2016年6月20日月曜日

2016イングランド訪問その8(最終回)北アイルランド






5月29日(日)は、日帰りで北アイルランドへ行くことにしていました。
翌日30日(月)の午前の便で日本へ発つので、ヒースロー空港のそばのホテルに二泊しました。

有名どころのホテルへは、”ホテル・ホッパ”という有料バス(片道5ポンドくらい)で行くみたいだったので、無料のバスのあるホテルを探しました。(往復10ポンドは大きいですから)

「Heathrow Hotel Bath Road」に泊まったのですが、今回イングランドで泊まったホテルの中で、ここが一番静かで食事もよく、部屋も使い勝手もよく、大満足でした。

日本へ発つ便はターミナル4から、北アイルランドに日帰りで行った時は行きがターミナル2、帰りがターミナル5と、おかげさまで全部のターミナルを使うことになりましたが、どのターミナルからもホテルの前に停まる無料バスが出ていて、乗車時間も5~10分で、便利でした。

5月29日(日)、日帰り北アイルランド
行きは「エアリンガス」、帰りは「ブリティッシュ・エアウェイズ」(同じ航空会社で券が取れなかった)。
片道約1万円。ホテルにスーツケースを置いてきたので、預け入れ荷物はなく、そうすると運賃がすごく安くなります。  

ずっと行きたかった北アイルランド。
なぜかというとナルニア国シリーズを書いた作家、私の大好きなC・S・ルイスが生まれ育ったところだからです。

ナルニアの原点が、ルイスの故郷、ベルファストにあるといっても過言ではありません。

北アイルランドは日本人ガイドさんをお願いしていました。”バターカップス(赤毛のアンファンクラブ)”のメンバーでもある山下直子さん、アイルランドで日本語ガイドをされているのです。

山下さんとは、私がプリンス・エドワード島に住んでいた時に、島でお会いしたような、お電話でお話したような……記憶がお互いに定かではないのですが(^_^;) 

そんな縁で、ずっとフェイスブックではつながっていました。
北アイルランドに行く時は絶対に山下さんにガイドをお願いする!と決めており、それがやっと実現したのでした。山下さんのブログはこちら。 

私より詳しく書いてくださっているのでご参考に!  

ベルファストの空港は「ジョージ・ベスト・ベルファスト・シティ空港」と、正式名は長いです(^_^;) 
ヒースローからは国内線なので国際線のような煩雑なことはなくスムーズ。
地方空港のため小さくて利用しやすいです。

山下さんがダブリンにお住まいなので、最初、ダブリンで降りて一緒にベルファストまで北上しようと思ったのですが、ダブリンの空港になると、国際線となり、手続きとか大変ですよと言われて、ベルファスト直行にしました。

空港を出て、誰かがお迎えに来てくれているというのは、うれしく、心強いものです。
今回はレンタカートラブルもあり、一人旅にすっかり疲れ果てていたので、山下さんの笑顔での出迎えに癒されました(^_^;) 

また、ちゃっかり、ナルニア物語に出てくるお菓子「ターキッシュ・デライト」↓も買ってきていただいちゃいました♪ 山下さん、ありがとうございます(*^_^*)

 

ベルファスト市内。
ルイスの生家、引っ越しして住んだ家、通った学校、教会など、効率的に巡っていただきました。

日曜日ということで、普段は中に入れない学校の門があいてて入れちゃいましたし、教会もちょうどミサが終わった時間帯で信者さんが丁寧に説明をしてくださいました。

牧師館の入り口ドアの取っ手がライオンになっているのも、見せていただくことができました。なんてラッキー!!  

そして、ベルファスト名物の壁画も。壁画は描き変えられたりするので、ルイスの壁画がまだあって、こちらもラッキーでした。  

午後の目的地は世界遺産の「ジャイアンツ・コーズウェー」。
火山活動で生まれた4万もの石柱群が連なる景勝地帯ですが、その名前はアイルランドの巨人フィン・マックールの伝説からきています。
伝説では、彼がスコットランドの巨人ベナンドナーと戦いに行くためにコーズウェーを作ったのだとか。  

そこに行く途中にも景勝地があるというので立ち寄ってくださいましたよ。「ダークヘッジ」といって、ゲーム・オブ・スローンズという海外ドラマでも使われたとかで人気が出ている場所だそうです。



600メートルくらい続くブナの並木道ですが、両側からの木がアーチのようになっていて、枝の伸びている感じが、波立つようで妖艶なようで、不気味といえば不気味、美しいといえば美しい……。  

人の少ない時をねらって撮っているので、人があんまりいないと思われるかもしれませんが、実はものすごい観光客でした。

山下さんは慣れてらっしゃるので、「この並木道の先にある車が停められる場所で待ってますから、ゆっくり歩いてきてくだっていいですよ~」と、車を移動してくださいました。もともと、この並木道は、先にあるお屋敷に続く道だったんだそうです。
なるほど、だからまっすぐきれいになっているんですね。  

さて、遅めのランチを。
私が行きたいとお願いしていた「Red Door Tea Room」へ。
このあたり、もともとあまり店が少ないのもあり、お店は人であふれていました。





幸運なことにテーブルが1つ空いていたのでそこへすかさず入ります(^_^;)  
天気もロケーションもいいので、外で食べている方も多かったですが、なにしろこの日も暑くて、日焼けもいやなので中でいただきます(笑) 

アイリッシュ・シチューと、アイルランドのアップルパイ(皮が厚くて、添えられているホイップクリームは甘くないので食べやすいとか)、紅茶をいただきました。とてもおいしかったです。  



そして最終目的地のジャイアンツ・コーズウェーは、さすがに世界遺産、そして日曜日とあって駐車場に入るのにも渋滞していました。
なので、私だけ下ろしてもらって観光に行き、1時間後に駐車場で落ち合うことに。効率的に動けるって、なんて幸せなんでしょう!!! 


日本人は私くらいしかいなくて、あとほとんど中国人の団体でした(^_^;) どこに行ってもいる中国人。  

日本語のオーディオガイドが無料で貸してもらえますが、1時間しかなく、借りてる時間がもったいないのでとにかく撮影を優先。撮影スポットまでは歩く場合は、片道10~15分くらい。
行きは下りなので歩きましたが、帰りは上りなのでバスを利用、片道1ポンド。  
1時間しかないのは、帰りの飛行機の時刻があったからで、宿泊すればもっとゆっくり見学ができるのになあ、とちょっと残念でしたが、今回はルイス関係の場所が一番の目的だったので、次はもっと時間に余裕を持ってきたいと思いました。  

北アイルランドはのどかで、美しい景色が広がっていました。  

空港で山下さんとわかれてチェックインすると、飛行機が遅れているとのこと。
40分くらい、と聞いていましたが、それがどんどん遅れ、結局2時間近く遅れました……(;一_一) 

何が原因なのか、放送が聞き取れないのでわからないですが、ベルファスト→ヒースローの便はめったに遅れることはないと、あとから山下さんに聞いたので、めったにない遅延にあたった私はある意味ラッキーなんでしょう(^_^;) 

さすがに申し訳ないと思ったのか、飛行機はうーんと大きくて、3列並びの席に1人ずつ座るように言われました。
たった1時間なんですけどね、でもドリンクとお菓子も出してくれて(通常は有料)、快適でした。



ホテルに着いたのは23:30頃で、それからカップラーメンを食べて、お風呂に入って就寝。
翌日はパリ経由で成田に帰ってきました。
パリ発の成田行きも遅れましたが、ベルファストでの遅延に比べればかわいいものです(^_^;) 

ということで、これで私のイギリス旅行は終わりです。  

C・S・ルイスをはじめ、今回のイギリス旅行は児童文学をテーマに巡ってきました。
その写真などは、2016年8月5日(金) 13:30~15:00、愛知県豊橋市のNHK文化センターの講座で詳しくお見せいたします。

何人か集まっていただけるようでしたら出張講座もさせていただきます。

追記⇒その後、この取材も含めた本が発行になりました!
図説英国ファンタジーの世界』(河出書房新社)



保存版です!ぜひお買い求めくださいね。私からサイン入りでお送りすることもできますので、お問合せください(*^^*)



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