台湾旅行記を書き終えないうちに、また台湾の花蓮で地震が発生したとのニュース。
去年2月に旅行した時に、花蓮大地震が起こったことを思い出します。
今回は去年ほどの大規模な地震ではなかったことが幸いですが、お亡くなりになった方のご冥福、けがをされた方の回復をお祈りします。
台湾旅行記、続けます。
2019年3月15日(金)曇り
今日はゆっくりに起き、朝食後、MRT「龍山寺駅」へ。
まず訪れたのは「スターバックス・コーヒー艋舺店」。
市指定古蹟に指定された歴史的価値のある「萬華林宅」をリノベーションしています。
台湾のスタバは古い建物を上手に利用している店舗が多く、ぜひとも見てみたかったのです。
「萬華林宅」は、日本統治時代の1932年に、地元の名士であった林細保氏が、住居兼店舗として建てた4階建ての建物。
正面の外壁には西洋風の装飾、屋根には日本風の瓦が用いられ、台湾と西洋、日本の建築様式が融合しているのが特徴。スタバは一階と二階。
岡本先生の娘さんが、各国のスタバのオリジナルタンブラーを集めているとのことで、娘さんへのお土産に買っていかれましたよ。
重厚すぎる…寒々しさも…(^^;
このあと、台北で最も古いといわれるお寺「龍山寺」へ。
台北のお寺はどこも装飾が派手ですが、ここはもう、どこもかしこもすごい!の一言。
願い事へのご利益があるとして、地元の人からも厚い信仰の対象となっています。
清時代の1738年、大陸福建省泉州から漢民族が渡ってきました。
この移民が創建し、福建普江安海龍山寺の分霊を迎え入れます。
生活環境が悪く疫病が流行したため、神のご加護と平安を祈るためだったそうです。
境内の総面積約は1800坪で、御本尊を祀った本殿を中心にして、周囲に前殿、東側の鐘楼、後殿、西側の鼓楼が配置されています。
それらは渡り廊下で繋がっていて、上から見ると「回」の字の形をした構造になっているとか。
本殿は国宝に指定され、 8頭の龍が螺旋(らせん)状に32組の層をなして輪廻(りんね)を象徴している円形天井があり、一本の釘も使われていないのだそうです。
派手なだけでなく、装飾の美的価値もすごいです。
仏教の神様だけでなく、道教の神様まで、ものすごい数の神様が祀られています。
そうした神様に一心に祈る人々の姿からは信仰の深さが感じられます。
観光客だけでなく、地元の方々と思われる参拝者もたくさん。
本当に心のよりどころになっているのだなあ、と思いました。
その11につづく