからないからといって、そのままにして、駐禁を取られたら、レンタカーなのであとあと大変です。

ラッキーなことに人がいたので、聞いてみました。真ん中にあるマシーンで、希望する駐車時間分の料金を前払いするんだそうです。
1時間1・2ポンドでした。コインのみで、お札は使えません。
私はお札しかなかったので、その方に頼んで両替してもらいました。
人がいなかったら両替もしてもらえなかったので、ラッキーでした。  

私は余裕を持って2時間分、払いました。もし1時間で駐車場を出たとしても、前払い制ですから、払った分は戻ってきません。

お金を払ったら、2時間後(駐車満了の時刻ですね)の時刻が印字されたシールが出てきます。それを、外から見えるように、フロントガラスの内側に貼るわけです。  

停めた分だけ払える日本の駐車場は、きちっとしていて、納得もいきますが、出庫が集中すると詰まることもあるので、こういうやり方もありなのかな~と思いました。
自己申告制って、なんだかイギリスらしいですね。  

イギリスらしいといえば「ラウンドアバウト(環状交差点)」。日本でもラウンドアバウトを導入するところが出てきていますよね。
信号を取りつける費用や、電気代がかからないという点でもエコですし、Uターンもしやすいので、日本でラウンドアバウトが増えているのはいいことだと思います。  

私が住む浜松市にも一か所だけ、ラウンドアバウトがあります。出会った時は、おおー!と感動しました。たぶん、浜松ではここ一か所だけです。 


イングランド訪問記はその2へつづく


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